ビジネス奮闘記

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2012年3月16日金曜日

オーストラリア 雇用主スポンサー(永住ビザ)の大幅改正 発表!

3月9日にクリス・ボーエン移民相から7月1日より雇用主スポンサー(永住ビザ)関連が大幅に改正されるという衝撃的なニュースが発表されました。 すでに、今年の7月1日からはこのビザ種類と相対する独立移住ビザ(General Skilled Migration/GSM) =つまり雇用主がなくとも自身のスキル(年齢・英語力・学歴・職歴など)でポイント換算してパスマークを得ることで永住できるタイプ が大改正になるという報道は昨年にあり、多くの方がこの6月30日までになんとかGSM永住ビザ申請を実施することを検討している矢先のニュースで、私自身も大変驚きました。

今、オーストラリア政府の移民政策については、ある意味非常にわかりやすく、人口政策=つまり、人口比率や、その土地における労働市場=これは職業別に分別することで、どの職業がどの地域に不足しているか、ということを詳細なる統計をもって、トラッキングしています。地域によって、その特性は異なるもので、例えば、資源=西オーストラリア州(パース)&クイーンズランド州(ブリスベン)、農業やワイン=南オーストラリア州(アデレード)、金融=ニューサウスウェルズ(シドニー)などなど、、、都市部や地域によって異なります。このような点をふまえ、各州政府における労働市場統計と移民省のビザ発給にかかわる分析をすることで、不足しているところに移民をあてはめる、という合理的な政策を実施し、その移民政策優先度は特に労働不足の地域において活発化しています。 

昨年現行ビザの発給状況やその後の状況を調査した結果、この7月1日にあらたにこれらの「雇用主スポンサー」=つまり、雇用主がスポンサーとなり、移民したい人を雇う事で、永住権を申請するタイプのビザが改正されることになりました。

傾向としては、基本、一時居住である就労ビザ(457)⇒永住へスライドしていくタイプを奨励し、永住者としての直接雇用がこれら457からよりもハードルが高くなります。考え方としては、就労ビザで実績を作ることで、永住権への移行をしやすくすることは、雇用についても手堅く労働者確保ができるとみています。失業率を低くするために、いかに適材適所をもってくるか、これらの戦略が移民政策に究極的に実施されていると認識しています。

そのため、地方における永住申請条件(RSMS)ははるかに都市部よりも低いハードルになっており、どうしても永住権を取得したい外国人にとっては魅力的な方策でもあります。それでも、今回の改正で、RSMS条件も特に英語力に関しては高くなったため、全般的には厳しくなっている傾向です。

これから6月30日までは、ある意味勝負かと・・・。永住申請には事前に「スキル審査」という各職業別に審査機関で審査をパスしなければ、移民省へ申請できないため、これらのタイミングとの戦いかと思います。

何はともあれ「急がなければならない!」ということです。

経済情勢・政治情勢によっても頻繁に変わるオーストラリア移民政策は常々、本当に斬新と思うばかりです・・・。

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