ビジネス奮闘記

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2012年4月16日月曜日

アジアで勝つ人材育成 ~じわり稼働

今日は朝刊も夕刊も日経では「グローバル人材育成」についてのトピックスが大きくクローズアップされていました。朝刊は、企業による海外研修について、そして夕刊は特に「アジアで勝つ」人材育成として、様々な取り組みが紹介されていました。日々このトピックスはどこのメディアでももちきりですが、特に、「アジア」と焦点をおいてついに、様々な団体がじわり稼働した・・・と感じた次第です。 具体的に興味深い動きは、

1.JICA(国際協力機構)により企業人を「青年海外協力隊」として受け入れ→渡航費不要で、中小企業などを支援

2.日本国内にある特に留学生が圧倒的に多い大学において企業人の受け入れ→多くの留学生たちとともに研修や寮生活をする中でのDiversityを体験
(立命館アジア太平洋大学・新潟国際大学・秋田教養大学)

確かに2については、国内において最も外国っぽいところ、かつどこも大学キャンパスのみしかないような場所のため、ある意味研修にも集中できるというのがメリットかもしれません。コストをあまりかけないで、いかに外国人の中で生活をともにして、体感するか・・・大学側もいろいろアイデアを出して、このような受け入れを検討しつつ、また企業人との交流は学生にとっても刺激になることは想定範囲内です。

・・・また1については、かつては考えにくい参加形態ではあったものの、ある意味新しい発見といいますか、政府のこのようなプログラムを通じて参加することも、企業にとってはきっと安心感もあり、参加者にとっては後進国など、まるで異なる環境における生活からタフな人間力をつけて、その後仕事におけるモチベーションにもつながってくる、、メリットが大きいかもしれません。いい形で既存のしくみを活用できるよいモデルになりそうです。

明らかに今後、世界の経済発展の中心となるのは「アジア」、そして「新興国」であり、この予測を見据えての企業による研修に対する模索は感じられます。

気になるのはやはりオーストラリアの存在です。 メディアの中でこれら、グローバル人材育成先として、名が挙がる国はかなり決まってきており、伝統的に、企業もお付き合いの長い「アメリカ」ー特に大学院での留学などを含めると圧倒的にそのアメリカの地位は今もゆるぎないと感じます。

そのほか、語学面においては中国・現場を知るためにもメーカーなどはインド、東南アジア各国が圧倒的に多い派遣先です。「100聞は1見にしかず」 この言葉に尽きると思いますが、詳細の進出を見据えて、そして、現場を知るーサムスンの例にあるように、まずローカルの人が何を考えているのか、これを知ることが鉄則かと感じます。

オーストラリアの大メリットはやはり若い人たちに自由度の高い「ワーキングホリデービザ」が存在することです。そして、アジアの中に位置する国であり、大変多くのアジアからの留学生も多い国、すでに進出している日系企業、そして今の日本企業によるM&A戦略の活気をふまえても今後進出を検討する企業は率先して、「ビザを活用する」という点をもっと重点的に検討してほしいと願います。 各国どこも様々なビザのしくみがありますが、「研修に派遣しやすい国」「就労ができる国」
を活かすことで、さらに充実した研修プログラムや企業におけるサイクルを作れるものと感じます。

新聞をみていてもまだ、「企業研修=オーストラリア」という声はまだまだとても小さく、どうしたら、派遣しやすいプログラム&現場研修が充実したプログラムをつくれるか、こういうアプローチもあってもよいと感じます。 アジアで勝つ人材育成→ オーストラリアで! といえる位になってほしいと願います。

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