ビジネス奮闘記

皆さまにとってAOM Visa Consultingが身近なサービスになるようにこのブログでは少しやわらかめのトピックスもふまえて発信していきたいと思います。 オーストラリアやニュージーランド関連のほか、ふだんの活動や関心ごと含めてレポートします。 ご意見・ご感想などございましたらお気軽にメールにてお送りください。 AOM Visa Consulting Official Web site は こちらへ

2011年2月26日土曜日

ニュージーランド地震における義援金のご案内

発生からすでに72時間以上経過した今でも、困難な救助活動が継続されていることが毎日ニュースで報道され、被災された皆さまおよび、ニュージーランド政府の皆さまには心からお見舞い申し上げます。ニュージーランド大使館のホームページを拝見しましたところ、大使のメッセージおよび義援金のご案内が掲載されていましたため、こちらにおいてもご紹介できればと存じます。

ニュージーランド大使館 日本語ホームページ

義援金のご案内(こちらは日本赤十字社が窓口になっております)

1日も早い回復を心よりお祈りいたします。

2011年2月23日水曜日

ユニクロの挑戦 ~ UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)との連携

カジュアルな洋服で人気のあのユニクロがとてもインパクトのあるメッセージを今回発表しました。
難民支援や保護を扱う国連組織であります国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と連携して、今後、日本に居住する難民の雇用に協力して、採用していくというニュースでした。

ユニクロ プレスリリース

個人的ではありますが、私自身の長年の関心事といいますか、問題意識は難民政策にあり、在勤中も多くの方を目の当たりにし、日本におけるその難民の方たちの地位ということに関して、社会的に何か変化を遂げることができないのか・・・と痛感していた日々でありました。オーストラリアにも70年代に大変多くのボートピープルとよばれるベトナムからの難民を受け入れ、統計から言えば、世界的にみてもその難民保護の多さはオーストラリア移民政策においても大きな歴史であったことも事実です。 慶応大学時代に、オーストラリア難民政策については卒業論文としてまとめました。
その状況に比較しても、先進国の中で最も消極的ともいえる日本の事情については長年、その政策についての方向性を懸念していたこともあります。

ただ、今回のように民間の提案からこのような雇用体系が発案され、日本に住む難民の皆さんにも大きな希望になることは間違いなく、今後の試みに注目したいところです。

昨今、外国人雇用や日本における外国人滞在など、グローバル化が迅速に進む世界において、日本の政策はそのスピートについていかなければならないほどの状況にたたされていることが現実です。 日本政府はこのようなニュースを通じて、もっと積極的に事態を認識し、動いてほしいと実感しました。 ユニクロはバングラディッシュへの進出もふまえ、グラミン銀行との連携など、これまでにもほかの日本企業がかつてしてこなかった戦略においてその、社会貢献、そしてビジネスを展開していると思います。 今後の方向性にまた期待したいと思います。

ニュージーランド クライストチャーチの地震

最近オセアニアは騒々しい・・・。オーストラリアがしばらく大洪水とサイクロンで悩まされた後、今後はニュージーランドで22日に地震がおきてしまいました・・・。予想をはるかに超える破壊に、ニュースからの情報で本当に驚くと共に、親しい友人たちの安否がとても心配です。 特に、あのクライストチャーチのシンボルともいえる大聖堂が見事に倒れてしまい、大変なショックでした。私にとってはとても懐かしい場所であり、そして、美しい広場やあの中心の街並みがこんなにももろく変わってしまったことに、自然の恐ろしさも感じています。

今回は、報道にもありますが、日本からも多くの学生たちが留学している最中にまさに被災してしまい、大変心配な状況です。ニュージーランドは安全な国としてのイメージがとても強かった日本人にとって、このような逃れられない天災については、本当に難しいと思えてしまいます。

