ビジネス奮闘記

皆さまにとってAOM Visa Consultingが身近なサービスになるようにこのブログでは少しやわらかめのトピックスもふまえて発信していきたいと思います。 オーストラリアやニュージーランド関連のほか、ふだんの活動や関心ごと含めてレポートします。 ご意見・ご感想などございましたらお気軽にメールにてお送りください。 AOM Visa Consulting Official Web site は こちらへ

2013年3月19日火曜日

ANZセミナー オーストラリア・ニュージーランド移住事情について 講演はじまる

このたび、オーストラリア・ニュージーランド銀行の資産運用セミナーにおいて講演の機会をいただきまして、本日は東京にて開催されました。 このセミナーは毎月定期的に開催されているものになるため、きっと常連の方もいらっしゃるのかと思います。 比較的今回のトピックスは異色な内容であったかもしれませんが、極力、現在のトレンド、として、2カ国の魅力について、そしてビザ関連、、、と話題満載ではありましたが、お話させていただきました。

皆さんも大変関心高い様子がうかがえた気がします。 昨今「移住」という話題は世界中でもっと頻繁に、そして、特に経済危機による移住というものが大変増加しているのが現状です。これらをふまえても、今後の世界におけるアジアのポジションはさらに重視されていくものと予測しています。

これらをふまえても、オセアニアは今後非常に魅力ある国であるだろう、と感じています。

少しでも多くの皆さまにこれらの魅力を知るよい機会をご提供できれば幸いです。
来週も大阪・名古屋と開催されますため、多くの皆さまにお会いできるのを楽しみにしております。

2013年3月18日月曜日

クイーンズランドビジネスセンター オープニングパーティ


オーストラリアは7つの州と1つの特別地区(キャンベラ)からなり、それぞれの州には州政府があります。 現在、日本にはビクトリア州(メルボルンなど)、西オーストラリア州(パースなど)、そしてクイーンズランド州(ブリスベンやゴールドコーストなど)の州政府事務所があり、各州における投資活動などの支援を行っています。

そんな中、今回、2月に民間ビジネスセンターとして、クイーンズランド州への投資進出、そしてクイーンズランドから日本へのビジネス進出促進を目的として設立されました。もちろん、州政府とも連携をはかり、さらに民間の立場において、その場を提供するものであり、ほかの外国政府をみてもとてもユニークなとりくみかと感じています。  

弊社もオーストラリアビジネスを促進する立場として、4月よりこのビジネスセンターへ移転することになりました。 今日はそのオープニングパーティということで、出席してまいりました。

大勢の方がご参加されており、中にはオーストラリアからもご参加されている方もおり、とても華々しいスタートとなりました。「クイーンズランド」という1つの共通項をシェアすることにより、双方のビジネスの活性化になれば、、と思う次第です。

この神谷町は、州政府事務所はもちろんのこと、豪州からの唯一の弁護士事務所、そしてカンタス航空もこの拠点になりますので、そういう面ではますます、活性化することができるのではないかと思います。
ちょっとだけ大使館にも近くなり、4月からの活動も楽しみであります。 今後新しい企業が入所するのを楽しみに来月から弊社も心機一転頑張りたいと思います。

また、詳細につきましては、追ってホームページにてご案内させていただきます。

2013年3月10日日曜日

アメリカ  IT人材にビザ拡大

今日の日経に大きく、アメリカビザについての緩和政策について掲載されていました。 オバマ大統領は不法移民に対する政策について多く語ってきましたが、傍ら、重要産業ともいえるIT人材について、現行としてはH-1ビザというもので、年間発給数が決まっているが故に、慢性的な人材不足である、という背景もあり、経済活性化もふまえて、この点を大きく改正する方向のようです。 特にインド人をはじめとして、台湾系や中国からの留学生など、優秀な人材は卒業後のキャリアとしてこれらの道をアメリカで模索するものの、今までは発給数の問題もあり、人材確保を効果的にできていなかった部分もあるようです。 数だけを見れば、今後ほぼ、倍にあたる6万5千から11万5千という数になる予定で、技術者にとっては朗報となり、今後のアメリカ留学へも拍車がかかりそうです。 

国がこうして、具体的な目的、ある一定の分野の雇用確保などを念頭にビザを活用して経済効果を生むしくみをつくっていくような方向性が日本にも今後必要ということをこれらのニュースをみると痛感します。 IT技術者=いわゆる高度人材として位置づけられますが、日本はいまどんな産業を強化したいのか、外国人を活用することにより、もっと効果を生める方策は何か。など、ターゲットを明確化することで、具体的な結果につながるのではないか、と思う日々です。 

