ビジネス奮闘記

皆さまにとってAOM Visa Consultingが身近なサービスになるようにこのブログでは少しやわらかめのトピックスもふまえて発信していきたいと思います。 オーストラリアやニュージーランド関連のほか、ふだんの活動や関心ごと含めてレポートします。 ご意見・ご感想などございましたらお気軽にメールにてお送りください。 AOM Visa Consulting Official Web site は こちらへ

2012年10月31日水曜日

入管国際セミナーに参加しました

昨年から行政書士の皆さまといろいろと勉強会をさせていただいていることもあり、少しずつ日本の在留資格についての状況もみえてきた気がします。毎年入管協会で、「入管国際セミナー」というものをされているということなので、今回初めて参加してみました。 毎年各国の移民法に関する識者によるパネルディスカッションや最近の傾向、そして入管からの最新情報などを意見交換しているようです。今回は特にアメリカビザコンサルタントで一緒にイミグレーション実務研究会もしている船曳先生がパネラーとして参加する、というのもあり、興味深く伺いました。

前半は今年大きく在留資格に関する入国管理法がかわりましたので、法務省のほうからこの法改正に関する情報、また、特に高度人材に関するポイント制の説明がありました。
5月から施行されたのですが、、まだまだ試行錯誤中のようです。 個人的にかなり興味深い点は、やはり、この方式が非常に英連邦全般の国でとりいれているポイント制に近いことです。 ただ、他国移民国家のように、直接永住、という形での申請は不可能なものの、優遇策として始まったこの試みは過去の入管法を考えれば、かなり斬新と感じています。 
1つただ、ほかの国にかえってない点は、このポイント制に該当する人のメリットとして、ヘルパーを帯同できたり、国から親を呼び寄せることができる、という点でしょうか。ここは非常に日本特有の点かと思います。 背景としては多くの外国商工会議所の意見が関わっているのでは、という感じです。まだまだ、とにかくはじまったばかりのため、今後1~2年をみて、調整していくのではないか、と思う次第です。

その後、各国の移民法の状況について各講師から発表がありました。国はロシア・インド・中国・そしてキプロス・・・アメリカ、と様々でした。今は新興国への進出がめざましい日本企業にとって、特にロシア・インド・中国の情報は貴重なのではないか、と思います。ただ、聞いている限りでは、本当に郷に入れば郷に従う・・・・という状況はまぬがれないため、これらを1つずつ把握していくことがまずは第一歩ではないか、と思います。

参加者は圧倒的に行政書士の皆さまが多い印象でした。皆さんはこれらの他国の移民法をどのように感じているのか、、と思った次第です。はじめから外国の移民法に携わっている自分にとっては、日本は常にその比較対象ですが、まだまだ日本はもっと改変できる点が多くあると感じています。 カルチャーとして、特に「法改正」については非常に遅い日本にとって、これらの対応がまだまだ今後、遠い道のりには感じつつも、それでも、この近年の法務省による改正、または特別措置も含めて、少しスピード感がついているとも感じています。

どの程度、人口政策に対して危機感をもっているか、ということが入管法には反映してくると感じています。

日本は「留学生をどうしたら増やせるか」と悩む一方、留学生にとっても日本における就職は日本人以上に非常に難しい環境でもあります。 これらをふまえて、本当に留学生を増やしたい、ということであれば、留学生にとって魅力ある国、にみえるように法整備する、というのが1つの方策と感じています。 それには、やはり留学→就職へのpathwayを考えてもよいのではないか、と思う次第です。

今、ただでさえ、日本の学生たちの就職難の中で、これらの意見はさらに批判的に受け止められる可能性も大きいですが、しかし、本当にグローバル化したい、と国家が思うのであれば、必然的なステップであり、日本社会がもっと順応していかなければ、国際化、はまだまだ遠いと思います。
できるところから、風通しをよくする、ということをぜひ検討していってほしいと思います。

