昨年からの傾向ではありますが、メディアでも随分報道されるようになりました。 特に震災をきっかけに、行動に移した方が増加した、という認識です。 今や財政赤字を抱え、自国の借金を自国民が請負っている構図の中で、日本経済への不安はぬぐえません。 また、消費者も年々、インターネットの普及も含め、多くの情報収集が可能になったこともあり、海外への投資、そしてリスク分散ということを真剣に考え始めたと感じます。
海外へもLCCなどにより、より身近になったことも1つの理由であり、加えて、今の円高中になんとかよい投資先をみつけよう、というのがほとんどの方の心理のようです。
テレビ東京でこれらの現状についての特集が番組で報道され、興味深く拝見しました。
海外への投資=各国の規制、そして自国民の権利を守る、という点において、ビザ制度もおおいに関係するエリアです。 今、熱いのは、やはりマレーシア。 国をあげて数年前からMalaysia My 2nd Home Country = MM2Hというプログラムを大々的に誘致し始め、いわゆる日本では「退職者ビザ」プログラムのようにロングステイ希望者に対して誘致していますが、この関係もあり、多くの日本人も押し寄せています。 何よりも物価が安い、年金でもなんとか生活できる範囲、 急激なインフラ整備や街つくりにより、快適な生活になりつつある・・・などなど。 そしてこのビザ要件についても 一般の方にも手が届くものになっています。
例として、不動産購入ツアーが紹介されていましたが、(まだあまり詳しく調べていませんが) それほどビザの規制がないまま、外国人が購入できる環境がある、と感じました。 びっくりしたのがハワイで、かなり安い金額のものからあり、これなら、投資用に日本で購入するよりも価値を見出す方も多いと感じました。
そして、海外への銀行口座開設。。。日本は今、かなりの規制もあり、海外への送金も非常に厳しい状況です。また、日本で預金しても先が見えない不安からこれらの行動は自然なことであり、個々の権利として、皆さん行動している、という感じに見受けられました。
最後に紹介していたのはアメリカのEB-5 ビザプログラムです。 (地域センターといわれているところにUS$50万投資することで永住権取得可能。特に経済的要件のほかには学歴や年齢、ビジネス経験などの要件はなし) これは2012年までの暫定的な法律、、、ではありますが、たぶん延長されることはほぼ確実のようです。 今アメリカ経済も実は、これらの外資による投資によって個々のインフラプロジェクトなどが支えられており、それらの恩恵を受けているのも事実です。 実際、「雇用を生む」ということがビザ条件にも含まれているということで、必然的にアメリカ人の雇用を生み出すしくみになっているということです。
国家として非常にドライ、かつ永住権取得を目指す方に対する、貪欲なプログラムではありますが、実際、安定した投資を確保でき、かつ、申請者の立場では目標とする永住権を取得できる、という意味で、双方にはよい効果を生む仕組みになっています。(ただ、どれに投資するかにより、その利益幅は異なるし、これらはいっさい申請者の責任となる)
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これらのいくつかのケースをふまえ、オーストラリア、ニュージーランドはまだ少々遠いのかもしれません・・・。投資ビザプログラムにしても、アメリカ EB-5の要件に比較すれば、金額的にもハードルが高くなります。 しかし、実際、永住権取得後に関わってくるコスト(税金義務や医療保険など・・・)を検討すれば、アメリカもかなり「居住」する、そして居住しなくても税金については必須になるため、どこでよしあしとするかは、長期的スパンで計算しなければならないと感じます。
オーストラリア&ニュージーランドのよさは、特に医療制度に関する点はかなり永住者としてのメリットが高いと感じます。 何はともあれ、どこに住むか、そこで何をするか、どんな生活スタイルを維持したいか、、、などそれぞれの理想に準じたよい場所を探す事が必要です。
メディアでこう大きく取り上げられると、刺激になりますが、それぞれによい選択をしてほしいものです。
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