ビジネス奮闘記

皆さまにとってAOM Visa Consultingが身近なサービスになるようにこのブログでは少しやわらかめのトピックスもふまえて発信していきたいと思います。 オーストラリアやニュージーランド関連のほか、ふだんの活動や関心ごと含めてレポートします。 ご意見・ご感想などございましたらお気軽にメールにてお送りください。 AOM Visa Consulting Official Web site は こちらへ

2015年4月9日木曜日

ボッティチェリとルネサンス展 Money and Beauty

4月にはいり、少し落ち着いてきたこの頃、大変久しぶりに美術展に仕事の合間をぬって出かけてきました。先日テレビでも特集していましたが、Bunkamuraで「ボッティチェリとルネサンス展」が先月下旬から開始されて、とても楽しみにしていた展覧会でした。

学生時代に、授業で美術史として触れたのが始めでしたが、私にとって、美術史上最も好きな時代であり、またその奥深さ、そして何よりも図像学の追及などに大変凝った学生時代でした。中世~ルネサンスへの過渡期は歴史的背景ならず、人間らしさが開花した時代でもあり、絵の中に描かれる人間たちはその筋肉の鼓動まで伝わってくるかのように、リアルさは絵画を超える躍動感としてその時代を映し出しているかのような衝撃でした。

音楽を勉強する身として、キリスト教思想の多大なる影響、教会から政治へ、そしてそれらをとりまく権力者たちの芸術への関心や貢献などヨーロッパの歴史は、壮大であり、あらゆる面からの理解や解釈を学ぶことは非常にエキサイティングだった記憶があります。 

今回の展覧会のテーマには「Money and Beauty」という視点も非常に興味深い点でした。メディチ家の台頭=労力を使うことで富を得るのではなく、Moneyという今までにはない手法で莫大な財産を築いた事から、その財を「正当化」するためにも教会(宗教)や芸術への投資を積極的に実施したことで、ルネサンス文化を加速化させた点は、後世への遺産ともいえることと感じます。
そんな時代の中にも、本来つつましく生きる教会の信義にならう生き方から贅沢な風潮を否定的とし、贅沢禁止令をもうけたり、、、しかし、罰金?を支払うことで、その豪華な身なりや行動も正当化したり、と時代の中で、あふれる富の中で、いかに自身たちが忠実に生きているか。。。という点をあらゆる手法で示した時代でもあったようです。

その渦中に生きたボッティチェリの絵画はメディチ家の繁栄とともにどの絵も非常に透き通った、崇高な仕上がりで、多様な聖書物語を描いており、きっとどんな方でも心が落ち着くような感情を抱くのではないかと思います。基本、これらのパトロンや教皇、権力者からの依頼により多くの絵をしあげているわけですが、絶頂の時代に生きた芸術家として、人間の欲をもっとも身近に感じて生きた人でもあったのではないかと思います。人は富を得ると様々な面においてその欲の矛先が変わるものであり、それを良しとするか悪とするか、ある意味紙一重なのかもしれません。

フィレンツェに訪問したのはもうかれこれ学生時代までさかのぼるため、、、だいぶ昔ですが、ヨーロッパももうだいぶ長い間訪問しておらず、芸術からだいぶ遠くなっている危機感も感じるこの頃です。やはりヨーロッパの歴史の深さは時にまた没頭して勉強したいと思うところです。

これらのルネサンス絵画を多く目にふれる機会も最近全くなかったため、シンプルに心洗われた気もしました。

そういえば、来月からは「ミラノ万博」がイタリアで開催となります。今回は日本の食を大々的にPRするようです。

イタリア芸術や文化はやはり自身の中で最も落ち着くため、ふらりと久々にイタリアに訪問したくなりました。。。



2015年2月21日土曜日

イギリス移民法 -就労から投資家ビザについてのイミケンセミナー

2015年になり、初めてのイミケンセミナーが開催されました。昨年のIBA Conference で来日していたGross & Co Solicitors イギリス弁護士の大胡なおみ先生をお迎えして、現在のイギリス移民法による就労ビザから投資家ビザまで、おもにビジネス活動をする方についてのビザセミナーをご講演いただきました。

オーストラリアはもちろんイギリス連邦の1つの国として、様々な点で、類似している制度は多く、また、かつてイギリスビザについてはほとんど勉強したことがなかったため、楽しみに参加いたしました。

