ビジネス奮闘記

皆さまにとってAOM Visa Consultingが身近なサービスになるようにこのブログでは少しやわらかめのトピックスもふまえて発信していきたいと思います。 オーストラリアやニュージーランド関連のほか、ふだんの活動や関心ごと含めてレポートします。 ご意見・ご感想などございましたらお気軽にメールにてお送りください。 AOM Visa Consulting Official Web site は こちらへ

2011年10月24日月曜日

ラグビーワールドカップ ニュージーランド優勝!

9月から開催されていたラグビーワールドカップですが、10月23日にフランスとの決勝戦が行われ、ついにニュージーランドが優勝を果たしました!ホームでの開催ということ、そしてニュージーランドにとっては国技でもあるし、気合いの入れ方が並みではなかった・・・・そもそも、2月の大震災を受けて、開催も危ぶまれた今回の大会にかけるキウイの想いは非常に強かったと思います。

ふと、先日あった女子ワールドカップのなでしこジャパンを思い出しました。国の逆境にも負けず、最後までベストを尽くした試合はニュージーランドも同じだった気がします。しかし、両国ともに、世界的にも今年は苦難の始まりだった状況ではありますが、本当に「強い!!」と思いました。

ニュージーランドの国民は気持ちを考えただけでも感無量になります。 
日本での報道は本当に想像以上に、絞られており、ちょっとさみしかった・・・状況ではありますが、ニュージーランドからは嬉しい声が多く届きました。

これを機にぜひ、経済復興も心から応援したい次第です。

2011年10月23日日曜日

MASAKI さんのコンサート

先月クラブオーストラリアの大使館ガーデンパーティで知り合ったヴァイオリニストMASAKIさんのコンサートにお伺いしました。ゆっくり演奏を聴くのは初めてということと、リニューアルしたヤマハホールも行ってみたかったので、楽しみに・・・。 

大勢のお客様がいらしていて、皆さんどこからいらっしゃるのかしら・・・と思う半面、オーストラリア関係の方も結構いるのかな?とも。 今回は特にN響さんとも共演でしたので、クラシックっぽさも感じつつ。 

演奏は流れるようにゆったりとそして丁寧に、空気はいたってとても温かい雰囲気の中で、曲によせる想いを語りながら、進んでいきました。作曲家の方はやはりその曲のできた背景や気持ちはこうして語ってくれるのは嬉しいです。様々なエピソードを交えながら、演奏もとても素敵でした。

いろいろな話をしてくださいましたが、一番印象に残ったのは、曲にも多くありますが、オーストラリアでの生活の中から生まれた曲。そして、日本とオーストラリアの間でのご自身のIdentity について語られていたことです。 日本で生まれた後に、オーストラリアへ移住したようですが、ときに日本人としてのそのidentity について考える事が多かったようです。そんな事も含めて、音楽はその2つの気持ちを1つにしてくれるものであると・・・。 でも、個人的に感じるのは、そのままのストレートな感情で、そしてシンプルに日本においてぜひ活動をしてほしい、と思いました。 ずっと日本に住んでいる方とはまたそのうけるインスピレーションも異なるでしょうし、そしてそれは個性として MASAKIさんらしさなのではないか、と思います。 あらためて日本に身を置くことで、きっとその音楽性もどんどん変化するのかもしれません。

個人的ではありますが、私にとって音楽は「帰る場所」になっている気がします。 長年勉強してきたfieldではありますが、結果的に全く異なる世界(=オーストラリア関係もそうですが。。。)に着地したこともあり、自分をリセットする為に、そして、時に原点に戻る為に音楽の時間を作っている気がします。それはやはり自分にとってはidentity なのかと感じます。今、違う世界にいるからこそ、特に幼少の頃から共に音楽を勉強してきた友人や仲間たちとの時間は今でも大切な時間になっています。

先日のドナルド・キーン氏の国籍取得ではないですが、 彼はきっとidentidy = 国籍で示そうという方法をとったのかとふと思いました。 別の国籍を取得しても本来の気持ちやふるさとへの想いは変わらない人ももちろん多いわけで、一番大切なのはidentity と思います。