各国は今、優秀な人材確保に必死になっているというのをこれらの法改正からも感じます。 日本は、他国の動きも緊迫してみながらスピード感をもって、政策を示していかなければ、どんどんグローバル化したこの中で、外国人の高度人材確保のみならず、日本人の優秀な人材流出が懸念されます。 その国で就労することによる魅力やインセンティブというものを国家レベルで検討する、という方策がもっと在留資格に反映されていってもよい時期と、これらのニュースからあらためて感じました。

2013年3月7日木曜日

JETRO 「サービス産業のグローバル展開最前線」 シンポジウム

きのうに引き続き、今日はJETRO主催のシンポジウムに参加しました。昨年がたぶん1回目で今回は2回目の開催のようです。近年、日本から海外展開する産業の傾向は一昔と変化してきており、「日本独自」ともいえる、ときにカルチャーをも伝える役割になる「サービス産業」海外進出に日本政府としても、大きな期待をよせています。 昨年は、ユニクロ・一風堂(ラーメン)・良品計画・モスバーガー・・・などなど小売・飲食関係のそうそうたるメンバーがパネリスト・講演者となり、非常に興味深いものでしたので、今回も楽しみに参加しました。

会場も500名ぎっしりの大盛況ぶり。しかし圧倒的な男性色でこれもときに驚きます。まさに日本のビジネスの縮図なのか、とも思ってしまいました。 今回はイトーヨーカドーさんとカレーのココ一番さんが講演され、パネルディスカッションとしては紀伊国屋書店、ハーニーズ(婦人服)、吉野家、などなど、すでに海外展開で成功されている企業が自らの経験を中心として多様な面からのお話をしてくださいました。 ほとんどの企業がいまめざすのはやはり中国、東南アジアが圧倒的であり、そして、中国はどの人も口をそろえて「困難な」市場である、ということをふまえて、様々な苦労話もあわせて、まさに実体験した人だからこそ語れる内容はどれも興味深いものでした。

いろいろあっても、やはりお互いのコミュニケーションを発展させることはビジネスの上でも最重要のようです。 人情ある、様々なエピソードはまさに、熱い戦い、といいますか、一歩一歩、その距離が縮まっていくことも感じさせました。

また、サービス産業において最大の重要事項は皆さん、口をそろえて「人材育成」である、ということでした。 人があって初めてそのクオリティを維持でき、人がしっかりとしていなければすべてを失う、ということです。 そういう意味において、現場ニオイテ、ローカルスタッフの人材育成への苦労話も多かったですがその域を超えたときのビジネスの大いなる発展はなによりの結果である、ということも実感しました。 

会場の熱気から、どの企業も海外進出へは関心度が大変高い、ただ、やはり事例をきいてみたい、HOW? というところへの関心度が多くよせられているのを肌で感じました。

シンポジウムの会場をあとに、帰宅の途へ・・・とヒルズのエスカレーターを下りていくと、反対側からアメリカに住んでいるはずの小学校時代の友人が向かってきて「!?」っとばったりとこんなところで、再会しました。 昨年9月に10年ぶりくらいの再会をした以来でしたが、、まさにこんなところで!?・・・本当にいろいろと不思議です。 出張で来日している、ということで、少しの時間ではありましたが、お茶をしながらあれこれと昨日のワークショップから本日のシンポジウム、そして近況など話題は尽きず、時間もあっという間にすぎました。 ときどき、人生って不思議、と思います。
今は互いにビジネスの話題で満載でしたが、、少しのキャッチアップを経て、次いつあえるかわからない再会まで。。。とわかれました。 

いろいろ、自分の仕事も世界の距離(世界・・・というか、オセアニアに限定されていますが、、)は狭いものであり、もっと今日お話にあった海外進出を目標にしている企業のみなさまにとっても循環よい道をつくれたら、と思いました。

最後のサプライズは嬉しかったです。

2013年3月6日水曜日

アジア・太平洋地域への高度人材移民に対するチャレンジ ワークショップ

今週はスタディウィークといえるほど連日ワークショップに参加しました。どれも興味深いトピックスでしたが、本日は、上智大学で開催されたアジア・太平洋地域への高度人材移民に対するチャレンジ ワークショップ (The Challenges of Highly Skilled Migration in Asia and the Pacific)に参加しました。 日本では、なかなかこういう「移民」関係のトピックスを話題とするワークショップが少なく、かつ英語でのものは今まで在勤時代の法務省会議でしか経験がなかったため、非常に楽しみに参加しました。 タイトルの名前とおり、今時代は「グローバル化」しており、各国は高度人材確保に対しても非常に競争の時代を迎えています。 常に、高度人材と言われている人々はよい仕事を求めて移住する傾向でもあり、どれだけ、この、人材を国家で確保できるか、ということが近年の関心ごとにもなっているのが現状です。

