ビジネス奮闘記

皆さまにとってAOM Visa Consultingが身近なサービスになるようにこのブログでは少しやわらかめのトピックスもふまえて発信していきたいと思います。 オーストラリアやニュージーランド関連のほか、ふだんの活動や関心ごと含めてレポートします。 ご意見・ご感想などございましたらお気軽にメールにてお送りください。 AOM Visa Consulting Official Web site は こちらへ

2011年9月30日金曜日

三菱商事の 水事業 ~豪州にて新設上水道事業を一括受注

日経に大きく三菱商事が今回 「新設上水道事業を一括受注」 というニュースが大きく報道されました。 現在オーストラリアでは、商社を始めJFE エンジニアリングなど日本企業が水事業に大きく参入しています。この分野はまだまだ新しい分野ではありますが、世界的にフランスなどの企業が強く、日本はこれから・・・というところも事実でありますが、このたび、オーストラリアにおいて、日本企業がこの受注成功したことは今後の世界における日本の水事業の存在感を大きくかえていくきっかけにもなるのではないか、、、と期待大です。 

今、オーストラリアは資源ブームに沸いている状況でもありますが、半面、そのインフラ整備、そして歴史的にも水に関しては乾燥した地域という背景から、常に深刻な水不足という環境が伝統的にあります。 そんな中で、日本の技術がまた一歩このような世界で、広げられることは、非常に注目したいエリアでもあります。 ぜひ、オーストラリアからのビジネスケースを発信としてこれからもグローバルに発展してほしい分野です。 今後の動向が楽しみです。

2011年9月25日日曜日

三鷹国際フェスティバル に参加しました

秋晴れのさわやかな日に三鷹市井の頭公園にて、第22回三鷹国際フェスティバルが開催されました。このイベントは国際交流会が主催しているものですが、かなり大規模なもので、各国のお料理や物産、そして、パフォーマンスと毎年年々、大きなものになってきているようです。場所も井の頭公園内ということもあり、大変多くの方が毎年来場されるようです。

今回はオセアニアブースにて、クイーンズランド州政府の方と共に留学やロングステイのご案内をさせていただきました。ちょっとこのイベントの中ではオカタイ感じのブースであったため、少々違う雰囲気ではありましたが、関心ある方には立ち寄って頂き、ご案内をさせていただきました。

各国いろいろなフードコートが並び、特にアジアブースは大変な人気でしたが、それでもオーストラリア&ニュージーランドブースもなかなかの人気だったようです。

となりで販売していたニュージーランドパイは大人気で、焼きあがると一気にとぶように売れていてびっくりしました・・・。手作りのパイはとてもおいしかったです。

~~秋のさわやかな日曜日イベントでした。

2011年9月17日土曜日

ベトナムより看護人材を ~ 日本のさらなる挑戦

17日日経に大きく「ベトナムから看護師人材を~」ということで、フィリピンやインドネシアに続き、ベトナムもEPAの一環として協定を結ぶことになったようです。 かなりスローではありますが、少しずつ日本も開国してきている、といってよいのでしょうか。 ただ、すでにインドネシアなどのケースでメディアでもよく言われていましたが、あまりにも合格率が少ない=日本語という壁もあり、かなり試験にパスすることが困難な状況であり、研修を一生懸命しても、帰国しなくてはならない人も多々いる、というのが現状です。こういう現実を聞くと、結局のところ、まだまだ日本は閉鎖的に感じざるをえません。 ビザの枠組みが一応できても、その要件が高すぎて、ほとんど反映するのには膨大な時間がかかりそう、、、というのが現状です。 

労働市場と比較して、日本もようやく、労働不足のところを外国人労働者で・・・という考えが少しずつ反映してきたのかもしれませんが、なかなかそれでも、数値に達するのはいつの日か・・・という少し悲観的になってしまいます。

現代の高齢化をみれば、この医療や介護に関する業界における人材不足は今後もますます拡大するのが予測されます。もう1つの問題は、介護に関していえば、日本ではこの業界はまだまだ報酬体系が安いというのもあります。 そのため、その職種に就く事自体がどうしても不足してしまうのが現状です。もう少し、日本も柔軟に労働市場を考え、合理的に考えていかなければますます、将来は厳しい状況が目に浮かびます。

以前に比較して、ビザに関して言えば、随分と法改正のスピードもこれでも早くなったのかもしれません・・・しかし、まだ対応には随分時間がかかりそうです。もっっと現実をみつめ、スピーディに対応できるようにしてほしいと願います。

