ビジネス奮闘記

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2011年8月7日日曜日

アサヒ ニュージーランド飲料企業 買収へ

最近の飲料業界の海外戦略は非常に積極的に感じています。 先日、キリンがブラジル企業の買収へ、という記事が大変大きく報道されましたが、アサヒもキリンと並ぶほど、猛勢をかけており、特に両企業によるオーストラリア・ニュージーランドマーケットへの参入は著しい状況です。今回は、アサヒによるニュージーランドの酒類大手、インディペンデント・リカーという会社の買収になりますが、国内シェアは1位、オーストラリアでも3位という巨大企業です。 

この飲料業界の積極性はどんなマーケット背景があるのか、と思いますが、商品開発などの分野において、海外企業との連携についてはメリットも多そうです。もちろん、日本のブランドが海外へ認知度をあげていくためにも非常に消費者にとっては魅力的にも感じています。

個人的に感じるのは、このオセアニアに買収が集中するのは、やはり、市場規模はアメリカやヨーロッパに比較すると中的規模であること、そして、先進国+アジアマーケット開拓の先端として、これらの国からアジアへも浸透させることが有利なのか・・・とふと思います。 また、アジアでだけでなく、先日のモスバーガーによるオーストラリア進出の際に理由としてあげていましたが、オーストラリア・ニュージーランド共にヨーロッパからの移民が多い国であり、それらの移民の人たちのテストマーケティングをする市場として活用でき、ゆくゆくはヨーロッパ市場開拓へ導く、という点も大きなポイントかと思います。 移民国家はいろいろ言ってもやはり、もともとルーツのある国の文化や習慣、そして好みなどはそのまま受け継いでいるものであり、彼らが移民先に移ったとしても、それらのIdentityは根強く継続するものです。

オセアニアマーケットというのは、様々な人種が混在して、かつコンパクトな市場であるがゆえ、テストマーケティングするには有効なのではないか、と感じています。そして、比較的移民の国は新しいものを受け入れる、という点に関して、寛容な面もあることも事実です。

そういう意味で、日本企業は最近ターゲットをオーストラリア&ニュージーランドに目をむけているのか・・・と個人的には分析している次第です。 

何はともあれ、このような活動が広がることは、日本人消費者にとっても刺激的であるため、日本企業はもっとpotentialを感じて、進出につながれば嬉しいです。


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