そんな中で、昨年日本も「高度人材」確保を意識して、ポイント制が導入されたことにより、この傾向が明確化してきていますが、実際のところ、施行後、まだまだ課題は山積みです。 そのような中で、まわりのアジア各国、そしてオーストラリアを含めて、各国のとりくみについて各識者が参加し、活発なディスカッションが開催されました。 

オーストラリアからも移民省から多くの研究を依頼されている著名な教授が参加予定だったのですが、残念ながら急きょ来日できなくなったそうで、とても残念でした…。なかなか実務をしていても、研究者の声を聞く機会も少ないため、またの機会を期待したい次第です。

国は香港・シンガポール・オーストラリア・韓国・台湾・中国、そして日本の挑戦という各国の状況を次々に発表されました。 日本は歴史的・文化的にみても、特に韓国や中国、そして台湾などのとりくみは非常に比較材料としても有益でもあり、私自身もほぼ初めてきく内容も多く、大変興味深い状況でした。 これらの国でもっとも興味深い内容であったのは、台湾です。 台湾は中国と、歴史的に非常に複雑な時代もあったものの、現代については時とともにその政策はずいぶん歩み寄りの道をたどっています。そんな中で、台湾⇒アメリカに多く留学した学生たちがその後、自国のために貢献するしくみとして、特にITーシリコンバレー帰りの学生を優遇した政策が長く継続していたようです。その恩恵と、国家的プロジェクトとして、台湾のシリコンバレーのような街も整備し、そして、現に台湾においてはIT/テクノロジー産業は急成長したようです。 今の流れは、巨大市場として、そして、同じ文化圏でもある中国を視野に入れ、優秀な中国人を多く採用できるようなしくみを作り上げているようです。この中で、また興味深い内容だったのは台湾では中国籍の人を雇うことが法的にできない、ということです。そのため、多くのR&D センターを中国国内に配置することで、ここに採用した中国人を設置し、中国市場を開拓していく、という構図でした。 ここから学べる点は、国として、人材が他国へ流出しないように、戻ってくるしくみ、そして、隣国への市場開拓へもうまく、同じ文化圏の人材を活用する、という形で国家政策として作り上げている点です。

はたして日本は・・・といろいろアイデアを巡らせました。日本は歴史的に中国や韓国・台湾とも大きなつながりがありますが、何か特化した産業を検討し、人材育成、、、という点で、これらのしくみは特に構築されていない気がします。 少し思いつきになってしまいますが、 たとえば、今、日本は「観光立国」になるべく多くの課題をかかえ、そして国家的プロジェクトともいえるほどの重要課題になっています。 が、この人材育成の受け皿、そしてその発展性にむけての戦略はいまいち響くものは見当たらない印象です。 

「観光大国」としていま、近隣諸国で見渡せば、オーストラリアはアジア隣国において突出したその基盤、歴史、教育背景を持っています。また、事実として来日観光客としてのオーストラリアの数字次は毎年上昇傾向、かつ、彼らの興味深い点は日本に観光産業をつぎつぎと起業する人もおり、これがきっかけで、グローバルに認知度を高める効果さえ生んでいます。 

もし日本が真剣に観光立国になるという目標を立てるのであれば、必須言語である英語、そして、その観光産業の実態、しくみ、など日豪が連携することで、人材育成拠点としても活用し、そしてリターンしてくる人材を日本各地に配置することにより、効果を期待できるのではないか、と思いました。 人材育成、そして高度人材を作り上げるためには「教育」そして「現場」が必要です。 台湾のIT産業フォーカス、というヒントからふと思った次第ですが、 日本も「観光」を産業と位置付け、このように国家レベルでパートナーシップをつくることで迅速に観光立国になるレールを増やすことができるのではないか、と思いました。 ビザ面からもワーキングホリデーという「就労」でき、長期にわたり、滞在できるビザの活用はもっと政府レベルでプロモーションすべきであり、なぜ、11カ国も協定があるのにほとんど魅力的に活用されていないのか、という原因も追究すべきと思います。

今回のテーマである「Highly Skilled =高度人材」 とは?というのがもう1つの課題と思います。
日本という国にとってどんな人が高度人材なのか、以下が私が考える人材です。