~~いろいろとよい勉強の機会になりました。

2012年10月29日月曜日

豪、日本語などアジア言語の教育強化 「アジアの世紀」白書  発表

28日付で、オーストラリア政府が今後の国家政策の1つとして「アジアの世紀」白書を今回まとめ、特にアジアにおける人材育成の強化をしていくことを発表しました。 (オーストラリア政府公式はこちら)今、世界の中心にもなりうるほど、このアジア圏の重要性は日々高まっており、各国がこぞってベトナム、タイ、ミャンマー、インドネシアなどなど進出は絶えません。この文化圏におけるオーストラリアの地理的存在、そして歴史的にも長く、これらの国々からみれば、理想国として人材育成先として東南アジアからは多くのエリート、外国政府高官を派遣し、教育をうけてきた事例が多くあります。

これらをオーストラリアとしても最重要課題とし、今後、ますますオーストラリア国内においてもアジア言語による教育の強化、特に学校で優先的に学ぶべき言語として日本と中国、インド、インドネシアの4カ国の言葉を指定しました。 日本語はかつて80年代から90年代がピークだったかもしれまsんが、小学校でも義務教育として指導していた時代もあり、その頃、「日本語教師」としての永住も非常に人気のあったことが記憶に残っています。 その後、中国の台頭により、日本語の優位性はしばし、遠ざかっていましたが、ここで再び正式に取り上げられ、今後の日豪ビジネスにも大きな影響力があると期待します。

これらをふまえて、日本企業もオーストラリアの人材教育環境をぜひ検討してほしい次第です。実際、オーストラリアのユニークなところは、多く、ベトナムやインドネシアに大学の付属英語学校が次々と進出しており、つまりそれらの国々において、オーストラリアの高水準の英語教育の受講が可能になる、というシステムを構築しています。 日本企業はもちろん、現場を体感することが今、非常に重要ではありますが、これらの中において、アジアビジネスに長く経験をもつオーストラリアの意義を考えてみてはいかがかと思います。

これらもふまえ、11月14日にHRカンファレンスという会議にてオーストラリア政府とともに企業研修の活用法などを講演させていただきます。 ぜひ多くの企業人事の皆様にお越しいただければ幸いです。

2012年10月23日火曜日

新卒海外採用の増加とAO入試

今日の日経はまさにグローバル人材」に関する記事が満載でした。大学内定は2年連続増加傾向であり、特に海外採用は企業によっては国内採用を上回る勢い、ということです。 これがまさに日本のビジネスの現実・・・というのを実感します。 昔ではありえなかったと思いますが、新卒で、現地での採用なんて、数はほぼ0だったのではないか、と思います。代表格としてパナソニック1100名(国内は350人)、ユニクロのファーストリテイリングは950名(国内500名)ということ。どちらも数だけでも多数・・・。明らかに「日本人」に特化した採用ではない、ということです。

これらが進出の勢いある企業に浸透してくれば、学生に求められるスキルもより現実的なものと浮かび上がってくる、というのが印象です。今、学生は自身の競争相手が「日本人」のみではなく、外国人留学生、または現地で採用する外国籍である、ということを念頭において、自分磨きがより必要になると感じています。

1面の半分の記事はAO入試についてでした。日本で初めてこの採用方式をとりいれた慶応湘南藤沢校(SFC)が大きく取り上げられていました。いわゆる、入試の学力のみではなく、今までの高校時代の経験やビジョン、そして面接など米国式に包括的に審査をする方式ですが、半面これらの入試方式をうちきる大学がでてきた、ということでした。 
私個人としては、ベンチャー支援のための団体MIT Enterprise Forum of Japanをお手伝いしていた際に、随分多くこのSFCの学生さんたちと交流の機会があり、皆さんの独創性や、個々のもっている能力、そして英語力も非常に高く、本当に驚いた次第です。慶応自体、非常にフレキシブルな校風を感じていますが、さらにこのSFCには日本の大学では珍しい位、自由な雰囲気やそれを受け入れる風土がある気がしています。多くの起業家が輩出されるその背景にも実際これらを後押しするようなクラブ(Keio Busineess Contest )が存在していたり、メンターの充実性、そして授業もこれらを活性化するようなものも揃っているということです。

