ビジネス奮闘記

皆さまにとってAOM Visa Consultingが身近なサービスになるようにこのブログでは少しやわらかめのトピックスもふまえて発信していきたいと思います。 オーストラリアやニュージーランド関連のほか、ふだんの活動や関心ごと含めてレポートします。 ご意見・ご感想などございましたらお気軽にメールにてお送りください。 AOM Visa Consulting Official Web site は こちらへ

2011年6月26日日曜日

第32回日豪合同セミナーにて

6月25日・26日の週末を利用して八王子の大学セミナーハウスにて恒例の日豪合同セミナーが開催されました。在勤時代から、このセミナーは認識していたものの、実際参加したことがなく、このたび、初参加で、あわせて分科会も担当することになり、とても光栄な機会を頂きました。 一般にオーストラリア好きであれば誰でも参加できる、というフランクな会で、長年オーストラリア大使館も後援しています。参加者は元新聞社支局長からオーストラリア研究の大学関係者、そして政府の方、一般企業の方、学生さんなどなど幅広い層でした。 今年はオーストラリアも含めて年初から大変災害の多い年であることは現実であり、クイーンズランドの洪水から、2月のクライストチャーチ地震、そして3月の東北大震災・・・・と、おちつかない時がこの半年をあっというまに過ぎてしまった状況です。その中で、大使館の参事官より、オーストラリアがどのような支援をしたか、という報告から始まり、日豪におけるそのパートナーシップ協力強化があらためてこの災害を通じて実施されたことも記憶に新しいです。 やはり政府の方から生のレポートを伺うのは説得力があり、とてもリアルな情報に感じました。 夕方からは分科会と称して、6つのテーマに準じて分科会が開催されました。 オーストラリア研究で著名な福嶋先生や関根先生からの震災後の状況そしてギラード政権について、JETRO前シドニー支局長の児山氏よりオーストラリア最新ビジネス事情、オーストラリア演劇界の研究者である澤田先生より日系オーストラリア人の演劇について、クイーンズランド州政府商務官よりクイーンズランドの洪水後の対応や野生動物についての状況・・・などなど。そして私自身は、オーストレード 教育商務官とともに、「オーストラリア留学の魅力について」 をご紹介しました。

少し私たちの概要を簡単にご説明したいと思います。 
先日大使館にて開催された「ステップアップオーストラリア」 の記者会見でも発表されたように今後オーストラリアはオーストレードとオーストラリア政府観光局のタッグでグローバル人材育成先としてのオーストラリアを前面的にサポートしていくこととなりました。 この背景には日本人の内向き志向とは反比例するほど、企業は海外進出が積極的となっており、この中で、海外進出していく上で、対応できる柔軟な社員が必須となっているのが現状です。 「海外進出」 ということでも、今のターゲットは完全にアジア、つまり中国、東南アジア、そしてインドにいたるまで、新興国、といわれる国への進出がめざましいのが現状です。 この状況をふまえると、オーストラリアにおける環境はまさに「アジアン・ダイバーシティ」といわれるほど、留学生の数もアジアからの学生が圧倒的な数字を占め、今後、日本人がアジア国とよいビジネスパートナーになっていくためには、このアジア環境に適応することが非常に重要である。という論理になります。 そういう観点からすれば、英語圏=どこでもよいわけではなく、アジア重視をする上で、オーストラリアの重要性が高まる、ということになるわけです。 留学のスタイルも年々変化しており、もちろん学生の皆さんから、これからは企業研修先、としての短期留学など、幅広い状況においてこれらの選択をオーストラリアで実践できる、ということをご紹介しました。 

また、学生とは異なる「インターンシップ」という新しいプログラムのご紹介です。
ようやく日本企業においても今は、就職活動の中で「インターンシップ」というキーワードがきこえてくるようになりましたが、現実まだまだ会社見学程度の日程にとどまるところです。 その点、欧米における「インターンシップ」とは、学生がまさに就職活動をする以前に、よい「インターンシップ」先のインタビューを受け、ポジションをとり、就業体験をすることで、実際の就職活動につなげる、というキャリアパスに利用する体系となっています。 このような形のものを今後、オーストラリアでも実践可能となるよう「オーストラリアン・インターンシップ」というプログラムの紹介をいたしました。

