今夜放映されていた番組「未来予想ジパング」で海外への「出稼ぎ」大国としてフィリピンの事例を様々な角度から紹介しており、興味深いテーマに思わず釘付けになって拝見してしまいました。 日本におけるフィリピンの方の印象としては・・・と80年代位には本当にたくさんのフィリピンパブがあり、確かに多くのフィリピン女性が「じゃぱゆきさん」といわれるほど頻繁に入国していたことが記憶に新しいです。しかし、最近、これらの傾向は、海外からの批判もあり、法務省において「興行」ビザとしての入国を大幅に取り締まるようになり、激減した状況です。
これにかわって、近年日本では、伝統的な家政婦として、また、インドネシア人同様看護士としての需要も今後みすえていく状況ではないかと思います。 フィリピンにおけるこれらの海外雇用についての実情を伝えていたのですが、政府になんと「海外雇用庁」という管轄まで整備されており、海外における雇用⇒そしてその外貨収益というものを国策として支援している姿には非常に驚きました。すでにこれらの収益はGDPの10%も占めるということですので、国としても軽視できない、重要な政策でもあります。
日本ではカルチャー的にもまだまだ「家政婦」を雇う人や層も限られている為、なかなかこの需要も伸びないのが現状ですが、香港や欧米各地では、「英語」が話せる、プラス、カトリック信者が多いという点においてまじめな気質のフィリピン人はどこでも人気のようです。
彼らが就いている職業の中で、実は日本企業が大変重視しているものがあり、これは大変びっくりしました。いわゆる「船員」の養成であり、日本郵船さんがケースとして取り上げられていましたが、既にフィリピン本国にも商船大学まで設立し、人材育成に投資し、将来の担い手として着実にその人材確保をしている状況に、日本企業にこれほどまでに多くの外国人を採用している企業があるのかと本当にびっくりした次第です。船員のなんと70%がフィリピン人だそうです・・・ 実際、豪華客船「飛鳥」においても約半数以上のスタッフはフィリピン人でした。 フィリピンの人にとって日本一の船会社での就職はきっと憧れるものでもあり、企業としても真面目な人材を確保できることとして、この関係はWINXWINであり、今後こういう形を他企業も真剣に考えていかなければいけないのではないか、と思いました。
グローバル競争の激化がすすむにつれて、人件費はそのコストを左右する大きなポイントです。また、不足している職業に誰かがうめあわせをしなければいけない事態にもなっており、しかし、日本人は人件費は高い・・・となかなかこの格差は悩みの種です。具体的には特に福祉や介護のエリアについて、日本は世界的にも高齢社会国として非常に深刻な状況です。
昨今ようやくEPAの関係で、インドネシア人がこの介護士に採用され始めましたが、国ももっとこのような日本郵船さんの事例を検討し、日本の現状における人材確保の必要性を真剣に考えなければならない時期にきていると感じます。 そのためには、人材開国は必須であり、どのように労働力をカバーするか、という点を重視して、検討する必要があると痛感します。
世界中でフィリピン人の働きぶりは国策と自負するよう、着実に認知されています。日本はこれらの政策を横目でみつつ、日本において何か足りないか、そして、どのようにすれば経済活性化を、雇用創出をできるか、というこを分析し、労働力の確保が必要と感じます。
日本の企業の試みとして非常に刺激になったテーマでした。
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