ご存じ、現在はイギリスもEUの1か国としての存在はあるものの、唯一自国通貨をつらぬいている国でもあり、その立ち位置というのは常に微妙なものでもあります。また、もともと移民国家ではない、というところから発展した移民法については、オーストラリアや、ニュージーランド、そしてアメリカなど移民国家とはその背景も異なるという点は大きな違いかと思います。

そもそもいまのEUは? ・・・といところから今回は、大胡先生がとてもわかりやすく解説してくださいました。ギリシャ問題もまだまだ続きそうな昨今、このEUという一見とても理想的な経済共同体ではあるものの、経済的優位にある国々にとっては、後退している国々の面倒をみている、、、といういびつな構図になりつつある今、イギリスやドイツ、そしてフランスなどもふくめて、国民感情というのは非常に微妙なもののようです。 特に次々とEU加盟国が増え、ルーマニアやブルガリアなど、東欧圏の国々も入ってきている今、これらの人の移動が激しく経済国家に流れるのは明らかな状況であり、それらの中で、移民に対する反感や複雑な心境になる国民感情も理解できる気がします。


イギリスの制度で驚いたのはやはり昔から言われていますが「ゆりかごから墓場まで」といういわゆる社会保障の制度です。 医療費などは無料でほぼまかなうことができ、保険ということもほとんどの国民が考えていない? という状況のようですが、、、それだけ、もちろん国の財政は裏返せば破たん状態になっている・・・しかし、崇高な理念のもとに始めたが故、だれもこの改革に手を伸ばすことが難しい・・・・らしいです。 もちろんEU,,といっても社会保障制度が個々に異なる国を比較し、かつ「英語」が共通言語ということをふまえたら、イギリスに集中的に移民が集まるのも無理はない、、、しかし、印象として、永住権保持者に対する精査があまりない、ということで、社会保障制度も垂れ流し状況・・・というのがおおまかな印象でした。

ビザの制度については、就労ビザ、そして投資家ビザ、起業家ビザそれぞれの要件はあるものの、非常にオーストラリア、そして起業家ビザはニュージーランドの制度に近いと感じました。
ポンドの強さもあり、資産要件もオセアニアよりはるかに高い状況ですが、それでも、流れはとても似ており、結局のところ、どの国も「富裕層」には門戸を開き、かつ経済効果を移民が生むことにより、潤滑にしたい、という目的には近いと思いました。

就労ビザについてはどうやらオーストラリアの制度をだいぶ参考にしているようです。イギリスにも職業リストがある、というのは初めてしりましたが、事細かに定義づけしているオーストラリア&ニュージーランドの制度を導入することで、比較しやすく、かつ定義からかけ離れていないか?という点で審査はもちろんしやすいのではないかと思います。

ただ、シェフなど技能職を海外から受け入れるのはほぼ無理のようで、、、この点はまだオセアニアは寛大と感じています。

投資家ビザについては、やはりどの国もそうですが、圧倒的に中国、そして近隣ということもあり、最近はロシアが多いこと、また、伝統的に中東からも多い、ということでした。。。日本人にとっては地理的な遠さは申請を検討する大きな要因かもしれません。

なんとなく、理解していたEUの現状とイギリスのおかれている立場、そして、現在のビザ制度など、包括的に知ることができ、非常に有意義なセミナーでした。

イギリスの社会保障制度はオセアニアにも反映させているとは思いますが、ニュージーランドのほうがこの傾向をいまだ継続している印象で、外国人にもやさしい社会保障制度がいくつか存在します。 オーストラリアは年々、社会保障、特に医療に対するBenefitは移民に対して、とても厳格になってきており、永住保持者でなければはっきりとその差を提示している点は、ドライと感じています。

非常に興味深いセミナーで、その後のいつもいくイタリアンも相変わらずとてもおいしい夜でした。



2015年2月18日水曜日

ついに日本郵便も海外進出 ⇒ オーストラリアへ

朝から大きなニュースが話題となりました。日本郵便も昔なら考えらなれなかったような構図に現在なってきているという印象で今回オーストラリアの物流大手Tollを買収することが決まったようです。1月に日豪EPAが発効し、さっそくというわけではないですが、大きな案件としては非常に注目度の高いニュースと感じています。

何よりも、この「日本の物流」会社がオーストラリアへ進出することを喜びたい気持ちです。 
日本は住んでいると感じないですが、世界的にみても、この物流システムの素晴らしさは海外からくる外国人には感激的であり、依頼した日時にしっかり届く、など、ニッポン人にとって普通のサービスが実は海外ではなかなか実現できなのは現実である。

