今日の日経はまさに「グローバル人材」に関する記事が満載でした。大学内定は2年連続増加傾向であり、特に海外採用は企業によっては国内採用を上回る勢い、ということです。 これがまさに日本のビジネスの現実・・・というのを実感します。 昔ではありえなかったと思いますが、新卒で、現地での採用なんて、数はほぼ0だったのではないか、と思います。代表格としてパナソニック1100名(国内は350人)、ユニクロのファーストリテイリングは950名(国内500名)ということ。どちらも数だけでも多数・・・。明らかに「日本人」に特化した採用ではない、ということです。
これらが進出の勢いある企業に浸透してくれば、学生に求められるスキルもより現実的なものと浮かび上がってくる、というのが印象です。今、学生は自身の競争相手が「日本人」のみではなく、外国人留学生、または現地で採用する外国籍である、ということを念頭において、自分磨きがより必要になると感じています。
1面の半分の記事はAO入試についてでした。日本で初めてこの採用方式をとりいれた慶応湘南藤沢校(SFC)が大きく取り上げられていました。いわゆる、入試の学力のみではなく、今までの高校時代の経験やビジョン、そして面接など米国式に包括的に審査をする方式ですが、半面これらの入試方式をうちきる大学がでてきた、ということでした。
私個人としては、ベンチャー支援のための団体MIT Enterprise Forum of Japanをお手伝いしていた際に、随分多くこのSFCの学生さんたちと交流の機会があり、皆さんの独創性や、個々のもっている能力、そして英語力も非常に高く、本当に驚いた次第です。慶応自体、非常にフレキシブルな校風を感じていますが、さらにこのSFCには日本の大学では珍しい位、自由な雰囲気やそれを受け入れる風土がある気がしています。多くの起業家が輩出されるその背景にも実際これらを後押しするようなクラブ(Keio Busineess Contest )が存在していたり、メンターの充実性、そして授業もこれらを活性化するようなものも揃っているということです。
知り合った学生たちは皆、起業に非常に情熱を注いでいましたが、いろいろな選択から今は皆さん、各自大手企業にて自身のスキルを最大限に活かして、活躍しています。長い目で起業は考えつつ、今は社会勉強もかねて頑張っていると感じています。 彼らは明らかに「人間力」があり、きっとどこの世界でも通用するくらいのタフさやバイタリティーを本当に感じました。
大学の環境だけがこれらのような学生を育てる、ということではないと思いますが、今は本当に2極化していると思います。 独自性、といいますか、自分というものを活かせる人、そして異文化でもコミュニケーション能力がある人が最終的にはグローバル人材、と言われる気がしています。
1年生の時から今は就職説明会が開催されたり、保護者のための就職説明会も活況ということを読みこれも驚きですが、基本、その人自身の自主性と行動力、そして、学生時代の経験から自然に語れることが望ましいのかと感じます。
いろいろ今は難しい時代になっている事も事実ですが、自由度の高い「学生」という最高の身分のうちにより多くの経験を積んでほしいと願います。
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