友人の話では、今回日本政府の対応は大変迅速で、今日にもさっそく救助隊が日本からも到着したようです。ある意味地震国の日本にとっては、このような被害については、どの国よりもエキスパートなのかもしれません。 映像をみていて、特に建築物のもろさはそれを象徴しているように感じました。

1日も早い復旧を心よりお祈りすると共に、深くお見舞い申し上げます。

2011年2月21日月曜日

クイーンズランド州 女性首相 ~アナ・ブライ氏

今日の日経夕刊に「フォーカス」時の人として、オーストラリアクイーンズランド州首相であるアナ・ブライ氏が紹介されていました。恥ずかしながら私も、オーストラリア首相がギラード氏(女性)というのは存じ上げておりましたが、この方は初めて知り、興味深く記事を拝見しました。

最近は、大きな洪水、そしてそのあとはサイクロンと、クイーンズランド州は天災に次々とみまわれ、大変な被害でしたが、この方のリーダーシップのもとに、見事に街を復旧させ、そして、支持率も70%までに上昇したようです。もともと、ニューサウスウェールズ州の第4代総督である方が祖父にあたるそうで、その政治家としての血統は確かなもののようです。

それにしても、やはりオーストラリアの女性は政治社会においてもとても活躍している方が多く、今のギラード首相もそうですが、ほかにも外交官をみてもとても女性が多く、そして、時に旦那様が家族(主夫)として同行してくることも少なくありません。

クイーンズランド州においては、日系においても私のビジネス関係ではありますが、クイーンズランド州日本商工会議所会頭様や弁護士の方など、本当に皆さんのご活躍は素晴らしいものと遠く日本からも感じております。 私自身もとても刺激を受けながら、このような皆さまをRole Modelとして成長していくことができれば・・・と思う日々です。 

医療ビザ発給第一号 ~ 日本へ

今夜のNHKで医療ビザが初めて発給され、その患者さんが来日したというニュースが報道されていました。この方は、中国からの方で、以前日本で、外科手術をうけ、治療の継続をふまえて再来日ということでした。上海でも治療を継続していたようですが、やはり日本医療技術を受けたいということもあり、今回の来日となったそうです。 日本でのこの医療ビザは最長6カ月滞在可能で、最大で3年間発給され、期間中は数次入国が可能になるものもあるようである。 この近年の緩和はめまぐるしいものかもしれません。 確かに日本の医療、特に医療機器の充実さはほかの国に比較しても非常に高度なものが多いため、特に気軽な健康診断などには最も需要が高いとみられています。そういう意味では、受け入れ側もある意味、サービスの一環として、この市場をあらたに拡大できることが大きく期待されます。

オーストラリアにもこのMedical Treatment Visa というものがあります。日本の医療ビザに比較して、もっと深刻なものかもしれませんが、特に多いケースは移植のケースです。オーストラリアは、医療の中でも、移植技術が進んでおり、特に、肝臓移植などはかつて随分このビザも発給していた経緯があります。先進国の医療といえば、やはりアメリカがトップクラスですが、その医療費もトップクラスがゆえ、なかなか経済的に受けられる人も非常に限られているのが現状です。 それに比較し、オーストラリアは若干受けやすいのかもしれず、日本からも少ないが渡航する人がいます。 

現在、ツーリズム的な意味合いはまだオーストラリアでは薄いですが、今後は需要によっては検討範囲なのかもしれません。 まずは、日本のこの新しい試みに注目したいところです。

2011年2月17日木曜日

福岡訪問 ~ パート2 オーストレードの役割

今回、福岡訪問に際し、オーストラリア総領事館の方には大変お世話になりました。現在、日本には大使館のほかに札幌・大阪・福岡と3か所に領事館が設置され、各地域において在オーストラリア人援護と、オーストラリア貿易促進庁(AUSTRADE)が各地域におけるビジネス活動を行っております。これは、オーストラリアへの投資誘致活動が主な目的になりますが、政府機関とはいえ、日本企業などが進出を検討する場合、様々なサービスを提供しております。 現在、オーストラリアは産業面においても食品・農業・資源・エネルギーなどなど多岐にわたる産業がさかんであり、日本における技術を活用し、オーストラリアへの経済効果を生むしくみをつくることも重要な役割となっております。

