ビジネス奮闘記

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2012年4月17日火曜日

オーストラリア事業進出セミナー クイーンズランド州について

今日はクイーンズランド州政府事務所で開催された「事業進出セミナー」に参加してきました。オーストラリアの中で、クイーンズランド州とはブリスベン、ゴールドコースト、ケアンズ・・・と日本人には比較的なじみのある州であり、最近ですと、LCCのジェットスターがゴールドコースト発着になるため、オーストラリアへの玄関口として、若い人たちや留学生、そしてもちろんホリデーにもいきやすい場所にもなっています。 傍ら、資源景気に沸いているオーストラリアですが、中でもトップの西オーストラリア州についでクイーンズランド州も資源が多く豊かな州であり、これにまつわるビジネスもおおいにさかんな場所です。 

今回は、一般的に、日本人が自身のされている事業をオーストラリアへ進出検討した場合、または違うビジネスであったとしても、どんなステップで現地で進出可能性があるか、という入口部分の基礎的なセミナーであり、オーストラリアでのビジネス、ということを少しでも現実的に検討できるようなものでした。 現地から会計事務所、そして不動産会社の方がおみえになり、オーストラリアビジネスにおけるパターンや、税制などが大きく日本とは異なるため、会社設立にあたっての注意事項や弁護士や会計士、Private Equity Broker などプロのサービスを活用することによって、効率的に進出検討を現実化することなど、内容がとても具体的でわかりやすかったです。

基本、「事業進出」を検討した場合、パターンとして ① 会社買収 ②現地会社を購入 ③ 1から起業 が典型で、この中で、もっともはじめやすいのは②現地会社を購入、というのがよさそうです。 日本とは違い、オーストラリアではビジネス売買ということが非常にさかんであり、そのウェブサイトも業種・業界別に多様なものが公開されており、「会社を購入」ということが非常に一般的な環境です。

また、会計士の方が経験上おっしゃっていたオーストラリア事業進出成功例としては

1.投資家     ・・・ 資金のみを提供し、現地運営には関与しない
2.完全介入型  ・・・ 資金提供後、自身が現地にいって完全に運営にも関与
3.駐在員型    ・・・ 資金を提供し、マネジメントについては、よい人を採用し、現地へ駐在させる 
4.システム重視型 ・・・ 誰が運営しても安定するようなビジネスシステムを構築することで、万が一、マネジメントが交代してもぶれないビジネスをする。

・・・なるほど、と思うところです。 また、「新規」ビジネスが決してすべてあたるということではなく、日本にある既存のビジネスでもよいわけで、それを現地化ー日本でうけているものを現地に持っていき、プラス、現地の好みや嗜好にあわせて改良することで、現地にも受け入れられるものに発展する。 こんな傾向があるようです。日本は特にサービスの点など海外にはないほど細かい配慮がされており、それらは外国の人がけっして気づかないようなビジネスも眠っているわけであり、これらをコピーペーストすることで、現地でブームになったりすることもあるわけです。

1つの例として挙げていたのは、「ひとりしゃぶしゃぶ」ビジネスです。 基本オーストラリア人は鍋のようなみんなで一つの料理をつつくカルチャーはあまり受け入れられない、ということで、これをおひとり様状態にして、テーブルの上に1つずつ鍋をセットしてしゃぶしゃぶを始めたところ、現地オージーには大変うけているそうで、、、この目のつけどころがよい・・のは実は日本人ではなく韓国人であった、ということです。 日本でも最近ひとり焼肉というのもあった気がしますが、海外であれば、もっとこの需要は文化的・習慣的背景からもある、という一例かと思います。

また、もう1つ、現在のオーストラリアの特徴として「資源景気」に沸いていることで、資源ビジネスが脚光をあびています。 でも、この資源ビジネスには誰もがかかわれるものではなく、かつプロのみが扱える分野でもあるため、分析していたのは、この資源ビジネスにかかわる「まわり」のビジネスがねらいめ・・・ということでした。 一挙に大量の技術者がやってくる街で、繁忙期のような季節労働者的な人も存在する為、そのための宿泊や飲食そのほか、ここにものが運ばれるロジスティクス的なサービスなどなど、いろいろ付随して必要とされるサービスはあるわけです。

ここもなるほど・・・と思った次第です。 土地勘をもち、どの土地にどんな需要があるのか、この視点を間違えるとよいビジネスプランもこけてしまうため、その為にも現地のプロによるアドバイスなどは軽視できない状況です。
やはり、業種業界として「飲食」が手始めとして多いらしいですが、日本はいろいろ器用なサービスであふれている国と思います。これらを駆使してオーストラリアでサブカルチャーのみならずの「Cool Japan」 サービスとして、何か発信していくことができるのではないか、といろいろ凝縮された情報から創造力も膨らんだひとときでした。

ひとことに「ビザ」サービスをしている立場ではありますが、これらを広範囲で検討すると、弁護士や会計士、不動産の方もかかわり、そして1つのビジネスを進出されるために人が動き・・・と結果として見える日はとてもエキサイティングであり、ぜひこういう日本事業進出をお手伝いできればと思いました。

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