ビジネス奮闘記

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2012年5月15日火曜日

心臓外科医について ~ 天野氏

昨日NHK プロフェッショナルにて 先日天皇の手術に執刀された天野氏がフォーカスされ、非常に興味深く拝見しました。 通常皇室関係は東大病院が管轄されていますが、主治医を順天堂からチームとして招いた事もその技術力の高さを想像できます。 一般的に、まだまだ日本における心臓外科手術は海外に比較して症例が少なく、その技術向上する上でも、若い医師たちは「数をこなす」ということ自体が難しい環境であることも事実です。

そんな中、天野氏はどんなキャリアを積んできたのか、という点も興味がありました。テレビで放映されている限りでは、日本で、一途にその経験を積んできた、という印象です。実父の心臓手術を目の当たりにした経験をふまえ、ひたすらその技術向上に向き合ってきた、という印象でした。海外での経験を多くされてきたのか、と思っていたのですがこの点は意外な点でしたが、実際の手術のケースをしている中では想像を絶する困難なケースをいくつもこなし、かつほぼ休みなく立ち向かう姿にはただ圧巻でした。

~ オーストラリアは 現在「医師」は実際 不足職業として、政府としても高度人材確保に、ビザの方もある程度緩和しているように見受けられます。 ただ、医師は想像できるに、各国資格があり、これらの資格をその国の資格に医籍登録としてしなければ臨床も不可能です。多くの医師が研修ビザ(Occupational Trainee  442) で渡航していた事を思い出し、現状、日本人医師はどの位いるのかと、弟の同級生が同じくかつて442で渡航したことを思い出し、つい最近話を伺う機会がありました。 

彼も心臓外科医ということで、現地での様々な経験をお話してくださいました。 医師資格については意外にも、日本の医師免許の翻訳と英語の試験(IELTS 7.0以上)と面接などで442 への参加は可能だったようで、その後、書類審査や面接を経て現地の限定的な医師としての資格(Limited Lisence)  に登録がされたようです。 アメリカにおける試験の大変さを理解しているがゆえ、比較すれば、だいぶその臨床へのハードルは低いように感じました。 日本人医師は多く研究などの目的で海外留学のような形で大学病院からの派遣などでいらっしゃる方はいますが、これらのような臨床タイプは、もしかしたら、オーストラリアはわりと門戸が広いのかも、と感じた次第です。 そのため、「心臓外科医」のような 症例をこなす事で経験を積んでいく専門医については、オーストラリアはよい国なのかもしれません。 

そして、現地においても外来・手術・術後管理と日本同様に勤務し、責任ある仕事もこなしていたようです。 その後就労ビザ(457)を経て、数年同じ病院にて勤務していたということでした。

移民省のサイトにも「医師や看護士として渡航する場合」 として特別にこれらの職業に関するPathway を説明しています。 今は、特にこの就労ビザに関しては医師の方は別プロセスで行われ、極力効率化して、現地の病院への勤務を可能にしているようです。

なかなか、これらのような経験をしている日本人もまだまだ少なく、かつこれから日本人医師も技術向上のために、海外へ行きたい若い医師もいらっしゃると思いますので、あらためてこのトピックスはまとめてご紹介していく予定です。

それにしても天野氏はただただ、すごい「プロフェッショナル」と感じました・・・。

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