ビジネス奮闘記

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2012年2月24日金曜日

大学開国へ ~秋入学問答~

今週の日経に月曜日から毎日「大学開国」と称してこのたびの東大による秋入学宣言からのじわりとした影響を伝えています。 1月明けてからこの話題満載ですが、ここまで、他大学も号令をかけてフォローするということに意外性を感じています。 興味深かったのは一ツ橋大学が入学は「春」としつつ、秋から授業開始する、という独自の学期制を発表したこと。どちらにしても原則、グローバルスタンダードにマッチするために「秋開始」はかわらないようです。

秋入学 VS  就職活動 という構図になっていることをふまえ、就職活動がなぜここまで今、困難をきわめているのか、いろいろな意味で「日本的」な事情を感じる次第です。 1つ言えることはどうしても「足並みそろえる文化」・・大学も一斉に秋入学派が増加、そして企業は一斉に就職活動解禁日を設け、エントリーシートを登録し、スマホを片手にこのペースのレールにのらなければ、次のステップにはいけない・・・という危機感・・・。 
大手企業はどうしてもこの波を変えることは困難であり、そして学生がその波にあわせ、タイミングを逃さないようにいかにアピールするか・・・ どうしても自身が経験してきた就職活動とは違う空気を感じてしまいます。 でも日本での就職を検討するのであれば、これはどうしても仕方ない・・・というのが大半の意見なのかとも感じています。
ふと海外の大学生はどのように就職活動しているのか、と思えば ウェイトとしては「どんなインターンシップをしてきたか、そこからどんな経験や課外活動、研究や習得をしたか」という経験からの実績などを優先的に評価している状況です。

開国モードが一気に高まったこの年明けから、どのくらい大学も企業も行動に移せるのか、そして当事者である学生たちも、どのように4年間をすごしたらよいか、ということをあらためて考えなおすきっかけになるとよいと思います。1年生からの就職説明会開催が今は当たり前と聞いてさらに驚いてしまったのですが、いかに幅広い経験を積むか、ぜひこのことを学生に考えてほしいと思います。

留学が就職活動のタイミングに合わない、という理由で断念してしまうことは非常に残念に感じます。また、企業側も学生の人とは異なる行動を受入れて、評価していく、そんな土壌を期待したいです。 今日のニュースで伝えていたことは、今はとにかく、日本にいる海外留学生にとっては追い風にになっていること=それは既に語学をはじめとして、様々なタフさを身につけていると感じます。

また、企業の人事部についてもコメントがありました。 日本の企業のしくみは今大半がローテーション制をとっており、人事に配属=将来の幹部候補生的なポストでもあります。 そして日本の企業における外国人CEOはなんと0.8%足らず。これは非常に低い数値であり、会社全体の保守的な雰囲気を変えることは人事部からの発信が重要であり、かつ、この人事部にMBA出身者などを登用して、会社を変えていくことも重要である、という事が語られていました。

大学だけが変わってもその先にある企業の人事部も柔軟かつ視野を広くもつことがこの先、グローバル人材採用には本当に重要なのかと感じています。

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