少しオセアニアの話題からは遠ざかりますが、個人的な経験もふまえて金融について。
今日、野村證券CEO 渡部賢一氏の辞任が大きく報道されました。 最近次々と発覚したインサイダー取引についての責任をとって、ということですが、インサイダーに加えて、秋の日本航空再上場に際しても主幹事証券7社を統括する業務から除外されるなど、すでに市場の信頼はいま、急降下している状況をふまえての事のようです。 渡部CEOといえば、2008年のリーマン買収劇にて一躍有名になったCEOでもあります。 リーマンからの世界中の社員8000人を野村は引受け、2008年の9月~10月の1ヵ月にあった多くの出来事、そしてTransitionするまでの半年は不思議な形で記憶として残っています。
今年1月には元リーマンアジアパシフィックCEO も完全に退職したニュースがあり、この時点でも1つの歴史が終わった・・・と感じていましたが、今日の辞任のニュースにあの2008年のキーパーソンがまた去るということで、時は次のステップへと進み始めた、としみじみ感じました。
一方、今月は欧州においてはLIBOR事件が発覚しましたが、これにはバークレイズが関与していたことが発表され、結局2008年の歴史的事件に登場したリーマン・野村・バークレイズの各企業はそれぞれに、市場からの信頼を失ってしまう実態が時を超えて発覚し、この最近の現状を非常に複雑な心境で傍観している次第です。 金融システムとは・・・社会はこのようにまわっているものなのか、と本当に複雑な世界、と思ってしまいました。
現状としては今もなお、世界的にも金融不安は欧州を中心に深い問題としていまだその出口は暗中模索という状況です。 難しいことはわかりませんが、いまの経済・社会をみつめなおし、よりよい世界を作っていく為に何ができるのであろう、と思う次第です。
あれからもうすでに4年目となる夏の日の想いでした。
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