ビジネス奮闘記

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2014年4月8日火曜日

感慨深いオーストラリア首相来日

非常に歴史的な数日だった。オーストラリア政府に長くかかわった立場として今回のアボット首相来日に対する思いは強く、結果として、オーストラリアが大いに第一歩を踏み出すことになった。
日本は特に農業においての交渉は非常に困難を伴い、TPP交渉の件含めて、様々な要因が今回の結果を生み出したと思う。 2007年の交渉開始したのも安倍政権時代であったというのも不思議な縁である。 また、その間にBSE問題などが発端となり、一気にオージービーフに好機がきたことも懐かしい・・・・あのころはマックもアメリカビーフだったのに・・・、その当時のマッカーシー大使がオージービーフのCM出演もこなし、そしてマックは今となってはオージービーフが基本となった・・・。すでに交渉以前に日本の輸入牛肉シェアはオーストラリアのほうが優位であったことも、忍耐強いオーストラリア政府の交渉と品質改良、そしてマーケティングなどなど、、、。

一方日本側は自動車において譲歩したが、オーストラリアでは本当に高い。少しでも日本車が安価に手に入ることになれば、トヨタは撤退を決めたが、それでもブランド力はさらに維持できると期待したい。

今後、個人的な見解として、農業という面で、もっと日本はセールスの立場でオーストラリアに進出できると思う。すでに、伊藤園さんのお茶生産などもよい事例だが、「季節が逆」という点を生かして、日本とは別のサイクルで、生産が可能であり、年間供給が可能になること、すでに、「さぬきうどん」「おそば」生産もかなり浸透している。
そして、やっぱり日本の強みは「技術力」のため、おいしい野菜、甘い果物、また、シーフードも日本人好みのものだけを扱うのではなく、その養殖技術を日本から提供したりすることで、中国やアジアへ日豪連携して輸出事業をする、などなど、もっと潜在的な点は多くあると感じる。 

工業は日本は得意なので、農業のテクニカルな面をもっとセールスできる点=人材やノウハウをmonetize していく、ということが可能なのではないか、と思う。

オーストラリアで日本ビジネスをするうえでやはり国全体が「親日家」である点は非常に大きいと思う。「クール・ジャパン」としての戦略をフランス方面とはまた若干異なるかもしれないが、特に「食」に関してはもっと多くのチャンスがあると感じる。 (個人的にはレストランなどもよいが、、、スーパーなどにて扱うレトルトやスープ関係、乾燥食材など・・・あと、冷凍食品も)

また、サービス産業については、ジェトロ・シドニー事務所も後押ししているが、今後もっと活発な市場になると感じている。ビザガイドブックに続いて、「シドニー・スタイル」というなかなか素敵な冊子が今回刊行された。今までの出版物とは全く違う雰囲気で、とても読みやすく、日本からもサービス産業への参入への期待が大いに見られた。

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何はともあれ、大使館の皆様、大変お疲れ様でした!Team Australia として非常に有意義な結果になり、今後もますます日豪ビジネス活性化のために、微力ながら弊社もサポートできれば、、と思います。