ビジネス奮闘記

皆さまにとってAOM Visa Consultingが身近なサービスになるようにこのブログでは少しやわらかめのトピックスもふまえて発信していきたいと思います。 オーストラリアやニュージーランド関連のほか、ふだんの活動や関心ごと含めてレポートします。 ご意見・ご感想などございましたらお気軽にメールにてお送りください。 AOM Visa Consulting Official Web site は こちらへ

2012年8月31日金曜日

学生時代の友人との再会

今日はちょっと週末ということもあり、オセアニアの話題とは別に1つ書き留めておきたいと思います。

いまは世の中便利でfacebookでいろいろ懐かしい人もあっという間につながることができます。私自身はそれほどアクティブではないのですが、ときに、長年連絡を取っていない人から連絡がくるとやはり嬉しいもので、時代をフラッシュバックするような気持ちです。 この最近は懐かしい人からちらほらと連絡を頂くことがあり、それぞれの環境、生活、そして人生~と実感する日々です。そんな中で、高校時代の友人から連絡があり、あまりに懐かしくて20年ぶり位に再会することになりました。

もともと私自身は人生の半分以上、音楽の世界に身をおいていた・・・のがルーツであり、学生時代の友人=ほとんど音楽の世界でそれぞれ活躍している仲間が多いのも現状です。高校時代に同級生だった彼は、大学で結局東京芸大へ移り、作曲科の道を歩んだのは知っていたのですが、ふとしたことからfacebookで連絡があり、懐かしくお会いすることに。 その後の人生どうしていたのだろう・・・と思いつつ、再会をしました。 お互いに、20年くらいのブランクはあるものの、学生時代の仲間はやはり会うとその時代にすぐに戻るもので、この長時間のブランクをうめるかのように勢いよく話題は多々にとびつつも、とりあえず今まで何をしてきたか、という話からしていきました。 彼は高校の頃から作曲家を目指していたことも記憶に深く、そのまま、まさに有言実行・・・という印象です。 互いにベースはクラシックのため、今もクラシック系の編曲や作曲が多いということを話して下さいましたが、今の私にとっては別世界のことで、どの話も大変興味深いものでした。 また、別の音大仲間がやはりボストンでメディアコーディネーターとして活躍していますが、いろいろ話しているうちに同じ番組を日本側とボストン側で関わっていた・・・なんていう話もあり、それぞれの道で活躍している姿はとても嬉しいことでした。

いま、自分がかかわっている世界は音楽とは全く別の世界ということもあり、時に、なるべく昔の友人にあったり、友人の演奏会へ足を運ぶ事、そして自身も時々演奏することで、自身のルーツを忘れないようにしたいと思うこのごろです。なかなか時とともにそのような機会も少なくなってきているのも現状ですが、こうして、再会したことは私自身にとって大変大きな刺激となりました。そして、自分自身を表現する世界にいる仲間たちのことをみると、こういう時間や仲間は大切にしたいと思うのと、音楽の世界でも友人同士、それぞれの世界で活躍している事もあり、何かビジネスで連携できるのも素敵な事と感じました。

・・・しかし、高校時代のアルバムの写真までもってきてくれた彼の粋なところもよかったです。あまりの素の姿で、愕然としましたが・・・。お互い成長した、ということで、急にこの時代の仲間にも会いたくなった次第です。 また、機会をつくって次回はみんなで会えればと思います。

8月、夏の最後の日、とてもよいランチでした。

2012年8月30日木曜日

クラブオーストラリアにて アボリジニアーティスト来たる 

オーストラリア好きが集まる「クラブオーストラリア」で毎月定例会があり、今回は、アボリジニアーティストであるバーバラさんとアボリジニアートコーディネーター 内田真弓さんがいらっしゃるということもあり、久しぶりに参加しました。 

アボリジニアートは先住民であるアボリジニの人たちによるアートになるのですが、時代とともにそのデザインも変化しつつ、私にとって最も衝撃的だったのは2008年に新国立美術館で開催された「エミリー・カーメ・ウングワレー展」で、今までのアボリジニアートイメージが一層された展覧会で、最近自分が出かけた展覧会のベスト3に入っています。これとは別の時代に、その昔、JALの機内誌で、内田真弓さんの活動を知り、こんな日本人がいらっしゃるんだ・・・と驚いて、そのアートにむける情熱とバイタリティーに圧巻したことを記憶に残っています。そんなもろもろの事から、いつかお会いしてみたいなぁ~と思っていたこともあり、今日はとてもよい機会となりました。 ワイルドフラワーアーティストでご活躍されている方にご紹介頂き、きさくな会話とともに、今回開催された金沢での展覧会についてお話を伺いました。