クラブオーストラリアイベント ~豪大使館でのガーデンパーティ

まだまだ灼熱の太陽か・・・と思うほど大変暑い昼間を経て、夕方から今日は豪大使館で、クラブオーストラリア主催でワインパーティがありました。 6月の日豪セミナーに参加して初めてこの団体を知った為、今回初めて参加させていただきました。週末にあまり行った事がなかったのですが、お庭も優雅にセッティングされており、知り合いもちらほら、夏の終わりとしてはなかなかよい感じで始まりました。 このクラブオーストラリアは俳優の柴俊夫さんが発起人となり始まった団体でもあり、ご本人とも初めてお会いしました。ゴルフが大変お上手で前駐日大使ともゴルフでの親交が深いと聞いていました。
オーストラリア好きが集まるこの会は、もちろん、何度もいらしたこともある方もいれば、初めて今回このイベントに参加しました、という方も結構多く、それでも雰囲気はとてもオープンで好印象・・・。わいわいとお話の輪も広がり、最後の方にシドニー育ちの日本人ヴァイオリニストであるMASAKIさんの演奏が披露されました。

ACOはよく存じ上げておりましたが、恥ずかしながら私は今回初めてこの方の存在を知り、その親しみやすい音楽にとてもほっとした気分にもなりました。 マネジャーの方ともお話をするとなんと、私の大変ファンであるピアニストの中村由利子さんと下旬に共演するときき、ますます驚き、終わりにようやくご本人とお話をすることができました。

MASAKIさんのキャリアも大変異色で、大学では医療を専攻しており、キャリアとしては音楽を極めている状況、、、、、私自身もかつて大学では音楽(ピアノ)を専攻し、そしてキャリアとしてはオーストラリアを極めて・・・?という正反対のお互いの立場に大変話は盛り上がり、話はとまりませんでした・・・・。そう、いつも思いますが、大学で勉強したこと=キャリアにつながる人もいますが、全く異色な世界で花開く人も多くいます。そして、なぜかその道の人になってしまう・・・それでも私自身のIdentity はつきつめるところ、やはりいつも音楽に戻ってくるのも事実であり、ふとした日々の生活の中において非常に大切な領域でもあります。 
まさに、オーストラリアで活躍していた彼のような人がそのオリジナリティーをもって日本人として日本でのこれからの活躍は大変楽しみになってきました。 

今、日本は以前よりもクラシックやアコースティックな音楽をずっと受け入れられるような世界になったと感じています。 彼の生きてきた環境やライフスタイルから生まれる新しい曲もまた、純日本で育った人の音楽とはまた違う、そして、いわゆるクラシックを勉強するヨーロッパやアメリカともまた違う土壌と感じています。

いつも思うのはやっぱりオーストラリアは誰でも受け入れる「移民文化」 = multiculturalism (多文化主義)が非常に進んでいるということ。何よりもアジアに近いその文化はどのほかの西洋の国とも違うidentity を生みだしていると感じています。 そのような環境は「文化」として生まれ、音楽や芸術として、ぜひもっと多くの人にオーストラリアの新しさや良さを共有してほしいと思います。

とても有意義な昼下がりの午後でした。

2011年9月13日火曜日

グローバル女子会 ~ 青山にて

9月13日に友人が主催するグローバル女子会という会にてオーストラリアン・インターンシップをご紹介させていただきました。この会は、「なごみの会」という一般社団法人が開催したものであり、いわゆる、日本から海外へ飛び出していった女性がその各国にて現在活躍している仲間・ネットワークを広げ、そして、これから海外におけるキャリアアップをめざしている女性たちへのメッセージや体験談、啓もう活動などなど、、、大きなネットワーキング会でした。 

各国で活躍する女性によるパネルディスカッションやインタビュー形式で様々なケーススタディを伺いましたが、想像以上に驚いたのは、海外で起業している日本人女性の集まりだったということ、そして、そのビジネスを各国で展開している人の数がこんなにも多い、ということでした。

グローバル人材、と今は日本国内においても多くの方が求めているのが英語ができるだけの人ではなく、コミュニケーション力、そして人間力がある人だそうです。 私自身も長らく外資系、といわれる世界にいるという認識ですが、そのまた環境とはこの会にいらっしゃる層はまったく異なり、いわゆる、自分たちで自立して、現地で会社作り、ビジネスしている人たちが本当に多かったことです。それは、何よりもパワフルでただただ圧倒されていました・・・。