そうはいっても、今回の最大の目的は、どちらかといえば、日本郵便がいまだできていない海外戦略をさらにアジアパシフィックへ強化すべく、この販路をもっているオーストラリアToll社が非常に魅力的だった…と思うのですが、 先進国の中でも、まだまだオセアニアはかなり「物流」は大きな課題と感じています。 

現に、まだアマゾンも進出していない、、ということもそれを象徴している気がしています。

宅配事業がオーストラリア進出するのもいつか可能性があるかも。。。?と本当に期待したいところですが、広い国土において、オペレーションしていく難しさはまだまだこれから、という印象でもあります。

まずは、日本⇒オーストラリア、そしてアジアパシフィックへ、、、、とこの日本郵便の野望をじっくりと拝察したいところです。 

ますます日本郵便が進出すれば、これにあわせて、様々な日本企業も物流観点からのイメージもよくなり、進出を検討する可能性もあるかも・・・と期待しています。


2015年2月16日月曜日

海外移住特集・・・今年は余波?

JRの駅でふとキヨスクをみかけるとひときわ目立つ表紙が・・・「海外移住&資産運用」 と、今回の東洋経済の特集で、さっそく本屋にて購入してみました。

この数年、いや、数か月といってもよいでしょうか、新聞でも日本がようやく「海外移住」というようなことをキーワードとして、掲載するようになったと常々感じるこの頃です。
メディアを通じて、消費者は初めてふれる情報も多いかと思います。 定期的に、東洋経済や週間ダイヤモンド社などはこれらのトピックスを特集してきていると感じていますが、実際、やはりこれらのニーズが日本国内でも増えてきたことが実情ととらえています。

前線でクライアントをサポートしている弊社としてもメディアの方がどのように各国をとらえて、そして分析しているのは非常に興味深い点でもあります。 これまでもいくつかこういった雑誌を見てきていますが、今回は比較的、以前よりもまして、オーストラリアやニュージーランド、つまりオセアニアの情報がしっかりと掲載されていたことが大きな印象でした。 オーストラリアの歴史を言えば、2001年ころまでは、いわゆるシニア層の「ロングステイ」が大ブーム、プラス、これに相応する「退職者ビザ」の要件が比較的低かったこともあり、特に、商社マンや海外駐在員を多く経験したリタイア層には大変な人気で、 東京の大使館でもこの退職者ビザは非常に人気でした。

しかし、これに変わる「投資退職者ビザ」に移行した以降は、やはり一般のサラリーマンからの年金者にはかなりハードル高い要件となり、ここから大きな波がマレーシアやタイへ、、、と東南アジアへの波が始まったといえます。

これらの「ロングステイ」や「シニア層」といわれる層とはまったく異なる 「超富裕層」の海外移住プランというのはこの数年の大きな波であることも事実であり、ここでは、どんな優先順位で国を選択するか?というのは大きな課題でもあります。 

最近の傾向として、国選びのポイントは主に以下があげられます。 

・高度な教育を提供している国か?
・安全か?
・住みやすいか?
・そして税制など・・・・

意外と、現地にいって体感するのは「気候」や「ライフスタイル」も実は重要な観点でもあります。
ビザの要件のみでアジア方面に移住したあとに、帰国する方も多い、という話もよく聞く状況の中で、長期的に生活できる国か?そして、社会に溶け込み、特にお子さんたちが、のびのびと生きていける場所か? など、あらゆる観点からぜひ選択してほしいと思うところです。

また、最近、タレントの小島慶子さんは非常に積極的にパースでの移住生活を実体験からご紹介してくださっている点は個人的にはとても嬉しく感じています。オーストラリアも比較的、シドニーやゴールドコースト、という東海岸が注目されがちですが、もともとパースで育ったとも聞いていますが、自然豊かな国で生活し、そして何よりもお子様の教育のことを重視して選択した、という面も今後、オーストラリアを検討するファミリーにとっては説得力のある話ではないかと思います。


弊社もこれまで多くの投資家の皆様をオーストラリア&ニュージーランドへサポートしてきていますが、こうしたメディアをきっかけに、少しでも情報提供役としてもお手伝いできることがあれば、と思う次第です。