知り合った学生たちは皆、起業に非常に情熱を注いでいましたが、いろいろな選択から今は皆さん、各自大手企業にて自身のスキルを最大限に活かして、活躍しています。長い目で起業は考えつつ、今は社会勉強もかねて頑張っていると感じています。 彼らは明らかに「人間力」があり、きっとどこの世界でも通用するくらいのタフさやバイタリティーを本当に感じました。

大学の環境だけがこれらのような学生を育てる、ということではないと思いますが、今は本当に2極化していると思います。 独自性、といいますか、自分というものを活かせる人、そして異文化でもコミュニケーション能力がある人が最終的にはグローバル人材、と言われる気がしています。

1年生の時から今は就職説明会が開催されたり、保護者のための就職説明会も活況ということを読みこれも驚きですが、基本、その人自身の自主性と行動力、そして、学生時代の経験から自然に語れることが望ましいのかと感じます。

いろいろ今は難しい時代になっている事も事実ですが、自由度の高い「学生」という最高の身分のうちにより多くの経験を積んでほしいと願います。

2012年10月13日土曜日

留学フェアでビザセミナーを実施 ~これから留学する方へ~

今月はいろいろイベントがあり、10月はオーストラリア留学にとって大きなマーケティングの機会のようです。 ICC国際交流委員会のオーストラリア大学・大学院留学フェアにて、このたび、ビザセミナーを東京・大阪両都市で開催させていただきました。

オーストラリアの学生ビザは昨年11月からKnight Review の一環で、今後段階的に緩和傾向になる大きな法改正となっています。 そのため、これから留学する皆さんにとってはこれらの改正後に関わってくる、ということもあり、最新情報を入手するのはとても重要なことです。
一番の目玉はなんといってもPost Study Work visa が実施されるということ。これは、卒業後に、就職先をみつける期間が設けられ、その間就労することが可能になるビザになります。
ほとんどの移民国家といわれる国(アメリカ、カナダ、ニュージーランド)はこれらが現在存在しており、1年間滞在可能となっていますが、今回ここをオーストラリアは2年以上、という最大の期間を設けました。これによって、オーストラリアへの留学増加を期待しています。

また、中には永住を目指すかたも多いため、どんな形で永住ビザへの道があるか、というPathway をいくつかご紹介させていただきました。 皆さん、真剣そのもので、じっくりと話をききつつ、そして終了後は大変多くの質問が寄せられました。 なかなかビザは複雑にみえるのですが、わかりやすく理解できるように私自身もご案内したいと常に思う次第です。

今回、最後にビザの話のみではなく、オーストラリア留学の強み、として、卒業後の進路についていくつかのオプションを少し紹介しました。 オーストラリアの強みはなんといっても、アジア太平洋地域にある、教育水準の非常に高い国であり、そしてその価値はアジア諸国において非常に存在感がある、ということです。 留学する時点ではどうしてもその学部、学科、オーストラリア国内のことばかりにとらわれてしまいがちですが、その後の選択はいろいろあり、特にアジアで活躍できる選択も十分にある、ということをぜひ多くの皆さんにしっていただければと思います。

移民法は残念ながら、法改正がかなり頻繁にあるため、現状がそのまま卒業時に反映するかは、本当にわからないもの現実である、ということを認識して、冷静に将来を検討してほしいと思います。