政府勤務時代はあまり仕事柄、関わることがなかったのですが、こうして、私もサービスを提供する立場となった今、政府とよりよい連携を行うことにより、さらに活性化を担っていくことも可能なのではないかと感じました。滞在中、長い時間を割いてくださり、九州地区のビジネスについて、オーストレードとしての役割などをお教えいただき、大変私も勉強になりました。

日本全国には、40近くも日豪協会があり、福岡にも福岡日豪協会という民間レベルの親善団体があります。 こちらにもご同行下さり、今後の日本・オーストラリア交流に関して、さらに活性化をできる方向性を見いだせないかと少し弊社のご説明などをさせていただきました。
今は、かつてに比較し、オーストラリアへの訪問数が激減しているのが現状であり、観光・学生・そしてワーキングホリデーのみなさんを増やすことも大きな課題になっています。 そのような中で、こういった民間レベルの人物交流促進をされている団体は地域地域での活動が重要であり、なかなか私も地方へくる機会がないため、よい情報交換の場となりました。

政府・・・というと、少し敷居の高いイメージがあるかもしれませんが、オーストラリア政府はそのような点で、非常に協力的であり、真剣にそのマーケットを考えてくださっていると常に感じます。私自身の小さな活動にも多くの時間を割いてくださり、本当に有難いばかりです。
弊社含め、オーストラリアの活性化を目標としていることは同じであるがゆえ、今後もよい連携を組んでいくことができれば幸いと感じています。

~~~ また、今回は別の目的もありました。
私的ではありますが、ボランティア活動に参加しており、ベンチャーやアントレプレナーシップ活動の活性化支援をしております。同じ団体で理事をされている方が九州大学の客員教授であり、この方が、毎月福岡にてベンチャー向けの講演会をしており、今回が7年越しの最終日ということで、こちらも参加してまいりました。 日本では、なかなか起業が育たない環境といわれていますが、それでも、九州大学をはじめ、この土地はとても活気があり、講演会も満員御礼で、非常によいパワーをいただきました。常に思うのは、日本は技術力、そして、アイデアはあるものの、事業化しようと思ったときに、資金調達や、小さな会社をサポートするような環境がなかなか育ってないのが現状であり、こうしたよい芽をどのようにしていくべきか、ということを考えながら小さな活動を続けています。
しかし、こういう場は、まさに男性ばかり・・・特に東京に比較して、さらに女性はいなく、全くもって偏った場でもあると感じました。

・・・お堅いお話がつづきましたが、最後に・・・やわらかめの話題を1つ。
オーケストラ仲間である方が福岡へUターンし、久しぶりの再会を素敵な懐石料理でエンジョイしました。彼女の旦那様がインテリア業の方だそうで、こちらの会社で内装されたという大丸デパート上の「草々」というお店でおいしい九州懐石料理をいただきました。こちらはもともと「柚子庵」という懐石料理やさんがあり、少しカジュアルなお店を街中に・・・ということでオープンしたようですが、とてもゆったりしており、お食事もなかなかボリュームあっておいしくいただきました。

短い時間ではありましたが、いろいろな方にお目にかかることができ、とても充実した滞在になりました。

まずは、多大なご協力をいただきましたAUSTRADEの方には心より御礼申し上げます。

2011年2月16日水曜日

福岡へ ~ オーストラリア領事館にて  Green Tea made in Australia