今回のセミナーを機に、グローバル人材育成のためにぜひ貢献したい、という思いから弊社は提携いたしました。 これから、本格的に日本において皆さんにご案内していく予定です。現在就学している専門分野に関係するポジションにてトレーニングを積むことで、実践的な力となることはまちがいありません。 長年、日本とオーストラリアはワーキングホリデー制度があり、若い方が気軽に就労できるビザにて多様な体験が可能となっています。 ドイツやフランスからのワーキングホリデーは実は皆さん、これらの時間の大半を「インターンシッププログラム」として利用している方が多い、ということが現実にあります。 そういう点において、 日本人の若い人たちの意識の中にも将来、グローバル企業で活躍したい、外資企業に就職したい!という方にはこのような経験は大変有益となります。 ぜひ、これから夏休みも考慮して考えてみて下さい!

~少し概要が長くなりましたが、各分科会において活発な意見交換が実施され、ネットワーキングを経て、多くの皆様にお会いすることができ、とても有意義な2日間でした。 日曜日の朝はオージービーフで有名なMLAより「震災時にたちむかったMLA」と題して、実践された様々な震災支援をレポートしてくださり、これもまた非常に感慨深いものでした。 

様々な業界の方が一堂に集まり、2日間集中してオーストラリアについて語るこのセミナーも想像以上にとても有意義で、ぜひ来年はさらなる活性化につながるようサポートしていきたいと思います。

2011年6月24日金曜日

Support our kids ~ ひとりじゃないよ NZ チャリティーディナー

2月22日のクライストチャーチ地震、そして3月11日の東北大震災をうけて、いまニュージーランドと日本は同じような苦境にたたされています。また、この試練を共有すべく、支援する活動も両国においては現在大変活発化しています。 特に未来のある子供たちにむけて、今回発起人を中心として大きなチャリティーディナーが開催されました。

ニュージーランドコミュニティがこれほどまでに大きいのか、と驚くほどでしたが、会場には600名近くの出席者が集い、支援の意をこめて、オークションや、そして現在の活動など、ニュージーランド大使をはじめ、数々のスピーチが続き、そして、ニュージーランド文化のマオリダンスや日野照正さんのサックスなど大変豪華なディナーでした。

私は、5月より情報提供いただいているニュージーランド投資銀行 バンコープさんのテーブルにて皆様とご一緒させていただきました。 ニュージーランドに関わっていらっしゃらない方も何らかのつながりで参加されており、また新しいネットワーキングも有意義なひとときでした。

ぜひ、このようなチャリティーが活かされて、多くの子供たちのサポートにつながればと感じます。

2011年6月10日金曜日

グローバル人材育成先 オーストラリアの挑戦

6月10日にオーストラリア大使館にて、「ステップアップ in オーストラリア」 という記者発表会が行われました。 これは、グローバルな人材を育てることを目的とした活動を今後、オーストラリアにおいて積極的に推進していく、といういわゆる宣言のような形で、おもにメディア向けに対する発表会でした。
今回は、オーストラリア貿易促進庁&オーストラリア政府観光局との共同発表となり、この2機関がメインとなり、推進活動を始めていくというものです。 新聞やメディアにおいてもこの「グローバル人材」というキーワードは随分と目にするようになりました。 そもそも、このようなキーワードがあること自身、たぶん日本くらいではないか、というコメントもでていましたが、日本経済情勢からも、いまや国内のみではビジネスが成り立たなくなり、どの企業もまずはアジアを視野に入れ、どんどん海外へ出ていくことが必須となった時代です。このような中で、海外の方と対等にビジネスをしていくためには、語学面のみならず、その国際感覚として身につけていくものが非常に重要であり、このポイントをぜひ、オーストラリアで実施していこう、というメッセージです。

マクレーン大使のスピーチ
このことは、私個人としても長く感じていたことですが、オーストラリアはある時代から、「アジア」の中での位置付けがされるようになり、その流れは企業の中でも「ASIA PACIFIC」として、くくられるほど、いまや、その地域の呼称も随分定着したと思います。
その名のとおり、オーストラリアには大変多くのアジアからの留学生がおり、そしてそのまま定住する人も多く、まさに多文化国家です。 アメリカやカナダもその多文化としての移民国ではありますが、地理的な面においてのオーストラリアのポジションはほかの国には全くない、ユニーク性があり、そして、時にはそのアジアからの脅威にも敏感な国でもあります。

