ビジネス奮闘記

皆さまにとってAOM Visa Consultingが身近なサービスになるようにこのブログでは少しやわらかめのトピックスもふまえて発信していきたいと思います。 オーストラリアやニュージーランド関連のほか、ふだんの活動や関心ごと含めてレポートします。 ご意見・ご感想などございましたらお気軽にメールにてお送りください。 AOM Visa Consulting Official Web site は こちらへ

2011年10月19日水曜日

ドナルド・キーン氏 日本国籍取得への想い

4月ころからアメリカの日本文学の研究者権威 ドナルド・キーン氏が日本国籍取得の意志を決めたという報道が大きくされました。 その後、準備を重ね、最近来日し、ようやく被災地入りができた、ということが新聞に掲載されていました。 現在89歳、年齢を感じさせないくらいバイタリティーのある方です。そして、ご自身も語っていましたが、「日本で死ぬ」ということ。 それほどの想いで、日本国籍取得を考えているということも深く感じさせられました。

日本はアメリカやオーストラリアに比較しても「移民の国」ではなく、どちらかと移民を送り出した国のため、この国籍取得ということも、ニュースになってしまうほど、圧倒的に数がまだまだ少ないのが実情であり、そして、時間もかかることも感じる事です。
よくあるのは国籍保持が必要なスポーツ選手、オリンピックへの出場目的やおすもうさんなど、また、アジア諸国、 中国の残留孤児、そして、韓国や朝鮮など、在日の方などなど。これらのエリアの方についてはよくきく話でありますが、日本への強い想いから国籍取得の意思を表明することもまだまだ珍しいのかもしれません。

ただ、時に、日本人以上にその想いはもしかしたらずっと強く、そして、自身の心のidentity というものをあらためてみつめなおすのかもしれない、と思いました。

東北を中心として活発に講演活動をされているようですが、今は一般的として、外国人が減少しているこの現状の中で、キーン氏のような決断をし、日本への想いを語って下さったことは、いまの日本人にも勇気づけられることなのかもしれない、と思いました。

国籍とは?と時々感じます。 自分は幸いにも日本に生まれ育ち、海外へ渡航するときにもほぼ問題を感じたことはないですが、現実問題、海外へちょっと渡航するのも国籍によっては本当に大変であります。 Citizenshipと英語では言いますが、この市民権、そして、自分の気持ちの上でのidentityは? と思えば、他国の人によっては、国籍はアメリカやオーストラリアではあるものの、本質的な気持ちは故郷の国への想いが強い民族も多くいます。 

国籍をとることは場合によっては手段になってしまうこともありますが、それはそれとして、本当の自分の気持ちを表現したい、という思いからその国の国籍を取得する人=つまりキーン氏のような意思表示の形もあるのではないかと・・・。 

日本への想い、ぜひ大切にして頂き、残りの人生を日本人として謳歌していただければと思います・・・・

0 件のコメント:

コメントを投稿