今日はお仕事をかねて福岡へやってきました。昨日、東京は大変な雪で、飛行機が飛ぶか心配だたのですが、なんとか、お天気に恵まれほっと到着。その足で福岡のオーストラリア総領事館へと向いました。なかなか政府に勤務していても、地方へでかける機会はなく、その土地柄のビジネスのことや現状などをお伺いしてまいりました。 ミーティングルームにて、ふといただいたのはこのお茶! ま、まさにロゴが「Australia」 そのままです! おぉ~。うわさにはきいていましたが、まさか日本でこのお茶が手に入るとは!!! 弊社のサイトにも掲載させていただいておりますが、伊藤園様が長年オーストラリアにて日本茶を製造しており、これをいわゆる日本とオーストラリア、季節が反対という点を活かし、日本にも逆輸入したり、食品・飲料の可能性をさらに広げている好ビジネスモデルの1つといえると感じています。今後、オーストラリア国内において、「オーストラリアにて製造した日本茶」として、そのブランドを浸透させていく、、、とおっしゃっていましたが、なんだか、その本物に日本で頂くことができ、とてもうれしいお心遣いでした。 領事館の方のお話では、現在は、大阪の大丸ピーコックさんでしか手に入らないそうで、領事館も大阪からとりよせていらっしゃるとか・・・。しかし、これは、ぜひもっと日本でどんどん販売してほしいと強く思いました。 今、オーストラリアからでは、たとえば、うどんやおそばなども同じ現象がおきており、日本へさぬきうどんとして逆輸入されていたり、といろんなユニークな試みがあります。 でも、この商品として、国の名前がはいっていると、それがまた、日本らしいオーストラリア商品・・・のような雰囲気もあり、とても興味深いものでした。ぜひ大使館でも取り入れてほしい!と心から応援したい気持ちになったひとときでした。 まだまだ福岡レポートは続きます~・・・。

2011年2月14日月曜日

ニッポン観光立国へ~ オーストラリア人にとっての人気スポット

毎晩WBSをみており、今日はとても興味深い特集をしていました。 まさに「観光立国ニッポン」 としてどのように外国人を誘致しているか?ということが、地域特性によって紹介されていました。今は、中国もビザ緩和にともなり、訪日数も増加、まさにアジアからの観光客はありがたいのが現状。そんな中、やはり雪のシーズン、スキー場でもその外国人誘致へ熱心であることが紹介されていました。 少し前にはオーストラリア人=北海道のニセコがまさにその名をとどろかせましたが、このニセコ活性化を横目にみながら長野地区もこぞって外国人誘致に奮闘中。長野は点々と様々なスキー場があるのが現状で、近い距離に野沢温泉、妙高、白馬、栂池などなど・・・学生時代に随分通った懐かしい場所でもありますが、そんな地域のスキー場と連携して誘致活動に励んだ結果、今では、観光客の2割がなんとオーストラリア人になったということ。「外国人」というのではなく「オーストラリア人」と特化されていました。 確かに今は季節は夏、そんな中、スキーを楽しみにかつてはニセコまで飛んでいた人たちも長野の利便性を見出し、長野周辺&東京へ、、、という回り方もあるそうです。 ここまで、オーストラリア人に人気なのか、と驚くほどでしたが、そんなソフト面の活性化はやはり嬉しいものです。 あと、興味深い傾向として、東南アジアのビーチが多くあるようなマレーシアなどの人にとって、岐阜のような山奥が人気とか。観光バスで大勢で止まった場所は、レストランなどにある、メニューの「サンプル」工場・・・・確かにこれは日本独特のカルチャー?かもしれませんが、ここで、みんなで作成体験をし、みんなそれぞれ作ったサンプルをお持ち帰り…天ぷらやレタス?など、それぞれがおいしそうなものをつくってよろこんでもって帰っていました。なかなかこういうレアな体験も観光体験のうちの1つなのか、ととても興味深い内容でした。

ニュースの中で最後にまとめていたのは、訪問としてくる彼らの自国にないものを日本で体験する、つまり、そのニーズは訪問してくるその客層によって地域もマーケットがあるという考え方で、確かにこれは面白い現象かと感じています。典型的なのは、中国や韓国の映画やドラマになった撮影場所のその現場を体験したく、大量の人たちがおしかけたり、今後においては、今、話題になっている「メディカルツーリズム」=自国では受けられない高医療サービスを日本にて経験。これもれっきとしたマーケットなのかと。 いろいろとまだ掘り起こす分野は可能性が大きいと今後が楽しみです。 個人的には、やはり、もっとオーストラリア人に関心もってもらえる題材、そろえたいと思いました。