<高度人材>  
・高度な技術をもっているもの
・これらの人材がくることにより国に有益となる=経済効果を生む
・日本のことを十分に理解し、(言語・文化含めて)かつこれらの慣習をもってビジネス活動を他国言語・他国の文化(=つまり外国人にとって自国)にて対応できる人
・高度=誰もがもっていないため、不足しがちな職業

時に、結果としてこの層は収入が高い人たちになりますが、常にそういうわけではなく、「高収入=高度人材」ということのみではなく、そのバロメーターは決して給与金額のみではない、というのが印象です。

ファシリテーターの大石奈々先生は社会的な環境の分析から今おかれている日本の現状をふまえて、その日本独特のチャレンジがある、という点を多くご指摘されており、まったくの共感でした。
なかなか、日本はまだビザの種類をつくったとしても、それを応用するための生活環境がおいついていない、というのが大きなチャレンジになっているということです。

長年実務をしてきた自分にとっては、熱心なカ国の研究者のみなさんの発表は非常に新鮮であり、また、本当によく分析されている、というのが印象でした。最近はイミケンを通じて、日本の在留資格について多く考える機会もあり、またどのように発展できるか、既存のしくみをどのように効果的に活用できるか、という点については、オーストラリアが既にときにビザクラスの「プロモーション」として実施してきた多くの成功例を実務者の立場として体感しているため、これらをふまえて、もっと「具体的なビザクラスをPRする」という手法は、既存のものを応用できる点において日本には導入できる点が多くあると感じています。

少なくても、日本でこのようなワークショップが開催され、また、参加者の多くの人も多様な問題意識をもちながらかなり活発な意見が交わされ、日本政府の方も場を共有していたことは、今まで参加した中で、もっともエキサイティングなものでした。

最後には、法人からアメリカ商工会議所、リクルートエージェンシー、そして、政府からも法務省・経産省の方もプレゼンされ、それぞれの立場からの意見も非常に興味深いものでした。

終了後、法務省の方でかつて、在勤時代に参加していた東アジア会議にてお世話になった方で、嬉しい再会もあり、とても充実した1日で、久しぶりにじっくりと Migration ということについて考えた1日でした。 ぜひまたこのような機会があれば、参加したいと思います。 

2013年3月5日火曜日

TABLE FOR TWO - ANZCCJ Event

以前からずっと興味があったTable For Twofounder である小暮さんがANZCCJイベントにて講演されるということで参加してみました。 個人的にはJ-Waveにてよく拝聴しているため、この団体のこともよく存じ上げているのですが、実はオーストラリアの大学出身者というのは今回初めて知り、非常に驚いた次第です。 そのような意味で、とても興味深く、あらためて、そのスキームについて伺うよい機会となりました。

今、世界は2極化しており、肥満で困っている人、傍ら、地球の裏側では、貧困にあえいでいる子供たちがいることをふまえて、自分の食事を少し寄付、という形により子供たちの支援金へ、というしくみから、活動がはじまったということです。 メディアでも大変多く取り上げられているため、社員食堂や、大学、 そして今は民間のレストランやコンビニ、自動販売機などでも活動は広がっているようです。 また、国際会議などの機会においてもこれらの活動が広く広報されているようで、活動開始から6年しか経過していないにも関わらず、これらの活動の幅広さにはただただ圧巻でした。また、日本のみではなく、アメリカや香港、韓国そのほかどんどんこの活動は広がっているようです。 たしかに非常にスマートなしくみだな、、と以前から感じていました。 苦労話として、はじめ、企業の人たちにこの活動の意義などを認知していただくまでが本当に大変だった、、ましてNGOなどの立場の場合、理解してもらうのも大変だったということでした。。。継続は力なり・・・とまさにいいますが、本当に映像から伝わるそのグローバル展開のすごさは本当に、すごい!と思いました。。ちょっとおもしろかったのは、かなりの国から今は認知され、活動も広がっているにも関わらず、小暮さんの第二の故郷ともいえるオーストラリアではまだ、まったく活動が開始されていない、、ということでした。 今回の場をきっかけにぜひ、商工会議所も積極的となり、これらの活動が実際にオーストラリア国内にて広がることを大きく期待したいところです。 大学の食堂などはまさにこれらのスキームにぴったりと思います。

何はともあれ、オーストラリア大学出身者がこんな発想で、成功していることを知る機会になっただけでも大変有意義でした。 ぜひ今後の発展を楽しみにしたいと思います。