いまだ私は訪問できておらず、これも残念なのですが、金沢には21世紀美術館もあり、古きよい街並みがある場所ではありつつも、最もモダン&コンテンポラリーアートも多く受け入れられている美術館があります。 まだまだアボリジニアートの知名度も・・・ということでしたが、今回の開催により、大変好評だったようで、このようなファンをつくっていくことが重要ということをしみじみと感じました。

また、今夜はこのアートの話とは別に、バーバラさんご自身の生い立ちについてお話しくださいました。かつて、オーストラリア政府は白人とアボリジニの混血児に対し、親から隔離政策をうちだし、欧米文化を強制的に指導し、白人が統制するためにも欧米化させた時代があります。バーバラさんはまさにこの時代の被害者ともいえる経験をしており、親から離れた時代のこと、また白人による教育やその後、親への再会の話など、どれも痛切なものでした。 映画で「裸足の1500マイル」というものがかつて日本でも放映されましたが、まさにこの時代の方で、直接このような話を伺ったのは初めてであり、移民政策に近く仕事をする自分にとっては非常に重い内容でしたが、事実を直接伺うのはとても貴重でした。

何はともあれ、アボリジニアートのこと、そのカルチャーの原点ともいえる生活のこと、育ってきた環境のことなどなど、いろいろ感じました。

11月には代々木上原でまた展覧会をされるということですので、楽しみにしたい次第です。

クラブオーストラリアにいらしている方もまた何かオーストラリアに関わっている方が大半でこれもまた新しい出会いもあり、よいひとときでした。

〆は久しぶりに「つるとんたん」でおいしいうどんをいただき、あれこれとオーストラリアに関わっている私たちお互いの話もしつつ、これからの自分たちの活躍?に乾杯~しました。

内田さんのまっしぐらな人生観には刺激を受けました。

2012年8月25日土曜日

イミケン オーストラリア移民法 基礎について

ふだんは平日夜開催しているイミケンセミナーですが、今回は夏休み中ということもあり、週末に初めて開催してみました。あらためて、オーストラリア移民法の基礎ともいえる成り立ちや歴史から最近の政策まで、と幅広いトピックスを網羅しました。

夏の暑いさなかでしたが、関心高い方が多く参加下さいました。また、週末ともあり、少しふだんとは違う客層?も混じり、ディスカッション形式ですすめていきました。

オーストラリアは入植以来、ヨーロッパ人による支配が長く続き、白豪主義、そしてその後に多文化主義、難民も大変多く受け入れた歴史があります。 ~しかし、時代とともに、その流れは経済トレンドと多く関わり、今の政策はかなりドライ、といっても過言ではないでしょう。 いかに国益になる人をバランスよく受け入れるか、そして国の失業率を下げる為に、不足職業をデータから分析し、緻密にそのコントロールを移民政策にて扱う、という方向性が色濃くなってきています。

特に2009年の労働党へのシフト以来、労働者を保護する政策が強くなったこともあり、人件費の高騰、そして、これにともない、海外からの人材に関してもかなり厳格な要件が並べられるようになり、就労ビザはかつてよりもぐっとハードルは高くなったのが現状です。

しかしながら、一度、就労ビザ取得すると、永住への道は緩和され、労働市場へのマッチングを優先することで、全体的なバランスを取っている・・・というように伺えます。

短い時間に多様な面からのレクチャーとなり、最後には日本の在留資格についても少しふれました。今は、日本も高度人材をどのように定着させるか、また、看護士などに外国人を受け入れる方策、そして、観光立国への戦略などなど、外国人を多く受け入れることにより経済活性化をしなければならない、という危機感はいろいろなところで伺えます。

移民政策としてスピーディなオーストラリアの方針を聞いた後に日本の事情をふりかえり、参加者の皆さんがそれぞれにご自身の意見を語って下さったことも貴重な情報交換でした。

イミケン発足からもうすぐ1年!ということもあり、終わった後は参加者の皆さまと懇親会、そして、中心メンバーとディナーにてあれこれと構想談義にはいり、今後ますます多くの方が参加していけるような会にできればと思いました。

週末に大変お疲れ様でした!