オーストラリア各大学から来日した担当者たち皆様とも様々な情報交換ができよい機会となりました。 これからの留学に際し、ぜひ応援しています。

2012年10月12日金曜日

北海道大学でセミナーを開催しました

秋も少しずつ深まる中、北海道札幌へ行ってきました。今回は、ニューサウスウェルズ大学付属語学学校 校長 マーク・ウィードン・ニューステッド先生、留学プロフェッショナルのメルボルンエデュケーションセンター 山下様 と東京から訪問しました。 夏前に一度お伺いした際にインターンシップについてもご関心を持って下さり、この流れから、今回のセミナーが実現しました。

現在、北海道大学は今後のグローバル人材育成にもその体制に非常に強化しており、つい最近「新渡戸カレッジ」というものが創設されたということが発表になったばかりです。 これらをふまえて、今後、留学やそして、インターンシップなどの就業体験を海外で実践することにより、その後のキャリアへもつなげていただければと思う次第です。

これらをふまえて、学生の皆さんに、オーストラリア留学+インターンシップセミナーを開催させていただきました。 札幌地元からは協力なサポーターとしてオーストラリア総領事館よりその、オーストラリア留学の魅力を語って頂きました。 少し感じたことは、土地柄でしょうか、北海道は伝統的にロシアやカナダとの関係が深いようです。 そんな中で、オーストラリアの新鮮さもぜひ感じてほしいと思います。

今回、ニューサウスウェルズ大学付属語学学校により「STEP AHEAD」という語学留学+インターンシップ の新しいプログラムを構築しました。 これにより10週間英語+そして10週間インターンシッププログラムが実現できます。 ビジネスの中心であるシドニーに学校があるという地理的環境は、その後のインターンシップにも非常に有益と感じています。

~また、この日に北海学園大学、というところでも授業を利用させていただき、学生の皆さんにオーストラリア留学+インターンシップについて、ご案内させていただきました。 まだまだオーストラリアについての情報が少ないためか、多くの質疑応答が行われ、学生の皆さんの関心度の高さを感じる事ができました。 東京には多くの情報があふれているのが現状ですが、やはり、日本でも地方になると情報が少ない、ということも今回あらためて実感した次第で、私たちもよい勉強の機会となりました。

最後は美味しい海鮮料理をいっぱい頂き、マーク先生、そして山下さんとの最近の留学事情やトレンド、そして今後についてなど多くの情報交換もでき、とても充実した札幌ステイになりました。


2012年10月7日日曜日

ニュージーランド大使館もついに・・・

最近は、大使館業務の縮小化が一層進んでいる、、、ということを感じているこのごろなのですが、、つ、ついに、今度はニュージーランド大使館 ビザセクション業務も同じ状況となったようです・・・ニュースをみつけてあまりにもショックなのですが、イギリスが現在全面的に委託しているVFS Globalで同じような形でプロセスするようで、日本からの申請者はこのオフィスに申請を提出し、その後、実際の審査は上海のオフィスで実施されるということです。

なお、今回は日本の大使館のみならず、隣国の韓国・そして台湾も同じように大使館での申請受付を終了し、各国にあるVFSでの申請にすべて委託となります。

つい最近、イギリス政府とカナダ政府により今後の在外公館業務の共有などの合理化についての発表が行われたその矢先で、やはりこの波は今後急速化するのではないか。。。と思う次第です。

政府の立場として、特に英連邦(Commonwealth) としてのこれらの合理化はますます進んでいくものと想像せざるをえません。残されたのはオーストラリアのみ・・・となった今、本当にこの行く末が非常に懸念する状況です。

この発表の詳細につきましては弊社ホームページをご覧ください。

2012年10月3日水曜日

RBA - 日本の在留資格変更についてのレクチャー

イミケンでご一緒しています行政書士の中井先生が外国人弁護士による組織 Roppongi Bar Association にて「最近の日本在留資格についての変更がどのように日本経済にインパクトがあるか」という内容でレクチャーをされましたので、参加してきました。 今年は5月に高度人材をみすえてのポイント制、そして7月には外国人登録カードが廃止され、在留カードへの変更、と大きな改正の年でもあったこと、そして昨年の震災の影響もまだ在日外国人の人口減には影響しているところもありますので、これらをふまえての内容となりました。

