ビジネス奮闘記

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2010年12月23日木曜日

日本人の留学熱 と ニュージーランド留学事情

12月23日の日経新聞に海外の大学や大学院に留学する日本人が急減し、2008年の日本人留学生は6万6833人で前年に比べて11%減少。4年連続で、落ち込み幅は過去最大だったようです。
一般にもだいぶいわれている内容ではありましたが、まさに、就職活動を意識した統計であることも事実であり、これらの内向き傾向にはただただ残念に感じるばかりです。

日本の就職活動の過熱化ということが多くいわれていますが、これだけが理由という感じもしません。かつての学生には、もっと海外を経験したり、好奇心が旺盛だった人は多くいた気がしましたが、情報過多の時代、何でも便利に手にはいってしまう、この時代の中からそのモチベーションをどのように活かすべきか、日本の将来を考えても深刻な課題と感じています。

現在、オーストラリアもこの留学生を増加させることについては国の優先事項の1つでもあり、特に減少している日本からの学生の拡大化は政府をあげて、検討しています。

新聞を読んだ直後に、親しい友人から電話がありました。
彼は現在、ニュージーランドにて赴任中であり、オークランドにて生活しています。 ニュージーランドもオセアニアの1カ国として、この外国人留学生獲得は国の1大産業であり、その優先順位はさらに深刻です。タイムリーな話題から長話をしました。

今は、日本のマーケットにおいて、基本、日本人学生の興味が薄れていることから、オーストラリアだけでなく、英語圏の国、アメリカ、イギリス、カナダなどどこでもこの外国人留学生拡大化は重要課題のうちの1つであり、各国在日大使館などでもイベントをしたり、いかに関心をもってもらうか、みな頭を悩ませています。 そのような中で、さらにニュージーランドの存在は? と考えたとき、マーケットがとても小さいことも現状であります。

友人は最近地元の留学エージェントとの交流があったことからいろいろ考え始めたようですが、ニュージーランドの傾向として、多いのは比較的小さい子供の留学、「親子留学」や「中学・高校への交換留学」など、一般的に、Higher Educationよりも「安全・安心・おおらか」のような風土から小さい時期に英語教育を体験する、という傾向が多いとのことでした。

確かに、日本で「英語圏での留学」を考えた場合、大半の方は「アメリカ」「イギリス」が主流であること。そして、日本社会においてもこれらの学校が圧倒的知名度を持ち、果たして、オーストラリアやニュージーランドがその優先順位に入るのか?ということも微妙であるのが現状です。 そういった日本のマーケットをまず、観察し、その上で、どんな特有性、ユニーク性があるか、みることも重要です。ニュージーランドの留学事情をきいた際に、「なるほど」と理解する部分は多く、ここから、どのように需要を増やしていくことができるのか、そこはやはりマーケティングが重要と感じています。

一般的に「留学」 という言葉でもそのコンセプトは幅広く、国名をきいて、想像できるような特長をもたせることも重要なマーケティングなのではと感じてます。
そのため、「ニュージーランド=中学・高校留学のbest destination 」のような形をとったり、やはり、政府がリードして、PRしていくことも、脚光を浴びる意味で時に必要と思います。

オセアニア国はそういう意味で、私自身が感じていることは、はじめから確実にオーストラリアやニュージーランドを1st priorityとして選択することは特にHigher education では少ない気がしています。そのような需要を認識した上で、どのような開拓ができるか=オーストラリアときいてまず、どんな目的の学生が増えるか、ここは政府がもっと真剣に分析する価値があると思います。

留学生数においてはいまやインドや中国の波をうけ、とても日本人留学生数は比にならないほど激減しています。 日本人の特長としていえることは、どちらかといえば、留学=短期的なもの、しかも、場合によっては体験的なもの(学位取得は目標でなく、在学中に1年など短期留学)、であり、留学→永住という流れが他国に比較しても圧倒的に少ないです。 では、その一時的な学生をどういうコンセプトでふやすことが可能か? 日本とは時差がほぼない、季節が逆であり、新学期のサイクルも北半球と異なる、安全などなど。これらの環境をふまえ、キャッチフレーズのような目的をもったPRが必要と感じます。

オセアニアの国としての2カ国同時開催でもよいので、留学イベントなど、していく価値はあるかと思います。最近実施されたカナダ大使館での留学フェアの状況ふまえ、今こそ、オセアニア国もPRする必要性があるのではと感じました。

友人の任期があと1年と伺い、来年はニュージーランドへもビジネス活動の一環として渡航を検討しようと思いました。将来的には両国の活性化につながればと思います。

よい情報交換になりました。 




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