2012年8月21日火曜日

ユーロ危機をとりまく現状

テレビで「ユーロ危機」についての特集をしていたので、興味深く拝見しました。 そもそもギリシャ危機からはじまっていますが、この国家として財政難を隠していたことがユーロ圏全体に飛び火、体力のない国から次々と今は危機的状況になっているというのが現状です。具体的にはギリシャ・スペインが最も悲惨な状況なのですが、特にスペインにフォーカスして取材していました。

かつて、ユーロ圏として統合した事を機に、スペインには雇用を求めて多くの労働者が世界から移民したということ。具体的には同じスペイン語圏となるアルゼンチンをはじめとする南米、そして隣国のモロッコなど、流入しましたが、今となっては、失業率が25%以上となり、住居については強制退去が1日40件以上発生するという状況、生活自身が危うくなっています。その中で、いままで移民としてきていた人たちが次々の自国に戻ったり、今度は逆にスペイン人がアルゼンチンへ、など労働を求めての人の移動は今後ますます活発になる、ということが明白です。彼らにとっての危機感はこの「移民」という構図ではっきりとしてきていると実感しました。前にも少しふれましたが、ギリシャについてはオーストラリアに歴史的に多く移民流入していたこともあるため、オーストラリアへ親族をあてにやはり移民希望者が殺到しているのが現状です。

グローバルにおける「人の移動」というのは番組の中で識者も答えていましたが、今後の成長国や景気のよい国を求めていくこともあるため、経済成長をみすえての移動は分析できるということ。個人的に感じたのは、同じような文化圏、そして何よりも「同じ言語」を使用する国への移動はかなりハードルが低いため、ヨーロッパからは今後この行動はますます増加すると感じました。 

日本はそういう意味で、唯一の言語を使用する1国であり、経済がいろいろあっても結局まだ危機的状況にはなっていないこともあり、日本以外への選択はそれほどせまられてないにしても、これからは「高度人材」における競争が激しくなる、という意味で、ライバルが日本人だけではない、ということをもっと今の若者が深刻に考えなければ、次の世代はないと感じる次第です。

労働に関していえば、スペインで、アメリカ企業が急速に撤退しており、一気に1500人が解雇になった企業もあります。大使館前でもデモを起こしているスペイン人がとても印象的でした。ここはまさにアメリカ的ですが、対象的に日本の日産が来年は700名雇用予定を発表。背景として従業員に会社存続のために給料据え置きに同意か、という投票を経て、社員の意志を尊重した結果、ういたコストと新規ラインの導入により雇用が可能となった。という経緯でした。 各国の反応は、それぞれですが、ユーロ危機をとりまく問題はまだまだ長い道のりと感じました。

日本も今、ここまでの経済危機はないにしても、あきらかに製造業を中心とした業界、そして雇用環境は昔では考えられないほど「危機的」になってきていると思います。ソニーやシャープなど、Made in Japan のブランド力、強さからここまで変化するのかと驚くばかりですが、会社=永続的ではない、ということを日本人も考えなければいけない時代に本格的に突入したと感じています。

ことばでは「グローバルで生き抜く人間力」などいろいろキーワードはありますが、海外の人材は明らかにフットワークも軽く、そして行動力もあり、これらをふまえて、労働市場へ動いていく高度人材を現実的に考える時期と思います。 

最後に番組では、ギリシャ国営事業が国家財政確保のために次々と売却されている、ということも大変象徴的であり、ある意味ここまでするのか、と思った次第です。 地中海における重要拠点ともなる港を中国に売却したり、国益、ということをどのように考えているのか、とその決断のポイントは疑問に思ったところも多く、資金調達だけが国の復興、とは厳しいのではないか、とさらに不安になりました。 まさにヨーロッパにもアジアパワーの存在感は今後ますます強くなる気がします。

今後の経済成長の波はやはりアジアか・・・と結論としては実感した次第です。

2012年8月17日金曜日

アメリカの不法移民に対する新政策

アメリカの大統領選も11月に控え、選挙戦も日増しにメディアを通じて激しくなってきたようです。オバマ政権も早くも4年の月日が経ったということになります。 選挙を控えた今、6月に大統領令として不法移民に対する新政策が発表され、この受付が最近開始されたということが報道されていました。 

今、アメリカには1100万人の不法移民が存在するといわれています。国境をわたりやってくるヒスパニック系が圧倒的な数を占めていますが、アジア系、イスラム系、ヨーロッパ系と様々です。今回の政策はアメリカに不法入国した当時、子供として入国した以下の条件の人たちには暫定的な労働許可を与えようというものです。これによって強制退去される恐れはしばらくなくなり、若者たちも就業意欲をもって職につける、ということです。 

・不法入国時、16歳誕生日前であった。
・2007年6月15日以来居住している。
・2012年6月15日時点で30歳以下である。
・2012年6月15日以前に審査なく入国、または2012年6月15日時点で合法的な入国状況が終了する。
・現在学生で通学中または高校卒業、Certificateを教育機関で取得、またはアメリカ軍において在籍
・犯罪歴なと人物審査において問題ない人
・2012年6月15日時点でアメリカに居住し、この申請時にもアメリカにいること。