2011年2月7日月曜日

ついにEPA/FTA 交渉再開へ

昨年の協議以来すっかり停止していたEPA/FTA交渉が2月7日に再開することになりました。 オーストラリア政府はこの協議を長年大変重要視しており、すでに数年の月日が経過しているのが現状です。 この波も昨年のAPECにおいてTPPの重要性をアメリカから発信したことが何よりも大きなきっかけとなっていることはまちがいないでしょう。 てこでもなかなか動かなかったこの日豪協議ではありましたが、そんなきっかけから大きく昨年秋から情勢は変化したのです。

オーストラリア政府はこのEPA/FTAとは? ということについて、とても詳しくウェブサイトを作成しています。統計や、日豪関係から派生する様々な分野についての説明に至るまで、非常にわかりやすく書かれています。

昨年6月に経済会議、そして農業会議に参加させていただいた際に、この案件は痛感しましたが、やはり両国にとってアンタッチャブルなエリアは「農業問題」であり、まさにこの協議がどこまで進むかにもかかってくるかと感じます。

どの国も自国の産業を守るということは確かに重要であり、特に日本は農業については文化といいますか、聖域的な感覚も感じます。 オーストラリアのような国土の広い、そして豊かな自然の中で大量生産できる環境からはどうしても確かに日本はハードルが高いことも事実です。

日本側の交渉として、常に気になるのは議員たちの利権をふまえての意識がありますが、この点を十分に国民に納得のいくような形で示してほしいと願います。

個人的には、オーストラリア政府の意向も非常に理解している為、今後の両国政府の戦略をじっくり見据えていきたいと思います。

2011年2月6日日曜日

香港在住の日本人弁護士親友とランチ

今はちょうど中国の旧正月真っ盛り。長いお休みを皆さん海外で過ごす方も多くいらっしゃいます。もう20年以来の親友は香港在住しており、今回香港人のご主人やお子さん共にホリデーで一時帰国にきました。彼女は、ニュージーランドにて資格をとり、現在香港で、数少ない日本人弁護士として活躍しています。オーストラリアもそうですが、いわゆるCommon Wealth の国の場合、その資格はほかのCommon Wealthにおいても有効となるため、香港でも弁護士として資格が有効となるわけです。つい昨日、ニュージーランド人の結婚パーティに伺ったこともあり、法律の話をいろいろとしました。パートナー(同性同士の婚姻)については確かに、彼女がニュージーランドで勉強時代に、まさに法律が改正されたようで、そのときの状況などを話してくれました。 また、いまさらながら、香港はすでに中国は返還されているものの、現在においても法律はイギリス領地時代と同様Common Lawが利用されているということを今日実は初めて知り、そのようなわけで、彼女のような方も資格を有効的に香港において利用できるということです。 今年は資格取得後、5年経過したということで、そうすると香港の弁護士資格試験を受験できるそうです。 ほとんどの科目は免除になるのですが、不動産法だけは、受験しなければならないと教えてくれました。 ・・・いろいろ頭の中で想定できることは、確かに、不動産というのは、どこの国もその独特な土壌やカルチャーがあり、時に、面倒な事もあることは理解できます。 特に領地の狭い香港ならそうだろうなぁ・・・と思ったら、なんど、香港の土地はセントラルにあるカテドラルの横の土地を除く全てが「借地」権ということ。これにはとてもびっくりしました。あんなににょきにょきと高層ビルがたちならび、ひしめきあって・・・とおもうのですが、考えたら、一昔前まで、イギリス領地だったこと、そして、今は、中国に返還されたこと、このように国の権利がころころかわれば、確かに政府が管轄するのも無理ないか、、、と納得しました。 やはり、これは独特です。 短時間でとても勉強になった気がしました・・・。