今後のご活躍を心より応援しております。 

2011年10月19日水曜日

ドナルド・キーン氏 日本国籍取得への想い

4月ころからアメリカの日本文学の研究者権威 ドナルド・キーン氏が日本国籍取得の意志を決めたという報道が大きくされました。 その後、準備を重ね、最近来日し、ようやく被災地入りができた、ということが新聞に掲載されていました。 現在89歳、年齢を感じさせないくらいバイタリティーのある方です。そして、ご自身も語っていましたが、「日本で死ぬ」ということ。 それほどの想いで、日本国籍取得を考えているということも深く感じさせられました。

日本はアメリカやオーストラリアに比較しても「移民の国」ではなく、どちらかと移民を送り出した国のため、この国籍取得ということも、ニュースになってしまうほど、圧倒的に数がまだまだ少ないのが実情であり、そして、時間もかかることも感じる事です。
よくあるのは国籍保持が必要なスポーツ選手、オリンピックへの出場目的やおすもうさんなど、また、アジア諸国、 中国の残留孤児、そして、韓国や朝鮮など、在日の方などなど。これらのエリアの方についてはよくきく話でありますが、日本への強い想いから国籍取得の意思を表明することもまだまだ珍しいのかもしれません。

ただ、時に、日本人以上にその想いはもしかしたらずっと強く、そして、自身の心のidentity というものをあらためてみつめなおすのかもしれない、と思いました。

東北を中心として活発に講演活動をされているようですが、今は一般的として、外国人が減少しているこの現状の中で、キーン氏のような決断をし、日本への想いを語って下さったことは、いまの日本人にも勇気づけられることなのかもしれない、と思いました。

国籍とは?と時々感じます。 自分は幸いにも日本に生まれ育ち、海外へ渡航するときにもほぼ問題を感じたことはないですが、現実問題、海外へちょっと渡航するのも国籍によっては本当に大変であります。 Citizenshipと英語では言いますが、この市民権、そして、自分の気持ちの上でのidentityは? と思えば、他国の人によっては、国籍はアメリカやオーストラリアではあるものの、本質的な気持ちは故郷の国への想いが強い民族も多くいます。 

国籍をとることは場合によっては手段になってしまうこともありますが、それはそれとして、本当の自分の気持ちを表現したい、という思いからその国の国籍を取得する人=つまりキーン氏のような意思表示の形もあるのではないかと・・・。 

日本への想い、ぜひ大切にして頂き、残りの人生を日本人として謳歌していただければと思います・・・・

2011年10月15日土曜日

日立、若手2000人を海外へ

このところ、ほとんど毎日こんな記事が掲載されているのではないか、と思うほどですが、日立が若手2000人を海外派遣することを決め、その派遣数を大幅に増加させるということでした。メーカーや車の会社は特に、人件費の確保から中国や新興国への進出が顕著なため、選択するすべもなく、まず、この新興国でのビジネスをしていく上で、その人材確保が急務である、という動きをしていると感じます。 日本の大手企業が本格的にこれらの人材育成を真剣に取り組み始めた、ということを最近は実感しています。日本は今空前の円高でもあるため、M&A活動が非常に活発になっています。=そうなると、各国の企業と必然的にビジネスをしていく環境になることを考慮すれば、ほぼその状況をふまえた準備は必須となるのが現状です。 

企業としても、派遣先としてまず現実的に考えられるのはその企業の事務所がある国、また、実際これから進出予定の国、そして、言語を考慮して、英語、中国語を勉強する目的の国へ・・・または、伝統的にその企業が長く関係のある大学への派遣・・・と、あれこれとその人材プログラムを構築すること自身もかなりの労力かと感じますが、「ゆったり考えている時間はない」 ということを日々の報道から痛感する次第です。

新聞にも書いてありましたが、これらの若手海外人材育成で、注目された志向は韓国の「サムスン」でしょう。 彼らは特に新興国や新しい海外展開するにあたり、若手に1年間とい時間を与え、好きなことをする、=その自国にどっぷりつかり、ビジネスやカルチャー、そして嗜好などを得ることにより、自身のビジネスに活かす=地域専門制度、というものを実施しており、この試みは確実に彼らのビジネスの強みにもなってきている事は有名な話です。 「何も研修の内容がない」ほうがかえって、自分たちでその内容を作り上げ、そして、言葉のわからないその国で実践していかなければならない、 というプレッシャーがよい効果を作っているのかと思います。 (日本はまず、このような趣向をとるとは思いませんが・・・・)