半面、彼女たちのようなロールモデルをきらきらした目をしながらみているこれからの女性も多く、学生含めて、まさにインターンシップのような経験を積むことによって、さらに自信にもつながり、現地で体験することから、その後のキャリアを考えるきっかけ作りになっていただければ、、、、ということで関心をもってくださった学生さんや皆様にお話しました。 

今回の海外からの参加者の大半がまさに「アジア」からの方で、中国や上海、北京、広州、香港、そしてシンガポール、台湾、カンボジア、、、、などなど、びっくりしました。 これだけアジアへでている方が多いということ。 またオーストラリアで留学後に、北京で会社を設立した、という女性もいらっしゃいました。 本当にたくましい限りです。 日本国内でじっくりと働いてきた私にもとても刺激的でした。 

これだけアジアからの層が多い、というのはやっぱりその中にある西洋国としてのオーストラリアの位置づけは、ますます重要になると認識します。 アジアマーケットがいかに重要か、というのは世界中が今認識している事実でもあり、その中で、でも西洋的なシステム、ビジネススタイルを得ていることによるメリットは経験からさらに大きなステップアップになると感じています。

今回のグローバル女子会は、かえって参加者からの刺激のほうが私は圧倒的に強く、自身は日本での活動にはなりますが、彼女たちの後押しになれるようなしくみをやはりぜひプロモーションしていければ、と思うばかりです。 

一度海外へ出るとそこから生まれる縁も大きなものです。 私自身も若かりしころにニュージーランドにて働いていたこと、そしてそこから始まったオーストラリアキャリアなども思い出しながら、ぜひ今度はこれからの人たちの支援につながるような事を活動として続けられたら幸いです。 

非常に刺激的な会でした。

クイーンズランド州 不動産投資セミナー

クイーンズランド州政府事務所において現地日本人専門家による不動産投資セミナーが開催されました。 クイーンズランド州は日本人にとってはケアンズやゴールドコーストなど、とても人気のある場所でもあり、そしてロングステイなどには大変人気のある場所になります。気候のよさ、そしてライフスタイルは日本人の方は皆さん、余暇を楽しむ上でも憧れの地でもあります。

今回は、本国で活躍されていらっしゃる会計士や不動産の方、弁護士など、現実的に現地で不動産を購入したりすることを想定した場合に発生するステップや税務のことなどをレクチャー形式でしてくださいました。 かつて、クイーンズランド州は日本企業の資本も多額に投じられた時代もあり、その名残として、日本企業によって設立されたゴルフ場やコンドミニアムなどもまだ数多く残っているようです。 また、実際に滞在するとなった時に、利用できる日本語のサービス、 銀行や医療など、それらもある程度そろっていることは日本人にとって渡航しやすい理由の1つにもなります。

実際、 ビザのお手伝いをしていると、税務は特に重要なエリアであり、現実的に現地で雇用された後に発生する税務のことや企業として発生する税金、そして、不動産購入に伴う税金などなど、生活の上では重要なエリアです。そのようなところをこの機会に勉強できたことは非常に有意義でした。

今回のセミナーも会計士であるVINCENTS 渡辺様が発起人だったときいていましたので、今後、さらに日本の方がオーストラリアへ行きやすくするためにはこれらのサービスの重要性も多く語っていらっしゃいました。 なかなか複雑な数字の点を日本の方にサポートして頂ける点は安心感につながるかと思いました。

最後にはオーストラリア&ニュージーランド銀行からもいくつかの商品のご案内などもあり、日豪双方から、これらのサポートを活用することにより、より多くの皆様にご活用いただければもっと多くの方にクイーンズランド州の魅力もご理解いただけるのではないか、と思いました。

投資ビザなど、いわゆる「ビジネススキル」タイプの永住は 各州との連携が必須です。また、この州ごとに条件をもうけていることもあり、若干それぞれ、その条件が異なるのも事実です。そういう意味においてクイーンズランド州はほかの州に比較して、わりと参入しやすい州であるということを感じています。 本国側のサポーターも多く、本日レクチャーされた方々のような強力な方たちと日本から連携することにより、今後もぜひよい活性化を生みだすことができれば、と思いました。