オーストラリアやニュージーランドに移り住む家族や駐在員、そして、学生などなど、大変多くの方たちを見てきていますが、皆さん本当に安心して、そして豊かなライフスタイルの中、生活をエンジョイされている姿を拝見している私にとって、やはりそれが最高の証明なのではないか、と思います。

3月、4月とニュージーランド&オーストラリア投資家ビザセミナーなど開催も予定していますので、ご関心ある方はお問い合わせいただければと思います。

2015年1月16日金曜日

日豪EPA ついに発効 ・・・ 今後のゆくえ

今日は日豪関係にとって非常に感慨深い1日となりました。2007年から始まったこの交渉がいよいよ発効となり、これからは牛肉をはじめとして多くの面で関税引き下げ、また投資促進目的に制度緩和が見込まれることになります。
消費者にとっては生活の上での食品をはじめとしたオーストラリアからの輸入品、そして自動車分野の日本からの輸出など両国にとって、強い分野をさらに促進できる効果が大いに期待されることになります。
まだまだ一般的には比較的「観光」のイメージが強いオーストラリアですが、ビジネス面における広範囲の業界は目をみはるものがあり、今後、アジアパシフィックにおける欧米文化をもつ国として、存在感はますます高まると期待しています。
日本・オーストラリアのこれまでの歴史をみても、現在の安倍首相とアボット首相の関係は非常に緊密であり、昨年からの積極的な交渉および訪問の成果がまさに今年から実践される、という印象です。
日経新聞の中で、一番興味をもったのは「投資規制の緩和で日本企業は豪州でのM&Aが容易になる」という点であり、EPAの発効後は、日本企業による投資は10億7800万豪ドル(約1020億円)まで豪当局による審査が原則、不要となり、これまでの2億4800万豪ドル超の投資は当局の許可が必要であった事を考慮すれば、相当な緩和政策になり、日本企業もオーストラリアを投資先と検討する大きな要因となることが想定されます。 
日本からの企業進出の際に、人の移動の部分においてはこれまでも弊社は多くの企業の駐在員(就労ビザ 457)をサポートしてまいりましたが、今後、日豪EPAによって、さらに、多くの日本企業にもオーストラリアという投資環境をしっていただき、よりよいビジネスを日豪連携で、作り上げていくお手伝いを微力ながらさせていただければ幸いです。
大使館の多くの方がこれまでの間、このEPA交渉については本当に長い道のりであり、かつ、忍耐強く進めてきたことを認識している私としては、今日は本当に嬉しい日でした。
夜には大使館で、商工会議所の新年会をかねてこの日豪EPAを多くの方と祝福し、さらなる新しいチャレンジへの大きなモチベーションとなりました。 カンタス航空もブリスベン就航を決定し、航空路線の増加はビジネス活性化には重要なインフラとなると感じています。
今年は、この日豪EPAによる法人企業のビジネス活性化、そしてを個人投資家ビザに対するオーストラリア政府貿易促進庁の関与も顕著な変化となり、ある意味日本からオーストラリアへの投資がより一層積極的になることが期待され、どちらもビザが非常に重要なポイントになります。 EPAによる日豪政策として移民法の改正もじきに検討され、緩和方向になると予測しています。
そのような背景から、弊社の役割も単に実務をするのみならず、ビジネスのしやすい環境をサポートしたり、投資家の皆様に対するサービスなど包括的な面において、日本ベースでface to face によるサポートを実践していければと思います。 
また、この日豪EPAをきっかけにおとなりのニュージーランドもあわせてTPPについては今後ぜひよい方向に進むことを強く願います。 これからの展開を楽しみにしたいと思います。

2014年12月18日木曜日

2014年をふりかえって・・・今年も大変お世話になりました



今年もあと残すところわずかとなりました。 年々ブログ更新のスピードがスローになってしまっているのは反省すべき点です。 そして、ますます時が早く経過しているような気もしています。

毎年この時期になると、今年の流れ、、と思い返してみますが、少し記述してみたいと思います。


1.ニュージーランド政府主催投資家ビザセミナー 開催

2014年からの大きな動きとして、ニュージーランド政府が初めて、本格的に日本マーケットにおいて投資家ビザセミナーを開始したことがあげられます。 弊社も2月の初セミナーにてサポートさせていただきました。日本においてニュージーランド移民局が正式にこれらのイベントに参加するのは初めてのことであり、新しい展開という意味では大きな年だったと思います。