また、よく人々が香港の法律を利用する方策として、企業にとっては税制上の優遇、また、個人においても相続税のないこと、などなど、やはりこの国(というか、領地)独特の特別法があることを十分理解できます。 

親しい友人が香港にやはり税制上の優遇が目的で、会社設立し、この会社の株100%で日本へ子会社を設立したため、香港に弁護士の友人がいることはこれもまた、有難いことと、感じました。 実際、設立したものの、実情としては、なかなか法律をフォローアップできないこともあるため、この機会に一緒に食事をすることにしました。 横で私も少しではありますが、勉強になります・・・。

2011年2月5日土曜日

素敵な結婚パーティ@アメリカ大使館 公使邸

ビジネスパートナーの友人にお誘いを受けて結婚パーティにご一緒しました。ご結婚される方は彼女と長い友人であり、政府時代の友人ということでした。 ニュージーランドにて既に式をされたようですが、お二人とも日本にゆかりがあるため、友人を囲んでの会となりました。 
今回、このお二人は、同性同士の結婚・・・ということで、ニュージーランド人と日本人のパートナーであり、彼らの友人が多く集まりました。 ニュージーランドは6年前に大きな法改正があったようで、この同性同士の結婚が認められるようになったそうです。 日本では最近、ようやく認知も高まってきたといはいえ、まだまだ、社会的な環境は整っていないのが現実です。そのような中で、法改正も彼らには大きなきっかけとなり、今回正式なお披露目となりました。

世界的にみても「同性同士」のパートナーを連れて永住できる国はまだまだ極少の中、オーストラリア&ニュージーランドはこの永住ビザが存在します。特にオーストラリアはニュージーランドよりもずっと前からこのビザは存在し、政府時代にも多くのパートナービザ申請を受け、ある意味、彼らのゆるぎない関係に脱帽したものです。人間としてどう生きるか、家族を作り、そして、自由にその権利をうけて、生活するか、そのような点をふまえてもオセアニアの国は非常に先駆者と感じています。

また、ニュージーランドにて式をされた際のビデオを皆さんで鑑賞しました。 本当に大勢の方に祝福され、また、その宣誓式についても、家族や友人に囲まれたこの会は非常に意義深いものであり、幸せに生きるということの意味を実感しました。

~もともとニュージーランドの方も外交官であったこともあり、会場では数名元同僚にも再会、そして開催場所もアメリカ大使館 公使のお宅で行われました。
とても歴史のある洋館であり、元石橋家(Bridgestone) のお宅だったそうです。 公使は奥様も外交官、そして、日系人ということもあり、お宅のオブジェやアートはまさにジャパニーズで、大変素敵でした。 常々感じますが、このような日本的アート感覚はかえって外国人の方が非常に繊細でその、美的意識が高いと思います。お食事も和風のプレゼンテーションがまた素敵であり、とても素敵なパーティでした。

日本人として、いろいろな事を感じた一夜でした。

2011年2月4日金曜日

行政書士先生&オーストラリア研究者たちとの懇親会

今夜はいつもとてもお世話になっている行政書士先生のお誘いをうけて、ちょっとした懇親会へ参加させていただきました。こちらの先生とはいろいろなご縁で、元は政府時代に大使館へ日本のビザについての講演にいらして下さり、そして、その後、テンプル大学でアメリカ移民法を勉強していた際にやはり、日本のビザについての特別授業をされ、以後、とてもお世話になっております。日本にいる立場上、もちろん日本の入管法も知識範囲として必要であり、関心もまたあるエリアでもあります。最近は外国人増加、そして、日本も政策の一環として、外国人受け入れにもようやく前向きになってきたことを受け、若干ではありますが、ビザ要件も緩和されつつあります。
