今年の貿易関係での話題としてはTPP(Trans Pacific Partnership) が随分クローズアップされた年でもありました。そもそもニュージーランド含めての4カ国で始まったこの協定ではありましたが、今となっては、太平洋のその先、アメリカまでも、この協定に積極的意向となった状況。 日本もようやく重い腰をあげて、交渉に参加することが表明されたのも記憶に新しいです。
関税撤廃、ときいて、喜ばしい半面、国内産業を守る上では、日本にとってはなんといっても農業が最も大きな課題です。これは、オーストラリアやニュージーランドも実は同様であり、日豪については、それでも、FTA/EPA交渉がTPPに連動して再稼働したのも、前進といえるかもしれません。
協定の発端のニュージーランドですが、日経にて、特に乳製品についての貿易事情が記載されていました。なんと、ニュージーランドは世界一、乳製品を貿易しているということ。 その比率30%を超えています。 イメージの強いデンマークなどEUをも上回る生産量ということです。
実は初めて知った事情でもあり、興味深いデータでした。
TPPが進むにつれて、これらの構造が崩れてしまうことも予想されることです。 強い産業をもっている国としては、海外からの脅威と真っ向から対応することになるため、今後の動きはやはり注視する必要があります。
昨夜もちょうどテレビ番組で、このTPPについての特集をしていましたが、日本の聖域である「コメ」についても、どうなることになるのか・・・。
オセアニアの動きはこのTPPにおける活動ふまえても、今後も興味深いところです。 対オーストラリアのFTA/EPAも明らかにこの影響に準じて、今、オーストラリアは「攻め」のポジションになったので、来年以後の交渉次第かと感じています。
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