ビジネス奮闘記

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2011年10月7日金曜日

富裕層はどこへ・・・・ 日本脱出説

今週の週間ダイヤモンドはとても興味深いテーマでした。

特に今年は震災が発生してからというもの、この波は少なからず私自身も実感しているところです。日本への不安は政策や経済の動向への不安と、もう1つ、どうしても安全面の不安が重なっており、特に富裕層の方はお子様の教育などを懸念して、海外への留学や移住を検討する人が急激に増加した、という動きは感じざるを得ません。 トータル的に示したテーマとして今回は興味深く拝読しました。 実際、記述されていることはなかなか説得力のある内容でもあり、また、ビザ情報についてもよく調べてある・・・という印象でした。

「資産運用」という点のみを考慮するとどうしても次なる懸念事項は「税金対策」となります。 そうすると心理的に税金の安い国&移住が比較的簡単な国を考慮して、どうもシンガポールが一番人気、ということが書かれていました。

私見を述べるとしたら、これは、やはりそのご家族の年齢層によっておおいにその選択は検討すべきと思います。 統計からいえば日本の富裕層はある意味、どうしても高年齢層に偏っているらしく、45歳以下の富裕層が他国に比較して圧倒的に少ないということでした。 
もし、年齢が若く、まだ子供の教育や生活環境を考慮するのであれば、シンガポールが本当に最善の国の選択か、というのは少々疑問です。 何よりも今は、国が小さいため、駐在員の子弟でさえ、よい学校へ入る事が大変な国であり、かつ、コミュニティも大変小さなものとなっているのが現状です。 ここは香港と少し近いかもしれませんが、中華圏がどうしても強い国であることはいなめず、その中でどのように教育をうちだしていくかがキーかと感じます。

暮らしを考えればやはりひいき的になってしまうのかもしれませんが、オーストラリア&ニュージーランドが圧倒的によいと感じます。 ニュージーランドはやはりオーストラリアに比較するとのんびりモードになってしまうため、競争力という点では少し劣るかもしれませんが、資産運用的な話をすれば税制優遇についての魅力は大きな点です。(キャピタルゲインが無税・不動産売買が自由・相続税無税など) 

税金や資産運用、という面だけを考慮するのではなく、ライフスタイルやその後の人生どこですごすか、という点を考慮するということ、また、オーストラリアは特にアジア各国からみれば最も近い西洋の国である=彼らの目標とする国であり、多くのエリートや学生が留学し、そして自国でその能力を発揮する、というProfessional development の地となっていることが事実です。 そういう点において、洗練された教育制度を子供に与える、という点においてははるかに先進国と感じています。

オーストラリアについて述べれば、キー年齢は45歳です。 この年齢を境に永住ビザ申請のオプションも変わってきます。 45歳未満であれば、その範囲は広く、45歳以上になれば、ある程度限定されてきます。 
1.45歳未満か ⇒ 雇用主スポンサー、独立移住可能+ビジネススキル 
2.55歳未満か ⇒ 州政府スポンサー付きのビジネススキル
3.55歳以上  ⇒ (ほぼ永住申請はかなり難しい)=投資退職者ビザという選択となる

ちなみにニュージーランドは
1.55歳以下 ⇒ スキルビザ(雇用主スポンサー&ポイント制による移住)
2.65歳以下 ⇒ 投資ビザが可能 &審査期間が3ヵ月と圧倒的に早い

ニュージーランドの方が若干ハードルが低い、という印象です。
タイミングを逃さない為に、計画的なプランが必要と感じます。

また、永住、というステップを踏む前に、ロングステイなどを経験し、現地事情を把握することで、資産運用の方向性なども現地で検討するのも1つのオプションかと感じます。

現地にいる会計士や弁護士、不動産などサポーターと共に皆様のお役に立てれば幸いです。

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