ニュースで特集していて、興味深かったので、オセアニアではないですが、ご紹介したいと思います。
8月からマレーシア政府は現在不法滞在しながら就労している外国人に対し、合法的に就労・居住を認可する方向で決めました。最近の急激な経済成長に伴い、多くの外国人が職を求めてマレーシアにやってきており、そして、不法滞在しながら、職をみつけ、滞在を継続している数が急増しているということです。 実際問題、アメリカをはじめ、先進国においては、ときに、その国の経済を支えている背景に、その国の人たちが就かないような職種をこれらの外国人が支えているケースが多々あります。 一時、アメリカもメキシコ人をはじめとする大量の不法滞在者が増加し、合法的に認める動きもありました。 そして、今回、マレーシアも、現在、外国人の数があまりに増えてしまい、彼らの人権を保護することをしなければ、将来的にもその外国人勢力の強さが国家の統制をとるにあたり、政情不安を引き起こす懸念もあり、今回このような政策に取り組んだということです。 ただし、このプログラムは今月1ヶ月という超短期期間の間に、申し出のある人に限られ、また、不法就労者たちは政府の認可する業者に登録義務があります。このことにより、政府側からも個々の状況を把握することが可能となる、ということです。 「就労」はあくまでも、一時的な期間となるため、コントロールする上でも経済状況が不景気になった際には、この外国人を出国させる、という状況にもなりそうな雰囲気です。
どこの国も経済が活性化している国には職を求めて人がやってくるものであり、これらの人口移動に伴う、移民政策問題というのは非常に繊細な問題でもあります。特に先日北欧であったテロ事件はかなりショッキングでしたが、あの理由も結局「イスラム人が増加したことにより職を奪われている・・・・」という反感感情から発展したもの、ときいて大変驚きました。 フランスなどは、長年のアフリカ植民地との関係もあり、アフリカなどから流入してくる外国人との雇用問題、移民政策問題は常に頭の痛い問題です。
マレーシア、というのは今まではきっと後進国というカテゴリーだったかもしれませんが、今後アセアンにおける国の存在感をふまえ、急激にこれらの移民政策においても、状況が変化しそうです。
日本人には身近なところで、最近は「マレーシア=リタイアメント&ロングステイの場所」として大変人気があります。 これも結局移民政策のうちの1つであり、経済活性化を生むためにも、経済的要件を満たす外国人に関しては非常に寛大に誘致している状況であり、大変成功しているのも事実です。
今後、マレーシアは、様々な意味で、この移民政策、ということに対し、積極的にとりくんでいくのではないかと感じました。
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