非常に充実したセミナーでした。

2011年9月12日月曜日

イミグレーションロー実務研究会 発足 ~ アメリカEB5 ケーススタディ

業界柄、オーストラリア移民法を扱うだけではなく、日本にいる限り日本の在留資格に関する知識も大切であり、独学ではありますが、以前から勉強は継続しています。 いろいろなご縁を通じて、行政書士の中井正人先生 (Nakai Immigration Service) とは親交があり、加えて、アメリカ移民弁護士であるマーカス・カズンズ先生(Kosin's Law office) とともにアメリカ、オーストラリア、日本と各国のビザ事情については定期的にキャッチアップをしながら、双方の違いなど、話合うよき仲間であります。

そんな中、このたび、中井先生を中心として、各国のビザや移民法についての知識を高める為に「イミグレーションロー実務研究会」 =通称:イミケン が発足しました。主に対象は普段日本の在留資格関係を多く取り扱う行政書士の方としており、この中で、各国の事情をふまえて将来的には日本のビザ事情についても比較することで、よいしくみとなっていければと思います。

第一回目は、カズンズ先生によるEB-5  いわゆる投資ビザのケーススタディとなりました。
私自身もあまりこのビザクラスについては詳しくなかったのですが、失業率の高い地域やある企業に投資することにより、アメリカ国内の雇用創出につなげる、というもので、特に地域センターといわれる特定地域に対する投資については「ファンド」という形により申請者は投資することになるしくみです。 ファンドはあらかじめ、アメリカ移民省から認可をうけているものが対象となりますがざっと200近くあるために、これらの中で、どのファンドに投資するか、またどんな地域やどんな企業に投資するか、などはすべて申請者の責任により判断することになるため、それほど簡単な状況ではありません。 

ただ、条件については金額が50万㌦(地域センターではなく、企業など自身で選択する場合は100万ドル)という以外は特別、大きな条件はなく、年齢制限や英語力、ビジネス経験などなど、何も規定するものはありません。 そのような意味としては、バーが低いかもしれません。

最近は、特に震災後について弊社も日本を脱出する目的で永住権や、お子様の教育のことを検討して学生ビザなど、海外における居住を念頭においたお問い合わせがとても増えております。 オーストラリア&ニュージーランドともに投資ビザカテゴリーが存在し、考え方としてはアメリカと似ていますが、英語力をはじめとるす諸条件がありますので、この点は若干アメリカとは異なるかと。

ただ、アメリカも、金額のみといえども、投資=どこに投資するかに対してのリスクは高いものです。 こういう点で、安全な方法、とは言い難いでしょう。

~ざっとケーススタディを通じて、オーストラリア&ニュージーランドとはよい比較となりました。
日本にはまだこのようなタイプのビザが存在しないため、法務省も将来的に検討してもよいのではないかとも思います。

レクチャー後は皆さんと懇親会にて楽しいひと時をすごしました。行政書士の先生たちも、なんとなく同業者という気持ちで、今後もぜひよい 会を継続できればと思います。

次回は11月14日に私のほうからオーストラリア移民法についての基礎知識など、初めての方でもわかりやすくご説明できればと思います。

2011年9月4日日曜日

ウーマンズ・イニシアチブ・フォーラム in Tokyo

先日に引き続き、今日も起業についての話題です。

日曜日でしたが、ウーマンズ・イニシアチブ・フォーラム in Tokyo というフォーラムに参加してきました。これは、カルティエが毎年開催している女性起業家のためのビジネスプランコンテストがあり、そのプロモーションの一環として開催されました。ビジネスコンサルタント大手、マッキンゼー・アンド・カンパニーがサポーターとなり、このビジネスプランにおいても指導に携わる、というかなり贅沢な内容でした。 今年は5回目ということで、グローバルに地域別にその受賞が決まるようですが、日本からの参加者がまだまだ少ない、ということもあり、昨年の受賞者による講演からはじまり、今、日本社会における女性の雇用状況、そして経営陣としての地位など、現状を把握する上でも大変参考になる内容でした。

会場は、予想以上に大変多くの女性が参加しており、そして、その大半がすでに起業しているか、これから起業を考えている方という、こんなに多くの方が今、このテーマに強い関心をもっているのかととても勇気づけられました。

