APEC 以降すっかり話題になっているTPP - 環太平洋経済連携協定。 日本もようやく重い腰を上げ始めた気がしています。 日本にとって一番の理由は農業問題。これが全ての貿易交渉において常にネックとなり、伸ばしのばしにしてきた問題は大きい。 このTTPが提唱されたのはアメリカが一気に関心をもったところからでしょう。 この話が上がる以前に、オーストラリアは大変長い時間、EPA(経済連携協定)/ FTA (自由貿易協定) 交渉をこれまでしてきているが、とん挫していることも多く、なかなか前に進むことが難しい状況です。 そんな中、TPPが浮上したのは、ある意味オーストラリアにとっては最大の機会であり、このタイミングに全速力で行動していこうという感じを受けています。なぜ、農業が問題なのか。 これは、日豪両国とも重要な産業であるがゆえ、関税撤廃することへの脅威- 自国生産した農産物よりも輸入品へ消費者がとびついてしまうのではないか、そして、実質経済的な理由において、その懸念がかなり現実的に予測されることから、日本側は長年、高関税率(こんにゃくいもなどはなんと200%!)をかけてきたのが現状です。両国の循環をよくしたり、活性化を生む効果になったり、何を最終ゴ―ルとするか、という点を日本政府にはもっと先をみて検討してほしいと常に感じています。 どうしても、自身も長らくオーストラリア政府として在籍していたが故、日本を外からみるという点で、各国の状況の比較、そして、今日本のおかれている状況、中から自分たちをみるのではなく、外側から、グローバルな立ち位置で、何をすべきか、そういう視点が求められていると感じます。
オーストラリアにとっては、来年はこの貿易交渉は山場になるかと感じています。 消費者の立場としては、よりよい商品が手に入りやすくなったり、そのことで、競争を生み、さらに、活性化につながる、これがやはり望まれる姿なのではないかと感じてます。 農業=規制や守る、という考え方を再検討しなければいけないもう帰路に立っている事は明確なため、日本政府の迅速な対応を期待したいと思います。
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