確かに入国時に子供だった彼らには罪はなく、その為に将来に不安を継続させながら生活することもつらいのは事実です。 オバマ大統領が4年前に、「不法移民たちにも永住権を」というドリームアクトというものを掲げたものの、いまだ野党の反対のために法案は不成立のままという状況のため、今回「大統領令」としてこの条例を特別に設けたようです。

これらの背景として明らかに、現在のアメリカは労働力としてこれら不法移民たちの貢献度も高い=一般のアメリカ人がつかないような仕事で社会を支えている=経済を支える大きな労働力、
そして、何よりも大統領選を見込んでも、人口で大きな割合を占めるヒスパニック系の票は無視できない、というのが現状です。 そのため、彼らに好意的な政策は受け入れられることにより、票にもつながる、ということです。 
これに対し、野党のロムニー氏率いる共和党からも、はっきりとした反対意見はいまのところでていないようです。なぜなら、彼らにとってもヒスパニック系の票が重要な割合である為です。

受付開始から、長蛇の列をなし、若者の夢に託すこの思いが報道からも痛感しました。・・・しかし、現状として、不法入国時に、自身のIDやパスポートなど証明する書類をもって来ている人ばかりではなく、これらの証明をすることさえ大変な人も数多くいるのが現状です。そのような状況もある程度想定範囲内としてこの法令を開始したと思いますが、まだまだ大変な状況は続きそうです。

何はともあれ、社会の構図、そして選挙戦、双方のバランスを見込んだ上での政策を打ち出すことがリーダーには重要・・・ということがこの法令から実感しました。
移民の国ではアメリカをはじめとしてオーストラリアやニュージーランド、カナダもそうですが、税金によって賄われる支援や費用に対して、とてもシビアであり、基本国籍や永住権保持者に関してはこれらの恩恵をうける権利がありますが、それ以外は社会保険など、極力負担がないようにする構造になっています。そのため、不法移民を認め続けると、それにかかる社会的負担は増大し、国の財政にもかかわってくる、ということもあるため、全面的に肯定することは難しいのが現状です。

しかし、今回の法案については、少なくとも現在この条件に見合う若者にとっては嬉しい朗報であり、そして彼らも将来の展望を明るく検討できる内容の為、就職に対するモチベーションも上がり、結果的に若者から雇用に対する経済活性化も少しできるのではないかと感じました。

~日本は基本「移民でできた国」ではないため、このような考え方はまだまだ遠いと思いますが、時々メディアでもあがる不法移民についての扱いについては、特に未成年で入国した場合のケースについて、今後、「出生国よりも育った環境が長く、かつ、生活習慣や教育が肉体的、精神的、現実的に日本にタイがある」という場合は彼らの将来にも大きな影響が予測されるため、緩和していく猶予はあってもよいのではないかと思いました。

また、ある意味日本は外国人にとってとても「やさしい福祉の手厚い国」と常々感じます。国民皆保険制度という基本概念からと思いますが、どの程度税金が外国人に対して利用されているか、という社会保険の観点で少し政策を考えて、効果的に外国人の在留を検討してもよいと思います。

アメリカはいろいろいっても、このような政策を聞くとやはり人権に関しては「寛大な」国と、感じました。 

2012年8月8日水曜日

アウンサン・スーチーさんの映画

最近メディアにはミャンマーへの経済投資進出の記事が一気に増えた状況下、タイムリーにこの映画が公開されました。長い軍事政権下による支配から民主化運動へのリーダーとして実に全てを託し、この運動へささげてきたといっても過言ではありません。 その姿にある背景などとても関心があったため、さっそく見に行きました。
スーチーさんはイギリス人の夫との間に二人の男の子がいる4人家族。長い間イギリスに居住していたのですが、このミャンマーの事態に祖国への平和を願い、この運動を始めたのがきっかけです。そもそもお父様が将軍としてこの国を支えてきた、という背景がスーチーさんを奮い立たせたということ。 私自身ほとんどこの国の背景などの知識がないまま拝見したのもあり、一言で「非常にショッキング」な映画でした。 ただ、始まる際に「これは事実に基づいて製作された映画である」ということが全てを物語るのではないか、と思う次第です。 その現実の悲惨さはつらいものでした。
メディアには彼女の家族についてはほとんど登場してこなかったこともあり、彼女の運動の支えとなっている中枢、特に旦那様の惜しみない努力、そしてノーベル平和賞に至った経緯、息子たちの献身ぶりなど、祖国のために戦う妻や母を支援するその家族の姿は非常に強烈な印象として残りました。
また、1つ驚いた場面としては、長期にわたり夫が国際的な立場からミャンマー軍事政権を批判、そして民主化にむけての運動として主に欧米諸国によるサポートがあったが、この欧米のみでは困難、と判断し、アジア諸国からの打診も必要・・・ということで、映画の場面で登場したのはなんと日本政府でした。 これはとても意外で、こんな背景があったのか、と思った次第です。この打診がきっかけとなり、ミャンマー軍事政府は弾圧していた民主化運動リーダーたちの解放をはじめた、という筋書きでした。 この経緯があったのであれば、ミャンマー民主化運動の人たちにとって日本の存在は非常に大きなものということが理解できます。