日本の人がオーストラリアを選択する上での最大のメリットはこのアジアにおけるビジネス感覚を身につける上での環境、そして何よりも時差がないことが大きいと感じます。 これらの様々なアングルからの話を伺いながら、「グローバル人材育成先⇒オーストラリア」というメッセージは非常に現代社会において、有益と感じました。

パネルディスカッション
今回、記者発表にちなんで、パネルディスカッションが実施され、脳研究者の茂木健一郎さんをはじめ、ボストンキャリアフォーラムなどで、一躍著名となった会社ディスコの夏井氏、そして人事で研修制度を牽引しているオーストラリア人やアカデミックな現場のオーストラリア人教授など、このディスカッションも非常に活発であり、大変盛り上がりました。 要は、今、英語、という語学だけでなく、この海外へ出る=Mind set というものが最も重要な経験だと。 これは全くの同感であり、果たして、日本の会社人事の皆様がどこまで、この意義を感じて頂けるか・・・・。 国としてこのような形で、宣言した今、ぜひこの活動に私自身も携わっていきたいと感じました。 少しではありますが、人事にいた経験もふまえ、この活動推進にお役に立てればと思います。

少しディスカッションでもでていたコメントですが、今、学生たちは、優秀な人も多く、行動力がある人も中にはいます。ただ、もしかして、留学してきた人、シュウ活タイミングを逃して、違う時期の見解など、実は受け入れ態勢に寛容ではないのは、企業側なのではないかと・・・。 メディアで多く語られる「内向き学生」 ですが、少し個人的に感じるのはこのメディアにおけるメッセージも強すぎるのではないか、と感じます。 多くの積極的な学生も見ている私としては、まず、意欲のある学生が利用できるようなプログラムや企業についても、柔軟に海外への研修に参加できるようなプログラムなど、この点を開拓するのが今後の課題かと感じます。

今後の動向にぜひ期待したいと思います。


2011年6月5日日曜日

佐渡 裕さん ~ ベルリンフィルとの共演

今日は、オセアニアとはちょっと離れますが、音楽の話をしたいと思います。

5月に日本のみならず、世界的にも著名な指揮者、佐渡裕さんがベルリン・フィルを史上日本人では二人目として、演奏会が行われました。毎週日曜に「題名のない音楽会」という番組があり、今朝この時の演奏会の模様が放映されました。 新聞の記事でも読んでいましたが、彼自身大変感激的な演奏会となり、泣いてしまいした・・・!と語っていたこと。非常にエネルギッシュで感情豊かな佐渡さんの指揮は非常に魅力的であり、外国人にとってもそれはきっと同じなのかもしれません。

もともと自身も音楽がルーツである為に、何年経ってもやはり音楽には関わっていきたいという思いがあります。そして、この世界で関わっている人や友人、仲間を大切にしていきたいとも感じ、どんな仕事をしていても継続することは可能であり、そして、仲間と時間を音楽で共有することは自身にとって非常に大きな存在であることは確かです。

佐渡さんについては、演奏に限らず、人間らしく、寛大なところも含めて個人的に非常に好きな指揮者でありますが、やはり偉大と感じることは、夢を実現したことです。 何度もインタビューで語っていらっしゃいますが、小学生の時点で、指揮者になり、ベルリンフィルを振る、という目標を達成したことは本当に素晴らしい事であり、そして、そのゆるぎない道への達成には、いろいろと考えさせられました。