そんな中、オーストラリア移民法研究をされている先生が出張で東京へいらっしゃるということで、懇親会が開催されることになり、このエリアである私のところにもお誘いがあったということです。

研究者は浅川晃広先生と伺い、それは、以前慶応大学で勉強していた際に卒論テーマにて参考文献として大変参考にさせていただいた先生であることがわかり、偶然の出会いにも楽しみに参りました。 先生はかつてキャンベラ日本大使館においても専門調査員として在籍され、オーストラリア研究者として若手では大変ご活躍されている方です。 先生の論文を拝見した際に、移民法を大変深く理解されていると驚きましたが、お会いして、私自身の経歴をお話しましたそれからというものは話は止まらず、非常に興味深いものでした。 いろいろなところで、オーストラリア関係の方にお会いするな・・・・とあらためて今日のご縁は光栄に感じました。 現在名古屋大学において教鞭をとっておられますが、先生とお話ししたのは、まだまだ留学先としてオーストラリアはアメリカ、イギリスに比較して、どうしても少なく、オーストラリア経験者、そして研究者としてもぜひ!その魅力を皆さんに伝えていきたい!と熱く語っていらっしゃいました。
こうしていろいろなご縁から、国全体を盛り上げていくことができれば大変嬉しい限りです。

後半は、行政書士ほかの先生方とも、20年以上にわたりすごされてきたキャリアの軌跡や、事業を始めた時のお話など、とても勉強になる点も多く、有意義な金曜日の夜となりました。

少しずつではありますが、新しい人に出会っていくこのような機会を大切にしていきたいと思います。
 

2011年2月2日水曜日

サッカーアジアカップを終えて ~オーストラリアを制して日本優勝!~

先週は日本全国がサッカーで大盛り上がりでした。・・・が、私はすっかり見過ごしてしまい、このフィーバーぶりをあまり体感できておらず、残念なのですが、決勝がオーストラリアとの対戦であったということも踏まえて、なんだか感慨深く感じました。時とともに日本選手も本当に世界に存在感を示していると思います。 選手にとってもこの大会はある意味、自身のパフォーマンスを世界中に示す絶好の機会でもあり、この試合後に、長友選手がイタリアサッカーチームからオファーをされたことも非常に嬉しい限りです。

ふと、この大会はアジアカップでしたが、しみじみ、オーストラリアも「アジア」の一員なのだと感じました。もともと国のサイズから、中小国としてそのポジションを維持してきていますが、言ってみればアジアの中での最大西洋国でもあり、時に、(西洋国としての経験も豊富、対米との関係もふまえ)このアジアのセキュリティを守るという(安全保障)観点から、リーダーシップを示したり、特に移民政策では「我々はアジアの一員であり、多文化主義をスローガンとして、差別のない国づくりをする」・・・というようなアジアとしてのアプローチもあり、時と場合によって、そのメンツは臨機応変に対応しています。ここが、オーストラリアのユニーク性と感じています。

もともと、オーストラリアもサッカー・・・・というより何よりもフットボール(オーストラリアンフットボール)やラグビーという若干違うスポーツが盛んな国であり、この純なサッカーでここまでの成績を上げること自身もかなり驚きでした。 年末から洪水にみまわれ、よいニュースがなかった国としては久しぶりに国全体が沸いた明るいニュースになりました。

よくワールドカップの時期も大使館などで、観戦していましたが、ふとオーストラリア人、日本人ご夫婦が一緒に観戦することも多く、今回の決勝もまさに、この構図であるいみ一緒になって自分の国を応援できるのも盛り上がりますね。

ザッケローニ監督の初仕事として、今後の活躍を大いに期待したいと思います。