昨年の受賞者であるインドの女性が起業したビジネス「Travel  Another India 」を紹介し、観光業でも、特に地方と観光をつなげることにより、経済活性化、そして雇用創出している社会貢献型ビジネスの奮闘記をリアルに語って下さいました。 彼女が強く主張していたのは、起業=リスクはとても大きい、しかし、それに立ち向かうことによって得られる意義、やりがい、達成感は何ものにも替えられず、リスク以上に生きる力を得られる、ということでした。 また、ネットイヤーグループ CEO石黒さんは 「起業=リスクではなく、 起業後、さらにその会社を大きくすること=これがまさにリスクである」…ということをおっしゃっていました。 起業の時点における社会的責任の大きさと、事業拡大にともなう社会的責任の大きさはまったく異なるということ・・・・確かにそうだ、と思いました。

これらの講演前にマッキンゼーディレクターや支社長から「起業」ということについて、そして「女性の社会における価値」などの分析が大変興味深い内容でした。

まず、起業するにあたって重要なことはこの3つ。
1.事業戦略の明確化されているか?
2.どこで経済価値を創出するか?(利益を生むシステムにするか)
3.起業に必要な条件を兼ね備えているか?

起業に必要な条件とは?
1.アイデア
2.人材
3.協力先
4.資金調達力

そして5Cというものがキーになるということ。
1. Compete  (競争)
2. Concentrate (統合)
3. Capture (価値向上)
4. Create (創造性)
5. Cooperate (連携&企業とのアライアンス)

* どこで勝負するか?
* 競合との差別化・強みの根底=真似されないためのしかけの作り方
* 市場のタイミングや環境

これだけ挙げられるとなかなか大変にも感じますが、まずは自分のアイデアなどを客観的に人へ明確に伝えられ、そして、その価値が社会的に認められるものか、ということが大切である、ということをおっしゃっていました。 確かにアイデアだけもんもんとしていても、なかなか形にはならないものです。 そういう意味で「コンセプト」がいかに重要か、ということになります。

また、女性の社会における価値ですが、これも面白かったです。 経営陣またはリーダー的なポジションに女性が入ることにより、より企業における価値が高まるケースが圧倒的に多いこと、そして柔軟性がでて、創造力も高まる。また、何よりも利益率が高くなる、ということが数字として明確な説得性を示しているようです。 明らかに男性と違うところはその、リーダーシップスタイルやインスピレーションだそうです。 確かに、女性としての視点という意味では、リーダーシップの方法はより細やかにチームメンバーの適正をつかみ、そしてうまく人を動かすことができるのかもしれません。

マッキンゼーからはお二人女性がこれらのプレゼンをして下さいましたが、その洞察力、そして、ゲストスピーカーとのモデレータも非常にバランス取れている内容で、これも印象的でした。

最後に、石黒さんがおっしゃっていたこともなるほど、と思いましたがなんとなく、今まだ「女性らしい起業」が多いということ。「女性」ならでは、のアイデアが多く、これは私自身も時々感じます。
ターゲットを女性メインに絞るのではなく、社会全体としての存在意義、ということもふまえて、視野の広い起業もみすえていきたい、という感じです。スタンフォードで磨かれたそのサバサバ感は非常に説得力があり、彼女らしい意見でした。

これらをふまえ、今 私自身の関心事はやはり「グローバル人材育成」です。この課題への取り組みとしてオーストラリアン・インターンシップをぜひ活用してほしい、と思っている次第です。

このキーワードがすっかり日本では定着した今、ある意味和製英語でもあるのですが、要は、日本は今、この課題にかなり真剣に立ち向かわなければいけない現実が今、日本の雇用社会にあることは事実です。 その流れもあり、このようなフォーラムも活発化していることもあります。 元気なのは女性が多い・・・日本社会において、女性が牽引していくことはもちろん歓迎です。 女性に限らず、若い方がどんどん海外に関心をもち=と、いうか、危機感をもち、自分たちの今までのスタイルのみではもう他の国の若者とは対等にビジネスも難しい・・・・と思うくらいの気持ちになってほしいと思います。

今の世の中、情報はあふれ、そして、スピーディな中、なんでもインターネットやツイッター、facebookなどで、情報を手にとり、知識を高めることができます。しかし、経験というのは、ネットの世界だけではないということ、あくまでもこれらは「道具(Tool)」 であり、ここから、自分の世界をどのようにしていくかという道を決める情報箱でもあります。 経験を積む、ということはある意味行動力を自分でおこしていかなければならない次のステージであり、この点が、今の若者が大変消極的な点です。 現場を知り、体験してみる、そして若いうちはラッキーなのは、「失敗してもチャンスがある」ということです。年齢とともにリスクが高くなることは周知のことであり、この点をもっと、今、何をすることが最も価値あることか、という視点で考えてほしいです。