一般的にもニュージーランドビザというものが徐々に浸透し始めた年なのではないかと思います。
ニュージーランド大使館側も、ウェブサイトの更新や情報提供が以前よりもずっと活発になりました。

2.シドニーにてJETRO/JCCI 主催によるビザセミナー開催

弊社としては初めてオーストラリアシドニーにおいて、 3月にセミナー講演の機会を頂戴し、1月に刊行したJETRO オーストラリア就労ビザガイドブックに関する セミナー講師として登壇させていただきました。JETROさんいわく、定期的にセミナーイベントはシドニーにて日系企業向けに開催されているようですが、このビザセミナーは大変な盛況ぶりで、かつ、多くの新しい発見もあったようで、非常にpositive feedback を頂けた点においては、弊社としても有難い次第でした。

シドニー現地パートナーである、ジェイコブワイリーも日本語で全ての講演を担当し、情報内容としては今まで日系企業が利用していないビザクラス含めて、皆さんの関心度はとても高いものでした。少しでも、日系企業によるオーストラリア投資進出が促進されることを祈ります。

3.オーストラリア大使館 主催によるセミナーにて登壇

セミナーの話ばかりになってしまいますが、グローバル人材育成をみすえて、マーケティング事務所と連携し、日本の大学の皆様むけに インターンシップの活用や効果などについて、講演させていただきました。 これから、日本の大学は非常にこれらのプログラムを検討する上で、重要な時期にきています。実践した大学の学生さんの体験談をふまえての報告は、大学スタッフの皆さんに非常に大きな説得性を感じさせた内容となりました。

あらためて、グローバル人材育成の場=アジアパシフィックの中のオーストラリアとして、存在感を実感した機会でした。

4.オーストラリア クィーンズランド州政府 主催 投資家ビザセミナー

ニュージーランドと同様、オーストラリアも2012年からの投資家ビザクラスにおいて、セミナー活動が活発化した年でもありました。 本国から初めて州政府 移民審査官トップも来日し、講演を数日実施しました。 日本の市場におけるこれらの需要に伴い、 オーストラリア・ニュージーランド両政府ともに、誘致活動を積極的にしてきた年といえます。

弊社も様々な場面で、州政府と連携し、クライアントサポートに従事しました。

5.多くのクライアントさんとの出会い

年々、弊社のクライアント層も幅広くなり、特に投資家関係の方や起業して進出しようとする方など、バイタリティーある方たちとの出会いは非常に刺激的でした。 各国において、それぞれの夢にむかって行動している姿はとてもさわやかで、「ビザ」という結果のみならず、今後のビジネス活動が非常に楽しみです。 

6.ビジネス側のチームや仲間たち & JNZBCに参加

オーストラリア・ニュージーランド共に徐々に共にサポートするビジネス側のよき仲間も多くなりました。弊社のビジネスは1社のみでは完結できないことが多く、弁護士や会計士、そして銀行や不動産会社など、多くの方との連携が必須です。これらのスムーズな連携が年々確立してきていることを実感しています。

また、今年は初めて、日本・ニュージーランド経済委員会(JNZBC)に参加させていただき、あらためて、日本&ニュージーランドビジネスに関わる多くの方に出会う事ができ、非常に有益な機会でした。ニュージーランドも1年半ぶりの訪問でしたが、クライストチャーチの地震現場など、2011年以来初めて訪問し、様々な現状を目の当たりにしたこと、そして、ビジネス側はそういう状況であっても、チームNZとしての連帯感も実感しました。 やはり現場に時々訪問するのはとても重要である、ということを実感した次第です。

7.事務所の移転

虎ノ門地域開発の為、11月1日に事務所移転をしました 弊社にとっては、オーストラリアクィーンズランド州政府事務所と同じビルになったことはビジネスをさらに促進できる環境となり、とても
恵まれた環境となりました。 身近にいるビジネス仲間と共に、さらにオーストラリア&ニュージーランドビジネス促進を可能とする環境になったことは弊社にとって有難い次第です。 

ビザ、という視点のみならず、今後の展開としては、その先にあるビジネスプランや、弊社の強みである現地におけるビジネスネットワークなどの構築含めて、皆さまのよりよいサポートができるようになれば、と思う次第です。