日本は大原則として、ほかのアメリカやオーストラリア、カナダのような移民国家を形成する事を念頭において法律をつくっていないため、あくまでも「入国管理、そして在留管理」という視点で、実施することが大きな違いです=つまり、在留している人たちがその後永住へ、というPathwayはそれほど明確にはつくられておりません。 なんらかの事由で日本人の家族となった場合は、永住への道がある程度ありますが、職業やスキルにおいての永住、ということになると、まだまだ、移民国家に比較すればハードルが高いという印象です。

そのような中で「高度人材ポイント制」は画期的な法改正として実施が始まりました。 オーストラリアでもあるような年齢、学歴、職務経験、そして収入(これはオーストラリアはありません)でポイント計算し、一定レベルに達した場合は、その後5年後には永住ビザ申請への道がある、というもので、今までの「居住10年以上」ということからだいぶ短縮化されるものになります。

様々な特色が付与されており、特に「家事などのヘルパー」を雇う事ができたり、親などを呼び寄せたりすることができるのが大きな点のようです。 これらは逆に、オーストラリアなどにはない点です。

実施されて年間2000人くらいをみているそうですが、、、まだ300くらいしか申請がない、という現状も伺いました。これには様々な理由があると感じます。

なかなか、日本は歴史的に、といいますか、この在留資格関連の法律、そしてその要件などを緩和するのが非常に時間がかかる、印象です。 今はそうはいっても、特に震災後、さらに外国人は減少し続け、そして、日本の人口自身も現象しているいま、労働市場ももっとグローバル化することで、活性化しなければ、どんどん世界においていかれる、と危惧しています。 

少し古いですが、その昔、明治維新の頃は多くの外国のものを柔軟に受け入れ、その後日本経済にも大きな変革をもたらしたことも過去にはあります。 その頃のことも少しふまえて、スピーディに時代に順応していくことが今は問われているのではないか、と思います。

いろいろ今年は特に日中韓と騒がしい年になっていますが、国際競争に対処していく為には活発な経済活動をもち、日本経済に貢献してくれる外国人受け入れが必須の課題と感じます。

まずは今年が大きな過渡期かと思いますので、今後の動向を観察していきたいと思います。

2012年10月1日月曜日

神田外語大学で講義させていただきました

台風一過ですっかりまた夏日のようになった今日、神田外国大学の学生の皆さんの授業で、企業研究 「オーストラリア企業インターンシップ」というテーマで講演させていただきました。 まだ夏休みから戻ってきた皆さんにとっては少しウォーミングアップも含めて、視点をかえてよい機会になれば・・・と思ってお伺いしました。

学生の皆さんは国際コミュニケーション学科の国際ビジネスキャリア専攻・・・とふだんは英語で授業をされているそうです。大学のうちからキャリア形成について語る授業があるのも新鮮でしたが、私にとってもその昔に教育実習!?以来教壇に立つ機会となり、とても楽しみでした。

学生さんはざっと男女半々くらいでしょうか。2年生が対象ということで大学時代もちょうどターニングポイントのこの時期、いろいろと方向性を考えると思います。この専攻の学生は「インターンシップ」が必修となっているようで、理想は国内で1企業、 海外で1企業ということを念頭にプログラムが実施されているようですので、少し、海外インターンシップを検討する際に、オーストラリアを知ってもらえたら、をいう思いで、いろいろな面からお話してみました。 アジアの中に位置するオーストラリアは長い歴史からもアジアとの関係は非常に強固であり、昔から大変多くの留学生がアジア諸国から来ています。 これがいまはオーストラリアの強みでもあり、アジアビジネスへの経験度の高さは欧米においても群をぬいています。日本企業は今、まったなしでアジアをはじめとする新興国への進出が目覚ましい今、こうしたビジネスセンスを磨く為にもグローバル人材育成先としてオーストラリアを活用することが有益と考えています。 また、多様なインターンシップのポジションがあるということも、大きな利点であり、皆さんにも来年以降のプランを想像しながらぜひ考えるきっかけになればと思いました。