もともとサムスンも 世界的に強い日本のメーカーの研修センターをモデルにして「人力開発院」という巨大な人材育成センターを設立したのが経緯ですが、「ビジネスよりも人間作りで負けた日本・・・」ということが一部の雑誌で特集されていたほどです。 この背景も真摯に考える意味はあると思います。

韓国では若者のあこがれは「サムスンマン」になる事のようですが、1つの問題としては、会社のしくみから働きすぎによるひずみも実はある、ということも現実です。アジアのカルチャーかもしれませんが、軍隊のようにならない理想的な人材育成、というのが今後の課題かもしれません。

会社を名をとっても自身の「人間力」でその国で健康にビジネスをしていける、ような人が理想なのかな、と思います。

2011年10月14日金曜日

アジア太平洋の富裕層~欧州ついに抜く

メリルリンチ・ウェルスマネジメントと調査会社のキャップジェミニによると、アジアの富裕層はついに欧州を抜き、2位となった・・・・そうです。1位は以前アメリカではありますが、それでもこのトップとの差も縮まっており、経済の勢いの格差を象徴する報道でした。
ここで、定義する「富裕層」とは住居や対空消費財などを除く試算を100万ドル(約7800円)以上保有する人のようですが、日本・中国・オーストラリアを代表としてアジア富裕層は2009年比に昨年は10%上昇、330万人となったそうです。一方310万人である欧州をついに抜いた、ということになったということです。 現時点で、アメリカも340万人・・・・このトップの座も時間の問題ではないか、という状況がこれでさらに明らかになったようです。

今、こうした状況をふまえ、日本は何をすべきなのか、そして、「アジア」というポジションのメリットをどのように活かせるか、また、オーストラリア&ニュージーランドにとっても同じかと思います。 
経済活動を活発化=それは投資活動を活発化してもらうことにも通じ、 いかにこの循環をつくることができるか、この点は移民政策にも関連してくることになります。

先日の雑誌では日本は富裕層が確かに多い国ではあるものの、その年齢構造は他国に比較してかなり「いびつ」なもの、ということも注目すべき点でした。 圧倒的に日本の富裕層は60歳以上が多いということで、高年齢化が他国に比較して顕著である、ということです。 =こうなると、健康面も含めて、どうしても年齢に序列してその海外へ行くことも難しい状況も発生し、(投資)行動もせまくなってしまうことも懸念することです。
45歳以下の富裕層は極度にその人口は少ない、ということになると、1つ、日本の課題を挙げるとすれば、経済力をつけられる若年層を増やす=それには、グローバルに戦える人材確保・・・と、結局人材育成にもどってくるのではないか、と個人的に分析しています。
 
年齢に比例し、資産が増える、というのはある意味、自然的な事でもあるため、今、新興国の若者の勢いをこれもやはり危機感ととらえて、日本は「富裕層の多い国」と構えているのではなく、他国との競争に自分の人間力をどの程度つけられるか、ということを今は真剣に考える時期にきている、と思う次第です。=これはやがて、結果として、「富裕層」につながるのではないか・・・・と感じています。

オーストラリア&ニュージーランドについてはすっかり「アジアパシフィック」として定着した今、私見を述べるなら、そのアジアという「地理的な優位性」は十分活かして、富裕層を誘致し、投資活動に活かす事はもっと政策として可能かと思います。

2011年10月13日木曜日

中国人、米ビザ申請100万件突破

日本に限らず、中国人の海外渡航が活発のようです。 中国は2010年度に中国人からのアメリカ査証申請が初めて100万件を超えたというニュースが報道されました。前年度に比較して34%の増加ということです。 日々の報道やめまぐるしい経済活動の活発化からこのような現状も十分理解できるところです。 いま、グローバルで状況をみても、明らかに欧米の経済力は低下、そして、暴動も絶えず、かつての2008年リーマン・ショック以来の経済懸念はいつどうなるか、その不安はぬぐえません。その一方、新興国の勢いが止まらない今、アジアからの経済効果は世界的にみてもそのpriority がシフトしてきているように思えます。