そんな多くのことをあらためて考えさせられた1日でした。 とても有意義なフォーラムでした。世界におけるアジア=特に新興国の強さや存在意義、あらためて実感もした日でした。 

2011年9月1日木曜日

日本の学生は本当に内向き? メンティーとの就職お祝い会

今日はいわゆる「いまどきの学生は本当に内向き?」というテーマで少しお話したいと思います。

課外活動ではありますが、昨年は随分と起業家活性化にともなう活動をMIT Enterprise Forum of Japanという団体で活動していました。これはアメリカMIT傘下になる団体で、世界中に28事務所あり、日本支部という形で、起業したい人たちへのメンタ―活動やビジネスプランコンテストを実施しています。この活動で出会ったビジネスプランを実施する学生を長く支援しており、このたび晴れて就職が決まったということでお祝い会をしました。 彼らは昨年、台湾で開催されたビジネスプランコンテストでも華々しい賞を受賞したチームであり、凝縮したメンタリングが記憶に新しいです。

卒業してすぐに起業する道もありますが、いろいろ皆さん考えた結果、就職する道を選びました。この日に集まったのは彼のビジネスプランチーム、そして就職がきっかけで同期になった人、同級生などなど総勢男女6名+ビジネスコンサルタントをしている友人メンタ―と私で、行き先はグーグルX2、リクルート、大手商社X2、来年にむけてのあらたなシュウ活など、本当に企業の名だけでも華々しく、驚くほどです。うち、1人は今年から商社に既に入社3か月経過、もう一人は誰もが憧れるトップ外資証券会社を辞退し、この商社を選択・・・・と、これもまた興味深いことでした。 それぞれに企業を選んだ理由やこれからやりたいこと、そして、今まで温めてきているビジネスプランの方向性・・・などなど、皆具体的な道があり、ひとりひとりやりたいこと、そして、今後会社にはいったあと、そしてその先にあるものなどなど志について語りました。 日本企業を選択するか、外資企業を選択するか、そして、その理由はなぜ? どんなことが日本企業では学べるか・・・ 個性にあったそれぞれの選択の理由は素直に納得しました。 

・・・それにしても、いま世間でよく言われている「日本の学生は内向き」 というキーワードは本当なのか、と時々疑問にも思います。 実際、彼らとすごした昨年から多くの事を考え、話合い、目標にむかって、実践し・・・と繰り返してきた私たちにとって、今の学生は純粋に2極化していると感じています。 向上心が旺盛な学生も実は多く、その彼らの目指す道は非常に視野も広く、そして、それこそグローバル⇒世界を視野にいれて、非常に勤勉であり、本当に優秀な人も多いと感じます。 こういう学生たちは、自分の足で、自分の道をみつけていっており、その信念の強さはとてもさわやかで、しみじみ彼らの就職活動記から実感しました。 昨年から随分と彼らを含めて学生たちと接する時間が多かった私ですが、皆本当に優秀だなぁ・・・・と思う事が多い人ばかりでした。 

学生時代にこんな仲間と出会い、切磋琢磨しているみんながとても私は羨ましく思います。 自分の歩んできた道はさすがに「音楽」の環境であったため、あまりに環境が違いすぎた・・・・事も事実なのですが(ピアノの先生や音楽関係者が圧倒的多い)、それでも、めぐりめぐって自分自身も不思議なくらい稀有なキャリアを積んできたのかもしれない、、、ともふと思いました。  

そして、今回唯一学年が1つ上であった方がいらしたので、彼が1歩先に入社した商社における奮闘記は非常に印象的でした。 まさに水事業=オーストラリアチームで活躍しているようで、ここからまたみんなで「なぜ水事業が今必要なのか?」「なぜ、オーストラリア?」「商社のビジネスモデルの変遷とは?」「商社=ニッポン株式会社ビジネスモデル?」などなど・・・・目からウロコ、な話もあり、私もとっても勉強になりました。 

オーストラリアのインフラ事業への活発な事業活動はこれから非常に楽しみでもあります。日本は重要なビジネスパートナーとして、彼を含めて、ぜひ日豪ビジネスの橋渡しになってほしいと思います。 

とても楽しいお祝い会でした。人材は非常に重要であり、年齢や国関係なく、バランス感覚をもちながら、こなしていけることが価値あることと思います。 こんな若い人たちがどんどん増えて、そして日本を支える基盤になってほしいと節に願います。

またいつかみんなでお会いする日を楽しみにしています。