8.オーストラリア&ニュージーランドと日本

最後に全般として、今年は特にオセアニアにとって非常に大きな転換期だったと思います。4月にアボット首相が来日し、FTA/EPA交渉がぐっと進み、そして、ついに牛肉の関税交渉など、過去の長期間交渉をふまえてもオーストラリア政府の悲願だったことに大きな前進をしました。 また、安全保障についてもより緊密に進むことになり、 現状今までで、もっとも特にオーストラリアとは近い関係になったと思います。 また、安倍首相による両国訪問も大きなニュースでした。

年末になり、ついにカンタスがオーストラリア便を増便することが決定し、これから、この政策の結果、ますますビジネス循環が活発化することが期待され、この増便もビジネス側にとってまさに待ち望んでいたことが実現・・というところです。 来年からいよいよ、、やっと・・・というところでしょうか。 

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毎年少しずつではありますが、、前進している気がします…。 最近は何に充実感を感じるのか、と思うと、やはり、弊社によるビザサポート完了、 という点のみならず、プランニングしているビジネスが実現することや、そのゴールにむかって、チームですすめていく過程が一番エキサイティングなのかもしれません。 それぞれの人生模様を感じつつ、時に共有して、という時間が楽しく感じるときもあります。

来年はもう少し、ビジネスブレーンの方で、微力ながら、サポートできる機会を増やすことができれば幸いです。 そしてさらなる多くの出会いを楽しみにしたいと思います。


今年も大変お世話になりまして、ありがとうございました。
どうぞ皆様もよいクリスマス&お正月をお迎えくださいませ。 

2014年9月29日月曜日

富裕層による旅先ランキングでニュージーランドが1位!



これから南半球は一番よい半年を迎えることになり、最も活気のある時期です。先月、アメリカの富裕層向け旅行会社Virtuoso による恒例の旅先としての人気ランキングが発表され、なんとニュージーランドが堂々1位となりました最近ニュージーランドはアメリカ人にとって人気上昇中、、、ときいていましたが、この伸びも前年比196%という驚異的数字です。しかもこの関心あるのが「富裕層」というところが大きなポイントで、これは日本にとっても非常に関心高い数字と感じました。

ちなみにこのランキングは以下になります。オーストラリアも牽引しています!

 
1位  ニュージーランド(+196%)
2位  チリ (+103%)
3位  インドネシア(+103%)
4位  ハンガリー(+86%)
5位  香港(+72%)
6位  クロアチア(+68%)
7位  オーストラリア(+58%)
8位  エクアドル(+57%)
9位  ギリシャ(+57%)
10位 ノルウェー(+54%)


かつて、ニュージーランドは80年代後半~90年代後半が日本人にとって最大のブームだったともいえます。あのころは、海外挙式がさかんになり、オセアニアは特に人気で、ニュージーランドも多くのハネムーンがいらしていたことが記憶に新しいです。私も滞在していた90年代後半の客層はまさにそんな時代でした。以来、日本人のニュージーランドへの旅はやはり自然を求めるトレッキングなどのシニア層が多くしめているのが現状です。

ニュージーランドにおける富裕層たちの目的地は南島きってのリゾートタウン「クィーンズタウン」そして数々の素晴らしいゴルフコースです。私もかつてクイーンズタウンに居住していた背景から思い入れは強い街であり、2年前に訪問した際にも、街が非常に洗練され、変化を感じました。

日本人にとって、富裕層はやっぱりヨーロッパがとても人気あるそうです。そして伝統的ではありますがハワイなど・・・。今後この流れはきっと変わってくる、という雰囲気も確信した次第です。

ニュージーランドはつい先日、浅田真央選手がクィーンズタウンに訪問する旅番組を放映していましたが、自然の美しさのみならず、プライベートロッジやヘリコプターでしか到達できないテントロッジなど、、、と非常に洗練されたアコモデーションも魅力的です。自然と調和しながら至福の時を過ごすリゾート地として、今後、まだあまり知られてない点をふまえて、日本人富裕層にも十分関心が高まるのではないか、と思います。
ニュージーランド政府観光局も本格的に「プレミアセクター」として富裕層をターゲットとする数々の旅行の提案を紹介するようになっています。特に、最近は「投資家ビザ」への関心も非常に高まり、視察もかねて、ぜひ一度訪問の機会を・・・と検討する場合は最高の機会と思います。

まだまだ、国内旅行会社における情報も少ないことから、弊社も多様なこれらのサービスをふまえて情報提供をしておりますので、少しでも多くの方に関心をもっていただければ幸いです。
このシーズンはぜひニュージーランドへ!