ビジネス奮闘記

皆さまにとってAOM Visa Consultingが身近なサービスになるようにこのブログでは少しやわらかめのトピックスもふまえて発信していきたいと思います。 オーストラリアやニュージーランド関連のほか、ふだんの活動や関心ごと含めてレポートします。 ご意見・ご感想などございましたらお気軽にメールにてお送りください。 AOM Visa Consulting Official Web site は こちらへ

2011年6月10日金曜日

グローバル人材育成先 オーストラリアの挑戦

6月10日にオーストラリア大使館にて、「ステップアップ in オーストラリア」 という記者発表会が行われました。 これは、グローバルな人材を育てることを目的とした活動を今後、オーストラリアにおいて積極的に推進していく、といういわゆる宣言のような形で、おもにメディア向けに対する発表会でした。
今回は、オーストラリア貿易促進庁&オーストラリア政府観光局との共同発表となり、この2機関がメインとなり、推進活動を始めていくというものです。 新聞やメディアにおいてもこの「グローバル人材」というキーワードは随分と目にするようになりました。 そもそも、このようなキーワードがあること自身、たぶん日本くらいではないか、というコメントもでていましたが、日本経済情勢からも、いまや国内のみではビジネスが成り立たなくなり、どの企業もまずはアジアを視野に入れ、どんどん海外へ出ていくことが必須となった時代です。このような中で、海外の方と対等にビジネスをしていくためには、語学面のみならず、その国際感覚として身につけていくものが非常に重要であり、このポイントをぜひ、オーストラリアで実施していこう、というメッセージです。

マクレーン大使のスピーチ
このことは、私個人としても長く感じていたことですが、オーストラリアはある時代から、「アジア」の中での位置付けがされるようになり、その流れは企業の中でも「ASIA PACIFIC」として、くくられるほど、いまや、その地域の呼称も随分定着したと思います。
その名のとおり、オーストラリアには大変多くのアジアからの留学生がおり、そしてそのまま定住する人も多く、まさに多文化国家です。 アメリカやカナダもその多文化としての移民国ではありますが、地理的な面においてのオーストラリアのポジションはほかの国には全くない、ユニーク性があり、そして、時にはそのアジアからの脅威にも敏感な国でもあります。

日本の人がオーストラリアを選択する上での最大のメリットはこのアジアにおけるビジネス感覚を身につける上での環境、そして何よりも時差がないことが大きいと感じます。 これらの様々なアングルからの話を伺いながら、「グローバル人材育成先⇒オーストラリア」というメッセージは非常に現代社会において、有益と感じました。

パネルディスカッション
今回、記者発表にちなんで、パネルディスカッションが実施され、脳研究者の茂木健一郎さんをはじめ、ボストンキャリアフォーラムなどで、一躍著名となった会社ディスコの夏井氏、そして人事で研修制度を牽引しているオーストラリア人やアカデミックな現場のオーストラリア人教授など、このディスカッションも非常に活発であり、大変盛り上がりました。 要は、今、英語、という語学だけでなく、この海外へ出る=Mind set というものが最も重要な経験だと。 これは全くの同感であり、果たして、日本の会社人事の皆様がどこまで、この意義を感じて頂けるか・・・・。 国としてこのような形で、宣言した今、ぜひこの活動に私自身も携わっていきたいと感じました。 少しではありますが、人事にいた経験もふまえ、この活動推進にお役に立てればと思います。

少しディスカッションでもでていたコメントですが、今、学生たちは、優秀な人も多く、行動力がある人も中にはいます。ただ、もしかして、留学してきた人、シュウ活タイミングを逃して、違う時期の見解など、実は受け入れ態勢に寛容ではないのは、企業側なのではないかと・・・。 メディアで多く語られる「内向き学生」 ですが、少し個人的に感じるのはこのメディアにおけるメッセージも強すぎるのではないか、と感じます。 多くの積極的な学生も見ている私としては、まず、意欲のある学生が利用できるようなプログラムや企業についても、柔軟に海外への研修に参加できるようなプログラムなど、この点を開拓するのが今後の課題かと感じます。

今後の動向にぜひ期待したいと思います。


0 件のコメント:

コメントを投稿