先日のEB-5ではないですが、経済力をつけた中国人はアメリカにとって救世主になるのかもしれない・・・と思えるほど、在中国大使自身のコメントにもその思いが込められていました。 かつては排除していた傾向から歓迎へ・・・・・。 やはり経済力をもった彼らにも頼りたい、というのが本音かもしれません。 

日本も、この現状を傍観するのではなく、ある意味危機感をもってとらえていく必要があるのではないかと思います。

2011年10月7日金曜日

富裕層はどこへ・・・・ 日本脱出説

今週の週間ダイヤモンドはとても興味深いテーマでした。

特に今年は震災が発生してからというもの、この波は少なからず私自身も実感しているところです。日本への不安は政策や経済の動向への不安と、もう1つ、どうしても安全面の不安が重なっており、特に富裕層の方はお子様の教育などを懸念して、海外への留学や移住を検討する人が急激に増加した、という動きは感じざるを得ません。 トータル的に示したテーマとして今回は興味深く拝読しました。 実際、記述されていることはなかなか説得力のある内容でもあり、また、ビザ情報についてもよく調べてある・・・という印象でした。

「資産運用」という点のみを考慮するとどうしても次なる懸念事項は「税金対策」となります。 そうすると心理的に税金の安い国&移住が比較的簡単な国を考慮して、どうもシンガポールが一番人気、ということが書かれていました。

私見を述べるとしたら、これは、やはりそのご家族の年齢層によっておおいにその選択は検討すべきと思います。 統計からいえば日本の富裕層はある意味、どうしても高年齢層に偏っているらしく、45歳以下の富裕層が他国に比較して圧倒的に少ないということでした。 
もし、年齢が若く、まだ子供の教育や生活環境を考慮するのであれば、シンガポールが本当に最善の国の選択か、というのは少々疑問です。 何よりも今は、国が小さいため、駐在員の子弟でさえ、よい学校へ入る事が大変な国であり、かつ、コミュニティも大変小さなものとなっているのが現状です。 ここは香港と少し近いかもしれませんが、中華圏がどうしても強い国であることはいなめず、その中でどのように教育をうちだしていくかがキーかと感じます。

暮らしを考えればやはりひいき的になってしまうのかもしれませんが、オーストラリア&ニュージーランドが圧倒的によいと感じます。 ニュージーランドはやはりオーストラリアに比較するとのんびりモードになってしまうため、競争力という点では少し劣るかもしれませんが、資産運用的な話をすれば税制優遇についての魅力は大きな点です。(キャピタルゲインが無税・不動産売買が自由・相続税無税など) 

税金や資産運用、という面だけを考慮するのではなく、ライフスタイルやその後の人生どこですごすか、という点を考慮するということ、また、オーストラリアは特にアジア各国からみれば最も近い西洋の国である=彼らの目標とする国であり、多くのエリートや学生が留学し、そして自国でその能力を発揮する、というProfessional development の地となっていることが事実です。 そういう点において、洗練された教育制度を子供に与える、という点においてははるかに先進国と感じています。

オーストラリアについて述べれば、キー年齢は45歳です。 この年齢を境に永住ビザ申請のオプションも変わってきます。 45歳未満であれば、その範囲は広く、45歳以上になれば、ある程度限定されてきます。 
1.45歳未満か ⇒ 雇用主スポンサー、独立移住可能+ビジネススキル 
2.55歳未満か ⇒ 州政府スポンサー付きのビジネススキル
3.55歳以上  ⇒ (ほぼ永住申請はかなり難しい)=投資退職者ビザという選択となる

ちなみにニュージーランドは
1.55歳以下 ⇒ スキルビザ(雇用主スポンサー&ポイント制による移住)
2.65歳以下 ⇒ 投資ビザが可能 &審査期間が3ヵ月と圧倒的に早い