また、先生のご要望もあり、僭越ではありますが、私自身のキャリアや今の自分に至るまでの大学からの歩みをご紹介させていただきました。 今は、就活熱があまりにも白熱している日本で、ちょっとその方向性には疑問すら感じています。 マニュアルに従ってエントリーシート書いたり、新卒入社がすべてではなく、その後にはいろんな道があり、そして多くの人との出会いや自分の経験でそのチャンスもつかんだり、方向性が変えられるということをぜひ知ってほしいと思います。 もちろん自身が就職した時代とは今は大学の数も多いため、激戦になっていることも十分認識しているつもりですが、それでも、情報は昔以上にたくさんあり、選択も非常に幅広いということが今は恵まれていると感じています。 私自身が体感してきて感じることはわりとシンプルですが、どんな人でも近い2-3年先の「目標」を設定し、その為に、やるべきことをこなしていく、ということで、時間は無駄になっていないと思います。 そして、私もそうでしたが、年齢や気持、時期によって関心のある分野は変わるものであり、常にその方向に進んでいくことで、また別の道が開かれる、ということです。 そして、ぜひどんどん海外に出かけてほしいと思います。旅行もよいですし、バックパッカー、そして、留学、インターンシップ、日本を客観的にみる事は多くの事を考えさせられます。

私に関して言えば、ほとんどの大学の友人は音楽関係の仕事をしていますので、我ながらですが。。。かなりまれな選択をしてきた、ということは事実ですが、その後も、キャリアとは別に、ルーツである音楽活動をずっと継続してきている事が非常に人生を豊かにしています。今は、課外活動としてオーケストラという場でピアノ演奏する事でリハビリ・・・となっているものの、ここでの多くのメンバーたちとの交流はまた別の形で派生していくものです。 就職ということにあまりフォーカスしすぎずに、何かプラスアルファにスポーツでも、趣味などをもってその仲間も大切にしてほしいと思います。

個人的な体験から感じている事は

20代 なんでもチャレンジする時期 そしてやりなおしもたくさん可能 道を決める上でいろいろ模索する時期

30代 ある程度したいことが決まり、このキャリアを追求する時期。社会にも慣れて、自分を磨き、次のさらにステップを考える時期

40代 人生半分にくる時期=いまは40歳定年を推奨する人もでてきていますが、この意味は、30代までに構築したキャリアなどを振り返り、残りの半分をどう生きるか、と考える時期
さらに新しいチャレンジも違う形で可能なのかと・・・


~とざっとこんな感じで、自身はすごしてきました。 トータル、仕事で出会った人、趣味で出会った人、そして大学時代の仲間や、いろんなコミュニティをもつことで、そこからの出会いで学ぶ事が非常に大きいと常に感じています。

若いうちからロールモデルを見つけることも大きいと思います。こんな人になりたい、こんな生き方したい、みたいな人をもっていると自分のことを現実的に考えられます。また、幅広い年齢の人との交流をもつこともとても重要です。一期一会がとても私にとっては重要と感じています。

少し印象的だったのは、女性の学生さんからたくさん質問をしてくださったことです。みなさん、それぞれしたいことなど考えていると思いますし、やはり同性なので距離が近いと思います。そんなところからかと思いますが、男性学生さんもぜひ、少しでも今日のお話から、こういう人もいる、という感じで受け止めて、残りの大学時代を充実したものにしてほしいと願います。

私自身大変楽しいひとときでした。先生をはじめとして大学の皆様のご協力に心より感謝申し上げます。 今月はこれからちょこちょこ大学での講義機会がありますので、また多くの学生さんにお会いするのを楽しみにしております。