この映画の公開直前に、スーチーさんが軟禁解放後初めて国外訪問を許されタイに訪問したこと。そして現大統領との信頼関係から今後加速化するとみられる経済促進など、日本企業はいまそのまさに投資進出に非常に積極的になっています。 まだその民主化は「確信的」となっているかはいまだ疑問ではありますが、これら外資企業がどんどん進出することにより、政権自体が、欺瞞的な振る舞いは時とともに不可能になるのではないかと推測します。

6月にかつてノーベル平和賞を受賞した際に、自身が出席できなかったこともあり、オスロでスーチーさんによるスピーチが実施されました。この映画にて背景を知った上でニュースをきくとその涙ぐましい月日を感じざるをえません。あらためて、「鉄鋼の蘭」(Steel Orchid) と言われるその強さを感じました。

「経済交流」という、得意分野である日本の力によって、この国の平和が一日も早く回復することを願う次第です。 非常に多くの事を考えさせられた映画でした。

2012年8月7日火曜日

オリンピックに思う・・・

ロンドンオリンピックもあっという間に後半戦にはいってきました。日本人選手も各種目で大活躍で、時差はあるものの、サッカーをはじめとして、まだまだ見どころは満載です。個人的にはオリンピックで最も楽しみにしているのは開会式で、国ごとに選手が胸を張って、お国柄を意識したコスチュームで入場してくる華やかな行進は最もナショナリズムを感じる次第です。どんなファッションで登場するか、毎回とても楽しみにしているのですが、今回は時差もあったこともあり、すっかりひにちを間違えて見過ごしてしまい、かなりモチベーションが下がってのスタートでした。

そんな中、大変御無沙汰していたオーストラリア研究で著名な先生で自身の指導教授でもある慶応大学の先生と久しぶりにお会いしました。時期柄話題はオリンピックへ・・・。

選手はその国の選手として選出されるためにはもちろんではあるのですが、「国籍」保持していることが大前提であり、この国籍をもって国の代表としてスポーツマンシップにのっとり競技に参加しています。・・・選手のそれぞれの顔立ちや雰囲気をみていると、競技によってもその顔ぶれが特徴的でもある、という話になりました。 代表的なのは卓球で、今回、中国がやはり圧勝しましたが、強豪となったチームは様々な国はあるとはいえ、皆、中国系から帰化したような顔ぶれがずらり。まさにアジア色の強い競技であるということが象徴的でした。 また、もともとそなわった体力や体系の違いから短距離はジャマイカ+アメリカがほぼ独占、欧米勢の強い水泳など・・・。 日本は今年、幅広い競技種目での活躍が目覚ましいということも新鮮なところです。 フェンシング・卓球・サッカー・水泳・レスリングなどなど・・・。

先生と話して興味深かった点は、各国、強いチームになるために、または代表になるために状況によっては国籍取得することで、その国のチームとして出場することも選手の中では検討範囲内である、ということ。自国では強豪が多すぎて代表になれない場合でも、他国にいけば、チャンスも広がるケースもある・・・・日本でも話題になったカンボジア国籍取得した猫ひろしさんもそんなケースの1つかもしれませんが、オリンピックはかたや選手になるためには状況によっては様々な手段も検討する、ということ。 オーストラリアで長くトレーニングしている体操の塚原選手もそんな人の1人だったということを思い出しました。

そして、また日本チームも強くなるために、コーチなどにはその種目に強い国からの外国人コーチを招いているケースも多いということ。 表現方法やトレーニング法など、世界と戦う為にはやはりそのグローバル環境がわかっている人が必要である、というのが理解できます。

国籍とは・・・とあらためてこのオリンピックには考えさせられる内容でした。

これからの後半戦、日本選手の活躍をますます楽しみにして観戦したいと思います。