ニュージーランドの方が若干ハードルが低い、という印象です。
タイミングを逃さない為に、計画的なプランが必要と感じます。

また、永住、というステップを踏む前に、ロングステイなどを経験し、現地事情を把握することで、資産運用の方向性なども現地で検討するのも1つのオプションかと感じます。

現地にいる会計士や弁護士、不動産などサポーターと共に皆様のお役に立てれば幸いです。

2011年10月6日木曜日

Maryland 州にカジノ ~ アメリカ EB-5 のケース

WBSで興味深いニュースを取材していました。つい最近私も勉強しましたEB-5についての活用法です。 今、アメリカは財政難に苦しんでいること、そして雇用創出に向けての政策も必死な状態です。そのような中、今回ワシントン近郊 メリーランド州内にアメリカ最大のカジノを作るという計画が実施され、来年6月にはオープン予定ということのようです。 どの国も最近はよく景気拡大のためにカジノ効果を活用する国は増えており、事実この効果は絶大であることもある意味証明されています。 国民性にもよると思いますが、特に中国人向けに対しては大きな収益となっていることは多く証明されています。 

このような背景を含め、この建設に際し、もちろん莫大な資金が必要ですが、その一部をアメリカEB-5ビザで投資家を募る、というビジネスモデルを作り上げています。 メリーランド州地域センターにおいて、投資することにより雇用を結果的に生み出す、というミッションの為に、投資するのでありますが、このファンド運営をみれば、皆中国系アメリカ人が今回開発したこともわかり、中国マネーを呼びやすいしくみになっていること、プラスなんといってもカジノに対する関心度は非常に高い国民性であることは投資家にとっても自身が投資する媒体が明確でもあり、人によっては魅力的なものに映るのではないか、と感じました。
あくまでも運用側の業績にもよりますが、200以上もこのEB-5に関する投資ファンドがあるため、この中でどのファンドに投資するか、も申請者としては悩むところであり、具体的に見えるもの、そして自分の関心あるものに投資する、という点はよいのかもしれません。 アメリカ財政難も実は中国マネーによって救済される面もある、というのが今現実におきていること、といえます。 

この試みは非常に興味深い点で、極端かもしれませんが、日本の法務省も投資マネーをうまく活用できるビザをもっと積極的に検討してもよいのではないかと感じています。(法案を通すまではかなり時間はかかりそうですが・・・・)

個人的には少しメリーランド州に関わりもあるので、今後来年のオープンにむけての動向やその後のEB-5についてとても興味深いです。 

1つ不思議に思ったのは、どうしてメリーランドにアメリカ最大のカジノ建設プランをしたのか、という点くらいでしょうか。中国系やアジア系の移民が多いのか?とも少し想像していますが、ワシントンDCから3-40分という距離であり、大学ではジョンズ・ホプキンス大学が有名です。または、Boltimore =海軍があるところ、といった感じでしょうか? あとはメジャーリーグ(野球)でいえば日本選手もいたオリオーズが有名ですね。観光客がたくさん来る場所なのか?というところは少し疑問でもあります。

オーストラリア&ニュージーランド グルメディナー@豪大使館

今週はイベントが続いていましたがとても有意義な週でもありました。 
前日に大変な大雨で心配されていましたが、見事に秋晴れとなった夜に豪大使館で、オーストラリア&ニュージーランド商工会議所主催でグルメディナーの夕べ開催されました。秋のさわやかな夜に庭園でのパーティは最高の季節で、本当にお天気がよくてほっとした次第です。 今回は特に、両大使もご参列されたこと、特にオーストラリア駐日大使は8月に就任されて以来、初めての機会でもありましたのでとても楽しみにお伺いしました。これで現両大使は日本語が大変堪能な大使となり、これからの任期はますます日豪活性化には期待も大きくなるところです。 また、商工会議所現会頭も非常に日本語が堪能であるため、この両国含めての商工会議所の活躍は大変楽しみです。

元同僚や友人、そして行政書士の仲間もお誘いして参加し、多くの親しい方にもお会いすることができ、短い時間ではありましたが、とても充実した時間になりました。 参加されているほとんどの方はやはりオーストラリア&ニュージーランドに関わるビジネスや友好事業、そして、活性化したい方々などなど、皆さんの気持ちや目標は同じです。 いつも思うのはアメリカに比較して、このサイズはある意味、とてもコンパクトであり、かつ、皆さんが大変フレンドリーで協力的であることがとても大きいと感じます。