やはり、人は目標や夢、こうしたい!ということを明確に持っていると実現できるものか・・・と。生き方、とはやはり自分で決めるもの、ということをあらためて感じました。 

そして、そう、コンサートマスターになった樫本大進さんについても本当にその偉業として尊敬します。この二人で奏でるベルリンフィルは今後、さらに楽しみです。  

2011年6月3日金曜日

医療ツーリズム開拓 ~ アジア大手 日本進出

ミッドタウンこのテーマは私の関心事の1つです。今、インドやタイで非常にこの医療ツーリズムは積極的であり、実質、医療費の高いアメリカ人などを始め、多くの先進国の方も利用しているのが現状です。
遅ればせながら日本もようやく、この動きが始まったようです。シンガポール大手が日本への進出を決めたということが大きく報道されました。 現在では、ジョンズ・ホプキンスのメソッドを利用したミッドタウンクリニックが代表的であり、そのほかは昔から根づいている外国人向けのクリニックが主なところでしょう。
かつてに比較しても今や東京は外国人が大変多い街になり、そして、彼らをケアする医療サービスについても、英語のできる医師への需要が急激に高まってきていることも現状です。 この医療ツーリズムは基本、他国からやってくる人たちがターゲットではあると思いますが、 それでも、現在、在住外国人にとってもよいニュースなのかもしれません。 医療に関しては、先進国の方はやはり自国で受けたい、そしてそのクオリティをつきつめて最低でも英語でのコミュニケーションが可能な医師によるのサービスを期待します。

この点、最終的には、日本の医療界にとっても大きな刺激になればと感じます。少しちょっと前よりは学生の研修制度なども大きな変化があり、今は学生が自身でインターン先を選択する、というシステムにも変わってきましたが、これらの外国の医療チーム、医師たちがはいってくることにより、その日本の医療界への刺激にもなればと思います。

ビザ面においては、法務省もこの医療や治療をうけるための医療ビザ実施にむけて、積極的な動きがあるため、様々な面において活性化につながればと期待しています。

2011年6月2日木曜日

中国 外国人永住で 緩和 - グリーンカード発行へ

日経に興味深い記事が掲載されていました。 中国政府が近く、外国人永久居留証(グリーンカード中国版) の申請条件を緩和するということでした。 この政策をもとに、より高度人材を中国に呼び寄せ、国家を強くするその担い手にする、ということになるかと思います。 主に海外で活躍している中国系外国人になるだろうということですが、人口の多いこの国でも、このような政策が始まったのか、と少し興味深く感じました。 既に2009年中国政府は海外人材を誘致する「千人計画」という政策を打ち出しており、これらの人材が中国を拠点に最先端研究をはじめているということです。

おとなりの国、日本として、このような政策を傍観している状況ではますますない、、、、というのが感想です。ただでさえ、人口の圧倒的多さから、多くの国から脅威とみられていますが、これに増して、高度人材の獲得が始まるとなると、日本も、やはり移民政策、真剣にそろそろ考えなければならないと痛感します。 受け入れる=居住したり、永住したりすることも考慮内にした社会をまず、作る事を前提に認識していかなければ、このとりくみはいつになっても社会で浸透しなく、一時的なものとしか、判断されません。この点、日本政府にはもっと真剣に、そして行動として実施してほしいと常に感じます。

2011年6月1日水曜日

ニュージーランド 金融情報 掲載を始めました      ~ バンコープ・ニュージーランド~

4月からニュージーランド業務も開始し、現在、少しずつニュージーランドコミュニティも勉強を始めた次第です。2月にはクライストチャーチにて震災があり、日本とともに、今は大きな痛手があるものの、今年秋にはラグビーワールドカップも開催される予定であり、震災に負けてはいられない状況です。 私にとっては、かつて居住していた国でもあり、ぜひよい活性化ができればと思います。

この最近のニュースでは、震災の影響もあるのか、日本の方も様々な不安をかかえ、海外へ行かれる方、そして資産なども海外へ移す方も多くなってきていると聞いています。 オセアニア地域は2008年のリーマン・ショックもそれほど影響なかった数少ない地域として、そして、現在は金利の高さもあり、投資先としても不動の人気はあります。

このたび、6月よりオークランドにあります投資銀行 バンコープ・ニュージーランド のご協力を得て、日本の皆様にニュージーランド金融・投資情報を提供させて頂くことになりました。 なかなか、日本では情報が少ない国でもありますが、オーストラリアとも比較しても税金面においてのメリットは大きいかもしれません。 毎週レポートは随時更新されますので、ご覧いただければ幸いです。

これから、ワールドカップ経済効果?もみられることも期待しています。 

詳細はこちらへ・・・・ どうぞよろしくお願いいたします。