政府も民間も隔たりなく、一緒になって盛り上げていこうという大きなメッセージは会全体に大きく伝わりました。 オーストラリア駐日大使の初スピーチも日本語で行われ、ますますこれからのことが楽しみです。

来週に、オーストラリア管弦楽団(Australian Chamber of Orchestra) が来日され、演奏会が開催されますが、そんな話題もしつつ、オーストラリアのカルチャー的な面もさらにもっと広げていくことができればと思います。

お土産にオージービーフで有名なMLAからとても素敵な料理ブックをいただいて大変驚きました。 こういう形で、オーストラリアを知って頂くこともとても大きなことと思います。

とてもよい秋の夜長でした。

2011年10月4日火曜日

グローバルHR セミナー @ 豪大使館

6月にオーストラリア政府が発表した「ステップアップ in オーストラリア」の流れを受けて、今人材育成先としてのオーストラリアを民間企業は本格的に検討しはじめました。

ボストン・キャリア・フォーラム(BCF)などでも大変有名になった㈱ディスコが主催でこのグローバルHRセミナーが開催されました。かつて、金融に勤務していた時にこのBCFについての盛り上がりにはある意味驚いた事も記憶に新しい自分にとって、これからの市場が向かう場所はやはり「アジア!」 というメッセージがとても強く印象に残りました。

4人に1人は外国生まれという多民族国家
アジア各国にとって最も近い西洋の国、として存在感あるのはやはりオーストラリアなのでしょう。 そんな背景から、留学生のうちのほぼ70%はアジアから占める=この環境をおおいに活用して人材育成をオーストラリアで!という動きには着実な日本企業の戦略も見えました。

統計からの内容、そして、教育水準の高さ、また、何よりもクイーンズランド州政府駐日代表もおっしゃっていましたが、滞在中に培う人脈やネットワークがその後のビジネスに大いに活用できる、という点はこれはアジアでビジネスしていく上で、非常に大きな財産と感じました。

また、実際にこれからオーストラリアでの企業研修を検討しているJFEエンジニアリング、実際オーストラリアでHR Management を学んできたPHILIPSの人事の方、そして、すでに企業研修を実践しているケンタッキーフライドチキンさんなど、リアルなパネルディスカッションも興味深い内容でした。

・・・と会場を少し見渡しで、感じたことは、日本の人事部はまさに「男性社会」である、ということ。。。。ここは外資と一番異なるところかもしれません。外資企業はかえって女性が圧倒的に多いことが特徴であり、それはソフト面において女性特有の素養が活かされていることも事実です。
そして人事、というものの役割自身が外資ではよく「Business Parter」という呼びかたもしますが、企業経営をしていく上での人材開発、そして経営戦略としてもこのHRが関わる部分は非常に大きな機能です。 日本の会社のイメージは、人事権をもっている、という点、また、プロモーションしていく上でのローテーションの1つであり、この人事部に配属される=昇進への第一歩・・・という印象がとても強いのが現状です。

留学生の70%がアジアから
この伝統的な日本企業にある人事部、からグローバル化、と唱えてどのくらい変化に柔軟に対応していくことができるのか、ここも企業にとってのチャレンジかと感じています。

かつて、外資企業の人事部の経験もしている自分にとっては今、この「グローバル人材育成=オーストラリアで!」 というスローガンにむけて実施される大きな波をもっと多くの方に活用していただき、そして、オーストラリア研修やインターンシップを体験することにより日本から多くのハイレベルの人材を輩出してほしいと願うばかりです。

今後弊社もこの「企業研修」 そして、学生の方でももっとビジネスに特化した英語やprofessional development といいわれる分野での留学コースを併設していきたいと考えています。

留学や研修の行き先や国を検討する場合にはぜひ、 学校などのコースだけを選択ポイントにするのではなく、今、おかれているオーストラリアの立地条件(アジアの中における優位性)やビジネスにおいて自身に与える環境や影響ももっと考慮して、オーストラリアという国をみてほしいと思います。 そうすると、欧米ではなく、オーストラリアで実践する価値というものがどれだけのことか、きっと理解できると思います。